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改変童話シリーズ

すべてが灰になって

作者: 渡鳥 陸

 子供の頃から住んでいた家は、燃え残ることなく、全てが真っ白な灰になった。家の中で眠っていた三人もまた同じく。


 逃げられはしなかっただろう。ぐっすりと眠っていたのだから。


 それこそ、火に包まれてからようやく目を覚ますような、そんな状態だったのだから。





 さらさらと乾いた風が灰を巻き上げ私へと吹き付ける。それによって私と世界は白く染まっていく。


 真っ白に塗られた肌は白粉(おしろい)の施されたように。


 白一色になった服はウェディングドレスのように。


 空を舞う灰は紙吹雪のように。





 私はシンデレラ(灰かぶり)


 あなた達にそう呼ばれるようになってから、いつかこの復讐をすることだけを考えて生きてきた。


 私は今、あなた達の灰で輝きだす。


「さぁ、王子様。私に、ガラスの靴を履かせてくださいまし」

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