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日本円でダンジョン運営  作者: sterl
一章 獣神王の迷宮
50/145

ジョセフィーヌのためだけの階層

「ふー、疲れたー。ただいまジョセフィーヌ」


「ワオン!」


 コアルームにワープし声を掛けると、開け放たれた扉の先からジョセフィーヌが走ってきた。ジョセフィーヌはいつ見ても可愛いし凛々しいし、ジョセフィーヌ以上の犬はどの世界にも存在しないと思う。


「おー、よしよしよし。1人で寂しかったか?」


「ワフン」


「そうかそうか。やっぱりジョセフィーヌはかわいいなぁ」


「ワオーン」


「ははっ、格好いいと思われたいのか。大丈夫だよ。ジョセフィーヌは十分格好いいから」


「ワンワン!」


「はははは、くすぐったいなぁ」




 ――ひとしきりジョセフィーヌと戯れると、コアルームの中を改めて見渡した。

 ここ数日でコアルームの見た目も随分と変わったよな。洞窟の中のような見た目だったのが、今では100階層ラスボス部屋に佇むモダンなログハウスになっている。家具として、簡素なキングベッドと机や椅子などを揃えている。もちろん普段ジョセフィーヌが過ごしているラスボス部屋にも手を加えた。

 このラスボス部屋はただ広いだけの草原に見えるが、所々に林や湖が点在している。東の空には煌々と輝く太陽が浮かび、西の空には鮮やかに煌めく月が浮かんでいる。ログハウス型のコアルームがあるのはその中間地点だ。

 そして、太陽は光を、月は闇を生み出している。そのためログハウスの真上の空には鮮やかな夕焼けが大きく広がり、東は昼の光に、西は夜の闇に包まれている。

 この無駄に演出に凝ったラスボス部屋は、全てジョセフィーヌが決めたものだ。どうやらジョセフィーヌは、まるでラグナロク進行中のようなこの夕焼け空が好きらしい。


 さて、説明が長くなったが、寝るとするか。明日もできるだけ多くの大ボスたちから話を聞かなければな。

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