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日本円でダンジョン運営  作者: sterl
一章 獣神王の迷宮
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ダンジョン構築

 そういえばダンジョンの外はどうなっているのだろう?地形図の通りなら入口から出て左側に森があるはずだ。少し外に出てみよう。


 ダンジョンの外に足を踏み出すと、そこは明るく清々しい空気に満ちていた。今は夏のようで、照りつける日射しが熱いがそれもいい。ずっと家にいたのではここまで清々しい気持ちにはなれなかっただろう。

 辺りを見回すと、地形図と同じように左側に森があった。草原はどこまでも続き、遥かかなたにうっすらと何かの影があった。あれは地形図の通りならこの周辺で一番大きな街だ。入口を見ると、岩壁に開いた洞窟になっている。


 さて、外を見るのはここまでにしてダンジョンを構築しよう。

 聞いた話だとダンジョンコアを破壊されれば私も死んでしまうそうだ。だから人間をダンジョンコアに近づけないようにしなければならないらしい。交渉はまず無理だそうだ。


 まずは洞窟の通路10メートル50円を購入し、洞窟の入口とダンジョンコアのある部屋の間に設置する。部屋が動き、先程作った入口との間に10メートルの通路ができあがった。

 そこからさらに、1000円ほど使って通路と部屋を購入し、設置した。迷路にはなったはずだ。ダンジョンコアを一番奥の部屋に移し、ジョセフィーヌと供にダンジョン内を歩いてコアルームに向かった。これだけの広さがあればコアルームになかなかたどり着けないはずだ。ちなみにダンジョンを構築していて気づいたのだが、ダンジョンコアのある部屋をコアルームと呼ぶらしい。


 コアルームにつくと、ジョセフィーヌを部屋の隅に座らせ作業に取りかかる。今作った簡易迷路にモンスターを設置しなければ簡単に攻略されてしまうためだ。

 まずはモンスターを購入しよう、とモンスターリストを開いたところであることに気づいた。すでにモンスターがいるようなのだ。モンスターリストの最上部に書かれているのは、ジョセフィーヌ。……え?


「ジョセフィーヌ、お前って、モンスターなの?」


「ワンッ!」


 そうか、ジョセフィーヌはモンスターなのか。

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