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ジョセフィーヌ中心
ナーダルにどうやって連絡するか迷った結果、ダンジョンの外をジョセフィーヌと散歩することにした。散歩してれば嫌でも会えそうだからな。
ダンジョンの入口に行くと、先程モンスターに指示して運び出させた獣王が倒れていた。一応死んでないか確認して、うん、死んでるどころが回復してるな。流石獣王と言うべきか。近くで見るとライオンと対面しているような錯覚に陥るな。錯覚じゃなくライオンなのだが。
「……!ワフゥ」
ジョセフィーヌが獣王を見て念じている。何をしているんだ?ジョセフィーヌのすることだから何か意味があるんだろうけど。
「どうした?」
「ワンワン」
「何でもないのか?ならいいか」
ジョセフィーヌが何でもないと言うならそうなんだろうな。ジョセフィーヌでもそう言うときはあるだろ。
「それじゃ、街にでも行くか?」
「ワン!」
ジョセフィーヌの同意も得られたことだし、街まで散歩しよう。




