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伝説の始まりは現実の終わり  作者: 一ツ柳八重
アンダーグラウンド
6/49

錦戸さんの強さと僕の弱さ1

いつもの更新時間よりも遅れましたけど、今回も二回更新。

戦闘シーンの次話とともにお楽しみください。

地下闘技場は地下深くにあった。

 地下一階や深くても地下二階だと勝手に思っていたのは僕が悪い。

 確かに地下なら高くなくて平気だろうとも思っていた……。

 なのに……なんで……こんなに広い空間があるの!

 僕の目の前に広がっている大きな空間。窓ガラスから見えるのはただ真っ暗のとにかく広大な場所だと言う事。

 一分前から壁が無くなり視界が開けていた。

 もちろん、こんな所でも発揮される僕の症状……。

 下が見えない恐怖と、足が地面についてない恐怖の二つに押し潰されそうになって、死ぬかもしれない錯覚にまたもや捕らわれる。

「おい? 大丈夫か?」

 錦戸さんが聞いてくれる。

 今どんな顔を自分でしているか分からないけど、精一杯の笑顔で答えた。

「へ、平気です」

「なんだ? 俺を呪い殺すのか? それとも、あれか? 嘲笑か?」

 何でそんな事を言われたのか分からない。

 少しすると下の方が明るくなってきた。

 さっきまでの暗さが嘘のように、徐々に明るさを増している中心にあるのは、ドーム型の建築物。

 広さはかなりの物で、視認出来た時には全体像なんて分からなくなっていて、とにかく大きいとしか言い様が無い。

「あれがここの訓練施設……闘技場だ」

「み、見たらわかります……」

 そして、今更気が付いた。

 確かに高いところでの不安や恐怖はある。でも、ここに来る前よりも楽になっていた。

「あそこには特殊な機械が元々設置されていてな。その機械でゲームの中のリアルバーチャル……つまり何もないところに空想の地形を再現できるんだ」

 つまり、ここをもう一つの現実と捉えているからそんな物があるって言ってるんだ……と感じた。

「で、いつまで俺を呪う気だ? その笑顔はかなり不気味だ」

「そ、そんなつもりありませんよ? こ、これでもせいいっやいなんです」

「最後可笑しいのだが……。まあいい。それより着くぞ」

 到着音と同時にドアが開く。目の前には真っ白な無機質の通路。

 エレベーターから降り、その通路を進む。

「ここは、闘技場とは言われているが、本当は全く別の施設なんだ」

 いきなり語り出した錦戸さん。

 僕あまり興味が無いんだけど……。

「へ、へえ……そうなんですか」

「ああ。そうなのだ。ここは……本当は……処刑場だ」

「!?」

 今なんて聞こえた? 処刑場? どうゆう事?

「しょ、処刑場って……」

 僕は動揺なんて隠せるほどメンタルは強くない。

「このような施設は世界に十ヵ所以上は存在すると言われている。それぞれ役目が違うがな」

「じゃ、じゃあなんでここは処刑場だと分かったんですか?」

「それは追々分かる……なんてな! 冗談だ」

「ふざけないでよ! 信じかけたじゃない!」

 深刻そうな声音と、顔でさっきまで話していたから信じかけた。

「ここが俺たちが戦うフィールドだ」

 錦戸さんは扉の前で止まって、僕に開かせようとしている。

 扉は鉄……とは違う別の金属か、鉱石で出来ているみたいだった。

 扉の上段にはデフォルトルームとだけ書かれたプレートが取り付けられていて、それ以外はノブだけだった。

 僕はノブを回して扉を開けた。

 中に入った僕は、何もない空間に継ぎ目もない四方……まるで球体の中にいるようだった……。

いつも更新する時間を過ぎてしまいましたが、つぎの戦闘シーンに戸惑い少し答えました。

なので、今回は二部パートにしようと思います。

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