表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

胸の内

作者: Y.A

はっきり言って、泣きそうだった。


これが、ホントの、胸の内。




珍しくあの子から手紙をわたされた。


私は普通に嬉しかった。


「どんな内容だろう?どんなことが書いてあるんだろう?」


と、ワクワクしていた。



_____________あの文章を、見るまでは。


どんな言葉がつずられていたかは、覚えていない。


ただ、なぜかすぐに、あの子の元へと、走っていた。


そして、ギュッとあの子を抱きしめて


「ちょっと話そう?」


と、一言言っていた。


私達は廊下の隅でグランドの方を向いて話し出した。


私は一方的に話し出した。


涙が溢れ出そうな前に。


顔が歪んでしまうまえに。


手紙の内容は、


私がまだ、あいつのことを好きだと知っておきながら、あいつのことを好きになってしまったということ。


もう、隠しているのはつらいということ。


そして、


ごめんなさい。


の、一言だった。


私はひたすら


「新しい恋に進みたかったから、ありがとう。」


とか、


「もう、気にしないで」


とか、


あの子に心配かけないような言葉を並べた。


心にも思ってないようなことを言った。




_________自分に嘘をついた。




私が嘘をつくたび、あの子の顔は、明るくなっていって、


私の顔は、笑顔をつくるので精一杯だった。


「ありがとう。」


お互いにそう言って別れたけど、




あのとき私はうまく笑えていなかったと自分でも思った。







"素直になれない"の続編でした!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 泣く。 泣く泣く泣く!!!!!!!!!!!!! 号泣。 何て言ったら良いか分からん…
[一言] うう…切なすぎるよぅ(T^T) ちょっと思ってんけど、この3作連載っぽいから、 といっても今から連載にすんのは無理っぽいから、 シリーズにしてみたら?? …ちょっと思っただけやけど(^^…
2012/07/05 17:37 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ