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アンナ=楠杏奈編 第七部

此処にいたら、麗を殺したって事で犯人にされて

警察送りにされてしまう。

父が手を打って警察を丸くおさめてくれたらいいんだけれど

その後が面倒だから、やっぱりやめよう。

この時、私は絶対に人殺しはしない、と誓った。


(こーなったら、逃げるしかないかなぁ・・・)

私は、家と反対方向の裏門から出て行った。


「はぁ・・・はぁ・・・・」

その頃、恵美はまだ走り回っていた。

(おかしいなぁ・・・。杏奈と別れてから麗がこない・・。

外に出てみよう)

走り回って、もう一歩も動けない、という体で

恵美は階段を少しずつ下りた。

階段は、ちょうど中央の玄関に続いていて

真っ青な芝生がいつもどおりあった。

「杏奈、帰っちゃったのかな?私ももう帰ろうかな・・・。

つーか麗はどこよ!全く。怖いんだもん。私だって・・」

ぶつぶつ呟きながら、恵美はくしゃりと芝生を踏んだ。


「え・・・・?」

なぜか靴下に赤い液体が。

「うそでしょ?嘘だよ」

血なまぐさい臭い。

「いやあああぁぁぁぁぁああああ!!!!」

目の前に、麗の惨殺死体があった。


恵美の通報で、すぐに警察が駆けつけ、杏奈は指名手配犯になった。

杏奈の両親は泣き崩れ、麗の両親も立っていられないほどだった。


「さーて、どうしよっかな」

杏奈はその頃、全然悪気なんかないような素振りで

夜の街をふらふらほっつき歩いていた。

「とにかく、このカッコじゃやばいよねぇ〜」

今の杏奈の格好は制服姿。

しかも、下手をすれば小学生に見える。

「とにかく、どこかの人目につかないカフェに駆け込もう」


そう、あくまで冷静を装って。

誰も私が殺人犯なんてわからないように。



その策略も、同胞の前では効かなかった・・・・・・・


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