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コウヤ=高野瑞貴編 第五部

周りにいる他人皆が、俺を睨みつけているようだ。


「はぁ・・・はぁっ・・!」

家に帰ると、当たり前だが誰もいなかった。

俺は一息ついて、2階へ走り出した。

2階には、俺と、姉の部屋がある。

「悪くない・・・。俺は・・悪くない・・・」

弱いなぁ。誰かが囁く。自分でも分かる。


中くらいのリュックサックに、衣類とお金を全て押し込んだ。

そして、部屋を出た。

目に映ったのは、姉の部屋。

「入っちゃダメーーっ!」と言われているので

いつもは入らないでいた。

キィ。

古いような新しいようなドアが音を立てた。

「こんな・・部屋だったっけ・・」

いつのまにか、姉の部屋はマンガのキャラクターで彩られていた。

「この絵は、ねぇちゃん自分で書いたんだろーな・・・」

全然目立たないようなところに、ちょこんとおいてある額縁の絵。

そこには


俺が通う中学校の制服に身を包んだ少女と

その横で恥ずかしそうにしている学ランの少年があった。


「これ・・・・」


中学に入りたての入学式の日。

俺は、「撮らせないと殴る」と脅されて

姉に写真を撮られた。で、

そのあと二人で撮った写真がある。

きっとこれは、それをまねたもの。


「ねぇちゃん・・・」


机の上にあった写真たてにあった写真を

俺は鞄の中へ突っ込んだ。


それは、あの時の写真だとも知らずに。


警察が来たので、裏口から飛び降りるようにして逃げた。


このまま、見つかりませんように・・・・・・・


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