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異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!  作者: にんじん


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ホルスタイン

 

 「リーゼ、今日も不作だったわね」


 「そうね。私たちが欲しいのはモォーモォー山付近に生息するホルスタインの乳袋。でも、魔牛しか討伐できなかったわ」



 モォーモォー山付近には、たくさんの魔獣が生息するが、1番数が多いのは魔牛である。魔牛は真っ黒な毛並みの牛の魔獣で、2本の大きなツノが生えている体長1mほどのCランクの魔獣である。魔牛の素材である『立派なお肉』はとても柔くて美味しく人気のある素材である。


 しかし、モォーモォー山付近にはホルスタインという黒の地肌にいくつもの白斑のある1.5mほどの魔獣も生息している。ホルスタインは、八つのオッパイから乳液を発射させる『乳液砲』を武器としている。『乳液砲』には幻惑効果があり、破廉恥な夢を見させて相手の戦意を失わせて涎まみれにしてしまう。この『乳液砲』を恐れて冒険者はモォーモォー山にはあまり近づかない。


 ホルスタインから入手できる乳袋からは多量の乳液を採取することができるが、用途が不明のために人気のない素材であった。しかし、『乳液砲』の被害にあった男性冒険者の胸が腫れていることに気づいたアーモンドは、乳液の研究を重ねた結果バストアップ効果があると判断した。そして、リーゼとローゼを試験台にして、美容魔法で加工した乳液を1年飲み続けたリーゼとローゼはKカップを手に入れたのであった。



 「ホルスタインは、もっとモォーモォー山の麓に行かないといないのかしら?」


 「そうかもしれないわ。以前はこの付近にもホルスタインはいたのにね」


 「明日はモォーモォー山の麓に行くわよ」


 「わかったわ。モォーモォー山に近づくに連れて魔牛の数が増すはずよ。慎重に行動しないとね」



 次の日リーゼとローゼは、魔牛の群れをみつからないようにモォーモォー山の麓に向かう。魔牛は動くモノを見つけると興奮し、鼻息を荒立てながら2本の大きなツノを移動物に突き刺すように突進してくる。魔牛は、直進的な動きしかできないが、スピードが速いので初級中級冒険者には難敵であるが、上級冒険者になると避けることは可能である。リーゼとローゼはAランク冒険者なので、魔牛の突進を避けることができるので問題はない。繁殖力の高い魔牛は数が多いので、いちいち相手をするのが面倒だったので、今回は足音を消して魔牛との戦闘を避けた。


 リーゼとローゼは魔牛との戦闘を避けてモォーモォー山の麓までたどり着くが、ホルスタインの姿が見当たらない。



 「おかしいわね。以前来たときは麓まで来なくてもホルスタインがいたはずなのに、麓まで来たのにホルスタインが1体もいないわね」


 「どうしてかしら?もしかして繁殖期?」


 「アーモンド先生の学説では、ホルスタインは年に1回繁殖期があり、牛牛王と交尾をして子種をもらうと言っていたわね」


 「それじゃぁ・・・危険な時期に着てしまったのかもしれないわね」



 アーモンドの学説では、ホルスタインは全てメスの魔獣であり年に1回の繁殖期の1ヶ月間で、牛牛王と交尾をして子作りをする。ホルスタインは1度の出産で10体の赤子を産む。この繁殖期のホルスタインは赤子を守る本能で、『乳液砲』の濃度が増し、破廉恥度増してとても危険であり、繁殖期はホルスタインはBランクに格上げさる。しかし、この繁殖時期は毎年時期が異なるので予測ができない。



 「今日は撤退したほうが良いかもね」


 「そうね。女王陛下には申し訳ないけど繁殖期が終わる1ヶ月後にまたくることにしましょう」


 「リーゼ、あれを見て!大きなキノコがこっちに向かってくるわよ」


 

 リーゼの前に急に大きなキノコが現れて、リーゼのざっくりと空いた胸元の中に入っていく。



 「やめてぇ〜」



 ローゼが悲鳴を上げた。ローゼの足元からはツタが伸びてきてローゼの体をやらしく縛り上げる。リーゼとローゼは知らぬ間にホルスタインの『乳液砲』を浴びていたのである。




 私は大きな山に向かって全速力で走り出した。しばらくすると、プリンツのいない事に気付いて、少しペースを落とす事にした。



 「今日はプリンツちゃんとお散歩をするんだったわ。つい大きな山を見て興奮しちゃったわ」



 私がスピードを落として15分後に、目を充血させながら必死で走っているプリンツの姿を捉える事ができた。



 「プリンツちゃん、遅いわよ」


 「ハツキお姉ちゃんが早すぎるんだよぉ〜」


 「そうかしら?でも、今日はお散歩だからプリンツちゃんのペースに合わせるわよ」


 「ダメだよ!手抜きしたハツキお姉ちゃんに勝っても嬉しくないし、修行にならないよ」


 「それなら仲良く一緒に行きましょ」



 私はお散歩気分で鼻歌を歌いながらモォーモォー山に向かっているが、プリンツは多量の汗を垂らしながら全力でモォーモォー山に向かっている。



 「この辺りからは魔牛の縄張りになるはずだよ!アイツらは動く物体を見ると猪突猛進してくるから気をつけないとね」



 プリンツは、私に魔牛の危険性を教えてくれたが、私は鼻歌を歌いながら、プリンツとお散歩している楽しい時間に没頭してしまい。プリンツの忠告が耳に入って来ない。


 プリンツは魔牛の突進に警戒して、急にスピードを緩めて気配を消して珍重にモォーモォー山に向かう。一方私は、雄大なモォーモォー山に近ずくにつれて興奮を抑えることができずに、プリンツのことを忘れてモォーモォー山へ突進する。



 「とても大きくて綺麗な山だわ。私、山頂に登ったら山彦をしたっかのよ」



 私は病院のベット見たテレビ番組で、山から『ヤッホー』とこだまするシーンを見て、1度やってみたいと思っていた。私は山彦をしたくて早くモォーモォー山に登りたかったので、またしてもプリンツを置き去りにしていたのである。




 

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