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異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!  作者: にんじん


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4者面接

 シュテーネン専門魔法学院では、様々な魔法を学ぶ事ができるので、魔法の分野によって校舎が違うのである。魔法剣校舎、攻撃魔法校舎、支援・回復魔法校舎、生産職校舎など多岐にわたるのである。シェーネは全魔法適正を持っているので、全ての校舎で魔法を学んでいる。ショコラは魔法剣の適性を持っているので魔法剣校舎で勉強をしている。


 魔法適正はあくまで適正なので、他の魔法が使えないわけではないので、ショコラは生産職校舎でも魔法を学んでいるらしい。



 「ハツキちゃん、ここが教職員専用の校舎よ。ここで面接が行われているわ」


 「案内してくれてありがとうございます。ここからは1人でも大丈夫ですわ」


 「ハツキちゃん、何を水くさい事を言ってるのよ。私とハツキちゃんの仲じゃないの。私も一緒に面接を受けてあげるわよ」


 「えっ!」


 「私も一緒に受けるよん」


 「えっ!面接って1人で受けるものじゃないのかしら?」


 「基本はそうなっているわ。しかし、たまに保護者が同伴することもあるのよ」


 「保護者・・・」


 「そうよ。私をお母さんだと思ってくれてもいいのよ」


 「そうよん。私はお父さんよん」


 「・・・」


 「さて、手続きに行くわよ」



 私には拒否権はないようである。私はシェーネに腕を引っ張られて面接の手続きをしてくれる事務所に向かった。



 「あなたがハツキさんですね。ヘンドラー男爵からの紹介状をお持ちだと聞いております。紹介状を見せてもらいます」



 私は事務所の受付嬢に紹介状を手渡した。



 「間違いなく、ヘンドラー男爵の家紋印が押されていますので、問題はありません。面接の準備は整っていますので、奥の面接室へお入りください」


 「わかったわ」

 「よんよん」


 「ちょっとお待ちください。今からハツキさんの面接を行うのです。シェーネさんとショコラさんはこちらで待機しておいてください」


 「私はハツキちゃんの保護者よ!」

 「そうよんよん」


 「あなた方はこの学院の学生ですよね。学生が保護者なわけないじゃないですか」


 「いえ、私はハツキちゃんのお母さんですわ」

 「お父さんよんよん」


 「・・・そこまで言い張るのなら冒険者証を確認させてください。あなた方がハツキさんの保護者である証拠として」


 「言い忘れていたことがありますわ。私はハツキちゃんの育ての親なので血縁関係はありませんわ」

 「そうよんよん」


 「いいから冒険者証を見せてください!」



 事務所の受付嬢が冒険者証を確認する。



 「この冒険者証を確認する限り、あなた方2人をハツキさんの保護者として認める事ができません」


 「それならば・・・そうよ、そうなのよ。ハツキちゃんはあの0の少女なのよ!私は0の少女がきちんと公平な面接を受けれるかどうか判断するために同行をするのよ」

 「そうよんよん」


 「それは・・・本当なのでしょうか?」


 「本当よ。ハツキちゃんの冒険者証を確認すればわかるはずよ」


 「わかりました。ハツキさん、冒険者証を確認させてもらってもよろしいでしょうか?」



 私は冒険者証を手渡した。



 「・・・そんな!0の少女の噂は本当だったのね」



 受付嬢の瞳からは、溢れんばかりの涙がこぼれ落ちる。



 「こんな可愛くて元気な女の子が、本当は魔力量が0で魔法が使えないなんて・・・なぜ、なぜ、あなたは魔力量が0なのに専門魔法学院の面接を受けるのですか」


 「そうね。学校に行ってみたかったのですわ」



 私はニコリと笑って答えた。



 「・・・」



 受付嬢の瞳からは滝のように涙がちょちょぎ出る。



 「生まれてから魔法量が0で、困難なことばかりだったと思うわ。それなのにそんなに明るく元気でいられるなんて、本当に芯が強い女の子なんですね。私もあなたの保護者として同伴します。絶対にこの学院に入学できるように面接官を説得させてみせますわ」


 「一緒に行きましょう」

 「行くよんよん」



 こうして、私はシェーネとショコラそして、事務所の受付嬢と共に面接を受けることになったのであった。



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