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ハンターチームの裏方仕事  作者: 鍋敷
学校編

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92/166

神獣戦。

 入り口は塞がっているので一旦戻る。

 それから、別の道に入り密林を抜ける。

 森に入って、神獣の斜め後ろに竜車をつける。

 神獣は、エリアの外へ向かって歩いていく。

 シルファがアリアに問う。


「で、どうするつもりなん?」


「取り合えず、遠距離砲撃を与えましょう。それしかないわ。」


 今出来る事といったらそれしかない。

 上階の設置型ボウガンに、アリア以外の裏方が集まる。

 一定間隔の距離で狙いを定める。

 それを、カリネが指揮する。


「アリア。もう少し近づける?」


「確か道は。そういえば。でも、かなり近くなるわよ?」


「かーぺきだよっ。がんがん近づいちゃって。」


 ルートを変えて神獣に急接近。

 後少しで踏み潰されるぐらいの距離に近づいた。

 すると、新兵器を取り出すカリネ。

 設置してあった一台を取り外し代わりにつけた。


「発射っ。」


 ボウガンから爆発音。

 その直後、筒状の物が飛び出して神獣の膝裏に直撃。

 神獣は、歩みを止めて踏ん張った。


「アリア、もっと近づいて。」


「そういう事ね。任せて。」


 さらに、近く。

 尻尾のほぼ下へ。

 カリネが指示を出す。


「ここでいいよ。皆も狙って。」


「狙いはどこっすか?」


「私の後に続いて。」


 竜車の上から、矢や筒が何度も飛び出す。

 狙うのは、奥の後ろ足。

 集中して、打ち続ける。

 カリネが叫ぶ。


「じゃんじゃん撃って。」


「効いているんですか?」


「もちろん。足を見て。」


 神獣の足を見るセシル。

 血が流れ始めている。

 そうしていると、神獣が足を支えきれず膝を折る。

 そのまま、神獣が横に傾く。


「アリア戻って。」


「えぇ。」


 元の場所へ離れる。

 すると、そこには綺麗な坂が出来ていた。

 その直後、ハント組が飛び出した。


「なるほど。そういうなんよ。」


「これなら。」


 斜めになった、神獣の胴体をシルファとユーリアがかけ上がる。

 岩のような皮膚に足をかけ素早く登る。

 その後を遅れてエリクとグレンが追いかける。

 それと同時に、ボウガンを胴体に向けるカリネ。


「狙いはここっ。」


 狙いは砕けた箇所。

 先程の自走船からの砲撃でひびが入った場所だ。

 そこに砲撃をあたえる。

 グレンとエリクが、そこを目印に飛び込んだ。


「エリク合わせろっ。」


「任せなっ。」


 カリネの砲撃で、既にボロボロだ。

 そこに、大剣と槍斧を叩き込んでいく。

 割れた岩皮膚が剥がれていく。

 でも、小さい。


「充分だよ。ひびが広がってる。離れてっ。」


 そこにもう一度砲撃。

 直後に爆発。

 さらに、散らばった場所で爆発。

 より広い範囲の皮膚が剥がれる。


「最後は任せなっ。」


「合わせるっ。」


 上まで登ったシルファとユーリアが飛び降りた。

 落下するように、剥がれた箇所を斬る。

 体を回転させるようにもう一撃。

 剣を刺して落下を止めて、力を込めた一撃を叩き込む。

 神獣の胴体から血が流れる。


「おっしゃあ。決まったんよ。」


「初めてのダメージ。」


 森の樹へと落下する二人。

 グレンとエリクも続けて飛び降りる。

 それでも神獣は、倒れず止まる。

 咆哮しながら体勢を戻す。

 グレンが悔しそうに言う。


「無理か。」


「いや、向きを変えたんよ。」


 シルファの言う通り、神獣は向きを変えて歩きだした。

 エリアの奥に向かって歩いていく。

 エリクが叫んだ。


「おい、逃げる気か。」


「追いかける?」


 ユーリアが言った。

 繰り返せば、もっとダメージを与えられるはずだ。


「いえ、やめましょう。追いかけるのは危険だわ。」


 四人が飛び降りた樹の下に、竜車を止めたアリアが否定した。

 エリアの奥という事は危険が増える。

 アリアが解説する。


「この先は、危険が増えるわ。前回見たいな協力的なのが出てくれるとは限らない。」


「じゃあ、このまま見逃すのか?」


「えぇ、そうするしか無いわね。」


 邪魔が入れば、同じ事は出来ない。

 やるなら、邪魔が入らない場所でやるしかないのだ。

 神獣を見送る一同。

 シルファが呟いた。


「結局進展はないんよ。」


「そんな事無いわよ。エリアの外に出るのを防げた。それに、収穫もあったしね。」


「収穫?」


 ユーリアが聞いた。

 先の道に落ちた岩皮膚の欠片を見るアリア。

 先程、剥がした物だ。

 アリアが答える。


「わざわざ残してくれたのよ?  有効に扱わないとね。」


「なるほどな。なんに使うか分からねぇけど、成果はあったって事だな。」


「そういう事よ。」


 エリクの言う事を、アリアは肯定した。

 研究者として何か考えがあるのだろう。

 グレンが一同に指示を出す。


「神獣の事はギルドに任せて、俺達は戻ろう。」


「それが良い。」


 同意したユーリアを先頭に樹から降りていく。

 そして、竜車に乗り込む。

 すると、通信機が鳴り出した。

 ボタンを押して繋げる。

 出たのはガーネリヤだ。


『アリア。先程のをやったのはアリア達か?』


「その事なんだけど。荷車を用意して頂戴。」


『唐突だな。言えば何でも出るって思ってないかい? まぁ、あるんだけどね。』


「じゃあ、よろしく。」


『え、ちょっ。』


 問答無用で、通信機を切る。

 まだ何か言いたそうだったが無視をする。

 感心したエリクが言う。


「用意してるんだな。」


「彼女はそういう人よ。」


「言ったら何でも出てきそうなんよ。」


 呆れたシルファが言った。

 竜車に乗り込み、ガーネリヤを待つ。

 水を飲みながらしばしの休憩。


「動いた後の水は美味しいんよ。」


「いつも以上に動いたからな。」


「大変だった。」


 疲れた体を水が癒す。

 しばらくしないうちに、荷車を引いた竜車が現れた。

 中から、エメリナとガーネリヤが出てくる。


「到着。やっぱりここだね。」


「まったく、居場所ぐらい言いなさいよ。」


「分かると思って言わなかったのよ。」


「あのねぇ。・・・まぁいいわ。」


 諦めて追及を辞めるエメリナ。

 言っても無駄だろうと判断したのだ。

 そして、降りてきたグレンと向き合う。


「お疲れさまでした。後は、私達で引き受けます。」


「そうか、でも念のためついていこう。」


「よろしくお願いします。」


 アリア、エメリナ、ガーネリヤ、グレンで、皮膚片を集めに行く。

 落下先をアリアが見ていたので向かう先は分かっている。

 欠片を集めて、荷車に乗せていく。

 大きいのはグレンが運ぶ。

 最後のを乗せたエメリナが、額に汗を拭いた。


「よし、これで全部ね。帰りましょう。」


「帰って良いの?」


「えぇ。後の事は、ジンバルさんがやってくれるそうよ。」


「そうなの? なら研究所に帰りましょう。」


 アリアとグレンがチームの竜車に戻る。

 そして、エメリナ達の竜車を先頭に走り出した。

 森を抜けて、エリアも抜ける。

 都市を目指して走り出した。

 道すがら、ガーネリヤが言う。


「帰ったら早速研究だな。」


「そうね。手がかりが掴めれば良いのだけど。」


「どうせアリアも既に知っている事だろうけど、間違いなくあいつはこの土地の生き物ではない。」


「集めた皮膚で、上の島か下の島に住んでるかが分かれば良いんだけど。」


「傷をおったあいつは、間違いなく自分の巣に帰る。ここからが正念場だ。」


 傷を癒すために、自分の巣に帰るのだ。

 他の島に逃げられたら場所が分からなくなる。

 それが一番恐ろしい事だ。

 知らない場所から来られたら対処が出来ないからだ。

 この先の行方は、この研究者達にかかっている。

 二人が言い合っているうちに、竜車は都市についた。

神獣戦を真ん中に入れていいか迷いました。

後の出来事が弱く見えるかもだったので。

でも、今回の出来事がウルフの子供に繋がるので中間に入れました。

つぎから、やっと本題です。

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