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ハンターチームの裏方仕事  作者: 鍋敷
都市編

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準備回

 作業が一段落して一同が帰って来た。

 メンバーに対して、例の件についてアリアが話を切り出した。

 代表して答えるグレン。


「そんな事になっていたのか。いいだろう、実行はいつだ?」


「まだ、決まって無いわね。でも、明後日には始めると思うわ。」


 聞くまでもなく、二つ返事で引き受けた。

 後は、ギルドと騎士団がどれだけ部隊を用意出来るかにかかっている。

 それと、グレン達の武器の問題。

 シルファがアリアに聞いた。


「で、俺達の武器はどうなってるん? 流石に無いと厳しいんよ。」


「普通なら、そろそろ出来るはずなのだけど。流石に間に合うとは思うわよ。」


 間に合わなければナイフで戦うしかない。

 一体ならまだしも複数体が相手なら尚更だ。

 しかし、グレンは気にしていない。


「その時は、俺の大剣でねじ伏せる。しかし、エリアの状況は知っておきたいが。」


「なら、あっしが鳥を飛ばして見に行くっすよ。」


「自分も手伝います。」


 作戦の遂行の為には、少しでも情報を集めた方が良い。

 その為にと、偵察組が名乗り出たのだ。

 しかし、ある問題をアリアが指摘した。

 

「移動はどうするの?」


「それなら、私がギルドに頼んでおくわね。」


 そう提案するエメリナ。

 これでいつでも向こうに行ける。

 それならばと、カリネが外へ向かう。


「じゃあ、それまでに、ボウガンのメンテを済ませておくね。」


「頼んだっす。」


「ならば、俺達は目的地の地図を頭にいれておく。」


 今回の作戦は今までに無いほどの範囲を移動する事になるだろう。

 途中で迷子になる訳にはいかないのだ。

 グレンの提案にアリアが賛同した。


「そうね、私はこの辺りの事はよく分かるから任せてちょうだい。エメリナ、部屋借りるわね。」


「許可なんていらないわよ。好きに使ってね。ガーネリヤも協力を、あれ?」


「いないわね。気づいたらスピナもいないわ。」


 先程まで、話を聞いていたはずのガーネリヤとスピナがいない。

  見ていたコガラキが教える。


「話の途中でどこか行ったっすよ。」


 いつの間にか、抜け出したのだろう。

 仕方ない、とエメリナは諦めた。


「またなにか考えているんでしょうね。的外れな事はしないはずだから、放っておきましょう。」


「そうね、じゃあ皆付いてきて。」


 ハント組を引き連れ移動するアリア。

 偵察組も竜車に向かう。

 残された、エメリナがギルドに連絡する。


『こちらギルドマスター。どうぞ。』


 繋がるとギルドマスターの声が聞こえた。

 責任者直々に現れたのだ。


「こちら、エメリナ。今すぐ竜車を一つ用意してくれますか?」


「構わんが、今はエリア付近を通らない方が良いぞ。」


「なにかあったんでしょうか?」


「ウルフの死体を運んでたら、いきなり騒がしくなって急いで撤退したとの報告が来ている。いよいよ、本格的に荒れだしたと我々は見ている。」


 予想するまでもなく、大混乱が発生している。

 だからこそ、監視をしなくてはいけない。

 事情を説明するエメリナ。


「その場所を見に行きたいと、例のハンターチームが希望しています。」


「そういう事なら無下に出来ないな。今すぐ用意しよう。」


 すんなりと受け入れられたようだ。

 通信機の奥で職員に指示をしている声が聞こえる。

 戻ってきたギルドマスターがそういえばと話を切り出した。


「決行日は明日の朝になった。準備を始めておいてくれ。」


「明日ですか。随分と早いですね。」


「副団長と話した結果、早い方が良いだろうとなってな。何か、問題があるのか?」


 考えるエメリナ。

 先程の話で武器が無いと言っていた。

 もしかしたら、間に合わないかもしれない。

 でも、本人達は問題ないとも言っていた。

 不確かな情報を伝えるべきか否か。


「何でもありません。当人達に伝えておきます。」


「頼んだぞ。それじゃあ、俺は作業に戻る。」


 通信機が切れた。

 結局、武器の件は言わなかった。

 不確かな情報で作戦を止めるべきではないと考えたからだ。

 アリア達に知らせる前に、竜車の件をカリネ達に伝えるべく外に出た。

 グレン達の竜車にいるカリネに声をかける。


「ギルドハウスに話を通しました。竜車を準備してくださるようです。」


「そうなんだ。こっちも丁度、終わった所だよ。」


 竜車の中では、コガラキとセシルがボウガンとポーチを装着していた。

 こっちの準備も万端なようだ。

 ついでに、決行日も伝えようとするが。


「実は明日。」


 その瞬間、通信機が鳴った。

 カリネは、ごめんねと話を遮り受話器を取った。

 受話器に向かって話し始める。


「もしもーし。はーい。間違いないよー。」


 邪魔にならない様に静かに離れたエメリナ。

 話を続けるカリネ。


「武器が出来たんだ。えっ、明後日? 分かった。伝えておくね。」


「待って下さい。明後日じゃ間に合いません。」


 とっさに、会話に入ってしまったエメリナ。

 明日必要になるのに、明後日届くと聞いたので慌てて割り込んだのだ。

 そのまま、事情を説明する。


「作戦の決行は明日の朝になりました。明日じゃ無理なんですか?」


「ごめん。明日必要だって。無理なの? そう、通行禁止で無理らしいよ。」


「恐らく、明日の作戦の為に止めているのでしょう。話を通しておくので、明日、持ってこれるか伝えて下さい。」


 エメリナの言葉を向こうに伝えるカリネ。

 明日は、沢山の自走船が通る事になるので通行を止めているのだろう。

 事情が事情だから、通る事は出来るはずだ。。

 会話を終えたカリネが、エメリナに伝える。


「何とかしようだってさ。」


「良かったです。これで武器は何とかなりそうです。」


「そうだね。それで、皆には知らせたの?」 


「これからです。では、戻りますね。」


 エメリナが研究所に戻った。

 それと同時に、鳥をつれたコガラキとセシルが入り口に向かう。

 入り口で竜車を待つ。


「急いで今日中に済ますんよ。」


「ですね。一応パンも貰ったので余裕はありますけど。」


 肩に下げた、宿泊用の道具が入ってあるカバンを叩くセシル。

 すると、ギルドの竜車が来たので乗り込んだ。

 越境線へ向かって行く。

 そして、研究所に戻ったエメリナは、アリア達がいる部屋に向かう。


「お邪魔するわね。」


 部屋の中に入ると、エリアの地図を見ながらアリアが説明していた。

 エメリナに気づいたアリアが説明を止める。

 そして、エメリナに質問をする。


「どうかしたの?」


「決行日は明日の朝になるらしいのよ。武器も明日届くと連絡が来たそうよ。」


「早いわね。問題はいつ届くかだけど。」


 改めて地図を見るアリア。

 草原、森、山岳までの道に矢印がかかれてある。

 明日進むルートを、まとめている途中らしい。

 森にある施設に印をつけるアリア。


「待ってる余裕はない。支援施設を取り返して、そこまで持ってきてもらいましょう。」


「つまり、そこまで俺以外は、ナイフで戦うという事だな。」


「余裕があればだけどね。」


 支援施設を取り返して、そこに物資を運ぶつもりなのだろう。

 そして、ついでに武器も運んでもらおうという訳だ。

 アリアはそう考えていると、エメリナは理解した。


「大丈夫なの?」


「まぁ、森の途中までは私達だけで戦う訳じゃないからね。山岳地方に行くまでに届けばいいのよ。」


 そう、本題はそこなのだ。

 鳥竜を倒すのも目的にしている。

 だから、山岳地方に逃げたという鳥竜を追いかけなくてはいけないが。

 アリアが推測を述べる。


「山岳地方ね。鳥竜はそこの巣に逃げ込んだ。流石に巣の周りに匂いをばらまくなんてしないでぢょうけど。」


「となると、鳥竜を探すのは大変な事になりそうだな。」


 そう、指摘するグレン。

 広い場所から一匹の鳥竜を探すのは困難だ。

 しかし、くまなく探すとなると大物との遭遇率が増えるだろう。

 シルファが指摘する。


「戦うか、逃げるか、選ばないといけないんよ。」


「そうね、まとめては流石に無理でしょう。」


「臨機応変が大事。」


 アリアとユーリアが同意する。

 目的は山岳地方の生き物の殲滅ではないのだ。

 今度はエリクが指摘する。


「例の問題の奴も倒さなくちゃいけないんだろ。」


「そうよ、今回の私達の目的は、鳥竜と問題の生き物の討伐。それと、それまでの道を切り開く。」


 それだけなのだが、そう上手くはいかせてもらえないだろう。

 しかし、既に承知の事。

 問題はエリアを守る方だ。


「草原と森のエリアは、騎士団とギルドに何とかしてもらうんだったな。」


「そのはずよ。いくら万全じゃなくても、それぐらいならできるでしょう。」


「そうだな。確保したエリアは任せよう。」


 決行日までに準備は進んでいく。

 夜が来ても尚、各自で出来る事を進めていく。

 そして、次の日を迎える。

海と山を挟んで草原と森。

その先に山岳があり、海と横に伸びる森林に挟まれています。

説明が下手すぎて、そろそろイラストでも乗せたいけど方法がない…。


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