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ハンターチームの裏方仕事  作者: 鍋敷
町編

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45/166

死闘、大竜戦。

 お互いの視線が合った瞬間、ハント組は駆け出していた。


「先手必勝。攻めて攻めて攻めるんよ。」


 迫るハント組に向かって噛みつこうと襲い掛かる大竜。

 それをかわしたシルファとユーリアが懐に入り込んで足を斬りつけた。

 ついでに、その時下げた頭に大剣を叩き込んだグレン。

 大竜は悲鳴を上げながら片足を下げた。


「くるぞっ。」


 グレンが叫んだ瞬間、大竜が一回転。

 その際、尻尾を勢い良く降った。

 ぎりぎりでかわしたメンバーに声をかけるグレン。


「言うまでもないが、リーチが長い。しかも、威力もやばい。気を付けろ。」


「なぁに動きは遅い。何とかななるだろ。」


 エリクは構わず首へと槍を突き刺した。

 しかし、あまり届かず傷は浅い。


「とはいえ、このデカさ。どうにかなんねぇか。」


「でも、攻撃は効いてるんよ。」


 シルファの言う通り、斬っていく度にその部分にヒビが入っていく。

 ドラゴンほどの固さはない。

 大竜は、もう一振り回転し尻尾をぶん回した。

 シルファとユーリアは、くぐってかわし足に一撃を加えた。


「離れると危険なんよ。」


「近くの方が安全。」


 デカさゆえに、足元の対処が出来ない。

 しかし、今までの大竜からすれば耳元を飛ぶ虫をはらっただけに過ぎない。

 これから、大竜の猛攻が始まる。

 唐突に、足元にいるハンターに頭突きが迫る。

 ハンターは離れてかわした。

 そこに、尻尾が勢い良く降り下ろされた。


「あっぶねぇんよっ。」


「危険。」


 ギリギリかわしたシルファとユーリア。

 体勢を崩したシルファに噛みつきが迫る。

 そこに、エリクが入り込んだ。

 槍で迫り来る攻撃をはらっていく。

 そこに改めて尻尾を叩きつけられた。

 横に跳んでかわす。

 更に大竜は、口から火をたぎらせた。


「さけろーーーっ!」


 気付いたグレンが叫んだ。

 その瞬間、ブレスが放たれた。

 一同は、寸前でかわすことが出来た。


「無茶苦茶しやがる。」


 立ち上がった瞬間、エリクの目の前に迫る尻尾。

 攻撃を緩める気は無いようだ。

 直撃し吹き飛んだ。

 寸前に武器で防げていたので致命傷は避けられたがダメージは大きい。

 

「ドリンクのおかげで痛みはないけど直撃したら終わりだぞ。」


 たった一撃だけで粉砕する威力。

 攻撃を受けないようにするしか無いのだが。


「ブレスが来るぞっ。」


 避けるために距離をとらざるを得ないが遠くに離れるとブレスが飛んでくる。

 しかし、黙ってやられるハンターではない。

 

「合わせろっ。」


 突撃して槍で突くエリク。

 避けられ頭突きが迫るも避けた。

 その隙に、潜り込んだグレンが足に大剣を叩き込んだ。

 エリクが槍で胴体を突くと、たまらず大竜は倒れた。。

 羽から上に上がったシルファが翼を斬った。

 続いたユーリアが尻尾を斬った。


「翼、破いたんよっ。」


「尻尾の鱗にひび。」


 ダメージを与えて離脱。

 深追いはしない。


「順調だな。」


「油断するなよ。息が荒くなった。」


 立ち上がり、息を吸った大竜は、一同に向かって咆哮。

 耳を押さえる一同。

 その直後、駆け出した大竜はハンターに突っ込んだ。

 そして、一回転し尻尾を振った。

 更に、逆回転。

 近づいて攻撃を仕掛けるシルファだが、タックルのようなのし掛かりが迫り退避。


「攻撃が激しくなったんよっ!」


「本気を出してきたか。」


 倒れた隙を狙おうとしたグレン。

 しかし、大竜が尻尾を振る勢いで立ち上がった時の一振りが迫り退避。

 それからも尻尾を振ったり叩きつけたりと暴れている。

 一同は全く近づけない。

 特に重たい武器を持っている二人は特にだ。


「意地でも近づける気はないんだな。」


「近づいた所でズドンだがな。」


 あの巨体に潰されたらアウト。

 それが当たり前のように迫ってくる。

 かわすので精一杯だ。

 シルファが、尻尾の一振を避けた瞬間。


「もう一振りかよっ。」


 二週目の尻尾が直撃。

 武器で防ぎながら後ろに跳んで勢いを殺せたが吹き飛ばされた。

 そこに容赦ないブレスの一撃。

 体を引きずりながらも跳んでかわすことが出来た。

 すぐさまコガラキに指示を出すグレン。


「コガラキ、煙玉だっ!」


「はいっす。」


 すかさずシルファに煙玉を飛ばしたコガラキ。

 煙が充満している間に、ユーリアがシルファに駆け寄り引っ張った。

 エリクも援護に入る。


「しくったねぇ。」


「軽い武器でであれを防ぐのは無理だな。」


「私も気を付ける。」


 視界からいなくなったハンターを探す大竜。

 煙の中をゆっくり歩く。

 段々、三人との距離が近づいていく。


「セシル、牽制っ。いけるか。」


「何とかしますっ。」


 グレンの指示で大竜を牽制するセシル。

 撃ちながら、グレンについていく。

 グレンと共に近くの岩に隠れた。


「きついな。」


「どうすればいいんでしょう。」


「隙をつくしかないが。っ来るぞっ。」


 二人が飛び退いた瞬間、岩が砕かれ大竜が現れた。

 全力でそこから逃げる二人。

 すると、煙から三人が飛び出した。


「命を張らなきゃ勝てねぇ。」


「やるしかないんよっ。」


「続きます。」


 駆け寄ってくる三人に尻尾を振り回した大竜。

 そこにコガラキが玉を撃った。

 大竜の足に直撃、ねばつく物が広がると足に絡み地面に固定された。

 しかし、尻尾は止まらない。

 尻尾の遠心力に体勢を崩した大竜がすっ転んだ。


「今だっ。」


 エリクが尻尾を突き刺し押さえる。

 その隙にユーリアとシルファが尻尾を斬っていく。

 尻尾の鱗は砕け血が溢れた。

 三人はすぐさま距離を取った。


「上手くいってよかったっす。」


「だな。このまま尻尾を切り落としてやろうぜ。」


 立ち上がった大竜は三人に向けて突進。

 かわしたエリクが大竜の足に槍斧を叩き込んだ。

 またすっ転んだ大竜。

 今度は、尻尾の遠心力で立ち上がった。


「いいぜ。」


 攻撃は出来ないが、エリクは手応えを感じていた。

 大竜の片足はほとんど上がっていない。

 いく度となる攻撃のダメージが蓄積していたのだ。

 この足で、デカい図体を支えるのは無理だろう。


「今度はこっちの番なんよっ!」


 尻尾を叩きつけたが、足の痛みで次の攻撃に繋げられないようだ。

 尻尾を避けたシルファとユーリアがそのまま尻尾を斬りつけ離脱した。

 最後にエリクが槍で突いた。

 槍は深くまで刺さった。

 ついでに、槍斧で切り上げた。


「もう少し。」


 しかし、ここでシルファの武器が砕けた。

 先程の攻撃を受けた時にひびが入っていたのだ。

 しかも、シルファだけではなく二人の武器にもひひが入っている。

 

「やばいな、もう後がないぞ。」


「同じく。」


 足が動かないからと口から火を迸らせた大竜。

 すると、グレンが動いた。

 

「よくやった。後は任せろ。」


 大竜とメンバーの間に割り込んだグレンはブレスを大剣で叩き斬った。

 散るブレスを抜けて接近。

 大竜は迫るグレンに尻尾を振り回した。

 しかし、グレンは避けずに立ち向かう。

 大剣を振りかぶり、仲間がつけてくれた尻尾の傷に叩き込んだ。

 尻尾は切れて中に舞う。


「これで自慢の武器は無くなった訳だ。」


「さすが、リーダー。」


 ついでに、大竜の顔に大剣を叩き込んだ。

 更に足にとどめをさした。

 最後に胴体に大剣を叩き込んで押し倒す。

 もう立ち上がる事も出来ない。


「こうなるとただのデカい的だな。」


「速く止めをさそう。」


 大竜の顔に上がって大剣を叩き込んだグレン。

 それから何度も叩きつけた。

 鱗はもうボロボロ。

 大竜はピクリとも動かない。


「首ががら空きだぜっ。」


 首に槍を刺したエリクは、ついでに槍斧を叩き込んだ。

 最後にユーリアが首を裂いた。

 二人の武器が完全に砕けた。


「これで終わりだっ!」


 首の上を走るグレンは、二人のつけた傷に飛びかかり大剣を叩き込んだ。

 首から血が溢れると、大竜はピクリとも動かない。

 勝利を確信した瞬間だった。


ずどーーーん。


 激しい音と地響きが周囲に広がった。

 思わず、地面に膝をついた一同。


「何だ。何だ。何が起こった。」


 更にもう一度の地響き。

 一同が音のありかを探っていた時だった。

 目の前に見える山がせりあがった。


「動き出したか。」


「大きい。」


「まさしく山と呼ぶににふさわしいデカさだな。」


「大竜が小さく見えるんよ。」


 動き出した生き物の大きさに感心して見ている一同。

 その一同の視線を集めている生き物は構わず歩き出した。

 その先に見える町に向かって。

グレンが人間離れし始めてますがドリンクのせいでしょう。たぶん。

実際、ドリンクのせいでハント組は体のリミッターが無いような物です。

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