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僕はヴォル! スキルは【回転】!  作者: 一狼
第7章 闘え! 神に挑みし冒険者たちよ!
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092.Lv999

 Lv999――それは神の領域とも言われている、只のお時話とも言われていたレベルだ。


 何せ、Lv99を超えて超越者となるだけでも世界中を捜しても両手で数えられるくらいなのに、更にそのはるか上を行くLv999ともなればあり得ないと思われても仕方がない。


 ただ、言われていたというのは、Lv999に至った人物が実在するからだ。


 マーブルシュッド・マーメイド。


 十数年前までの人魔大戦で魔王軍に所属していた魔族で、勇者パーティーを苦しめていた魔王四天王の1人。


 彼女の使う【水魔法】Lv999は普通の【水魔法】とは比べ物にならない精度・威力を誇っており、通常の【水魔法】とは違う使い方をしたとも言われている。


 尤も、神の領域と言われるだけあって、神のスキルに匹敵したことから邪神大戦では御子に選ばれてしまい、邪神の依り代になったみたいだけど。


 そんなLv999に僕は至った。


 ついこの間、Lv99の壁を突破して超越者になったばかりなのに。


「Lv999だと……? 嘘を言うではない。そう簡単に至れないからこそ神の領域とも言われているレベルぞ」


「信じる信じないはそっちの勝手だよ。ただお前の攻撃は、僕にはもう効かないって事」


「ふん、直ぐにでも化けの皮を剥いでくれるわ」


 そう言いながら邪神は様々な魔法や武術を繰り出しては僕に防がれていく。


 攻撃が僕に到達する前に不自然な方向に曲がりくねり、そのまま歪んで消える。


「……あり得ない、一体どうやって……」


 突然のあり得ない出来事に、呆然とする邪神。


 その理由は女神Alice様のところに訪れた時に判明したんだけどね。


 僕はその時の事を思い出す。











「ぼくの力が必要って……?」


「ヴォルさんが鍛え上げたスキル【回転】が今回の戦いの要です。ヴォルさん、今のスキルレベルは幾つですか?」


 そう言えば、ニコライとの戦いのときにLv99を超えて超越者になってからレベルを確認していないや。


 そう女神Alice様に言われて【回転】のレベルを確認してみると、そこにはとんでもない数値が表記されていた。




 Lv999




 …………………………………………………………………………は?


「えっ!? ちょ!? 何これ!?」


「おめでとうございます。ヴォルさん、貴方はスキルは神の領域まで到達しました。貴方の力は最早神に匹敵するでしょう」


「いや待ってくださいよ! ついこの間までLv100ちょっとになってたばかりですよ!? いや、Lv100でもすごいんですけど、何で知らない間にLv999になっているんですか!?」


 女神Alice様に僕の力が神に匹敵すると言われたけど、逆に喜びより戸惑いの方が大きいよ。


「簡単な事ですよ。ヴォルさん、貴方は普段から【回転】スキルを使い訓練をなさってますね」


「えっと、そうですね」


 僕は普段から体の中の魔力を【回転】スキルで循環させたり、周囲の空気を体にまとわりつかせるように回転させたりしてスキルの訓練を行っていた。


 それはもう、殆ど無意識での行動だったりする。


 【回転】スキルの魔力消費が少なく使い勝手がいいというのもある。


「一度Lv99の壁を超えたことで、その普段のスキルの訓練がレベルの上昇に至ったのです。ヴォルさんが私のこの場所に来る前まではLv560くらいですかね」


 いやいやいやいや、いくらLv99の壁を超えたからってそんな簡単に上がるものじゃないですよ!?


 でもそれでもまだレベルは半分くらいだ。


 ………え? ここに来たことで一気にレベルが天元突破したって事?


「そうですね。今のヴォルさんの魂魄だけの状態でまだ【回転】スキルの訓練を行っていることと、私のこの空間がスキルを鍛えやすい場所だと言う事が主な要因ですね」


 言われて気付く。


 そう言えば、僕、魂魄の状態でもいつもの魔力循環を行ってるや。


 それだけじゃなく、空気回転や圧縮拡散も無意識で行ってた。


「この空間がスキルを鍛えやすい場所って、どういうことですか?」


「ここは26の世界を創造した空間、そして管理する空間です。いわば母なる大地、魂の起源、全てに通じる力、そう言った場所になります。その為、この空間はスキルを鍛えるのに相性がいいのです」


 僕たちの世界――それに付随するスキルもここから生まれたって事か。


 それ故に、調整がしやすい?からレベルが上がりやすいのか?


「そして、ここに来ることが出来るのは普通は魂魄だけの状態です。魂魄がむき出しの状態ですと、それだけ効果が上がります。この2つの事が相乗効果となって、ヴォルさんの【回転】スキルはあっという間にLv999に到達したのです」


 いいのかなぁ……、こんな簡単にお伽噺まで言われたLv999になっちゃって。


「まぁ、そのお陰で不死神を封印消滅することが出来るのですからいいじゃないですか」


「あ、そうだ。Lv999になると、邪神を倒す事が出来るんですか?」


「ええ、封印・消滅です。Lv999になったヴォルさんの【回転】スキルは、物質に干渉して効果が表れる現象、確立により結果が定義される事象、言葉・意味・認知を示す概念、ありとあらゆるものを回転させることが可能となりました」


「意味が分からないんですけど!?」


 なんだよ、事象や概念を回転させられるって。


 と言うか、回転させれるの? 事象や概念って。


「難しい事は考えなくて大丈夫ですよ。己の【回転】スキルに従えば、自ずと使い方は分かります」


 んー? あ、本当だ。


 何となくだけど、使い方が分かる。


 ……Lv999、凄い。


「その力を使い、不死神を封印・消滅するのです」


 なるほどね。確かに【回転】Lv999なら邪神を倒す事が可能だ。


 僕の力が必要と言うのはこのことか。











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