イースサイド24
『やっほー、ナイト!』
『ん?何だ?』
『今からナイト達でケイと戦って欲しいんだ』
そろそろ一気に戦力を削らないとだからね。
ここを突破されたら次は海エリア。
一応泳ぐ練習をしたとはいえ不慣れな場所だし、多分そんなに削れない。
で、最後の森エリア。
ここで決着をつける訳だ。
となるともうここである程度削らないといけない。
流石にこの状態でそこまで来られるのはまずいしね。
とはいえここで全戦力の投入はしない。
そこで決着付けちゃったら海エリアと山エリア。
この二つのエリアを買った意味がなくなっちゃうからね。
有効活用しないと。
だからある程度の強さを持った人達とプラスで何百人?
まあそん位の魔物を追加で買って、戦って貰おうと思う。
それと今回は正面衝突で戦って貰う。
何気にそうやって戦って戦力の把握をしたのケイだけだからね。
え?ミーンが戦った意味?
………うん、まあしょうがない。
そう思う事にしよう。
『場所については道を作って空間を開けておくから向かっておいて』
『ああ、分かった』
さて、それじゃあ戦争の始まりだ。
まあダンジョン攻略自体も戦争みたいなものだけど。
………………
…………
…
強襲が始まった。
ナイトはケイと。
そして今回たまたま来た竜?
そいつも入れたんだけど……めちゃくちゃ強い。
ヤバい光線を出したりとかかなり強いんだ。
まああそこは術系攻撃禁止エリアだからそういった攻撃は無理なんだけど。
鑑定してみたんだけど……色々とおかしい。
ステータス
名前 ムシュ
性別 男
種族 上級天暴闘皇王神滅竜人LV6
状態 普通
生命力 165/165
竜力 267/267
スキル
精神統一LV5 鑑定LV5 竜力感知LV8
竜力操作LV8 竜爪術LV5 竜牙術LV5
回避LV5 見切りLV5 変異LV3 竜術LV2
気配探知LV5 予感LV5 危険感知LV5
飛翔術LV5 滅法LV5 威圧LV5 咆哮LV5
耐性スキル
激痛耐性LV5 飢餓耐性LV5
種族固有スキル
竜滅砲LV5
うん、まず種族がおかしい。
だって人の形してないのに人だよ?
おかしいでしょ。
多分鑑定を偽装するスキルでもあって変えてるんじゃないかなぁ。
でもそれ以上に正直こいつが出て来た事に驚きだ。
竜だよ?
しかも強さがヤバいんだよ?
運営は何考えてるんだか。
とまあこんな感じだ。
後、最後に。
こいつ、敵味方関係なく殺しに来る。
おかしいでしょ。
パワーバランスが崩壊してるのに味方にも敵にもならないって。
だからこいつを倒すのに相手もかなり苦労してるみたい。
まあこっちも大分苦労してるみたいだけど。
とはいえこいつどうしようか。
かなりの被害を両方に負ってるからなぁ。
………?
あれ?これって別に対策する必要は無いんじゃないか?
だってこっちの勝利条件は僕が殺される事。
対して向こうは全滅でしょ?
だったらそいつがどちらの陣営も全滅させれば僕の勝ちじゃん。
うん、対策する必要無いな。
よし、じゃあゆっくりと倒されるのを待とうか。
…………………
……………
…
なん……だと……
あの竜も倒されて、なんならこっちは全滅してる。
まあそうは言ってもかなり削れたし、こっちの戦力はそんなに減ってない。
追加した魔物が多いからね。
とはいえ……どうやって倒したんだ?
僕は鹿さんに任せていた海と山のエリアの環境がどういったものかとかの把握をしてたから戦闘については殆ど見てない。
うーん………分からん。
とりあえず結構減らせたから後は徐々に減らしていけば良いと思う。
この術系攻撃不可エリアはもう少しで突破されそうだから海エリアが勝負の別れ目だな。
でもそこで殆ど削れない可能性が大きい。
だからその可能性を低くする為に海の環境とか見てたんだけどね。
海上での対戦……頑張ろうか。
…………………
…………
…
遂に彼らは海エリアに入った。
海エリアには陸なんて一切無いからね。
永遠と泳ぎ続けないといけない。
泳げない人も何人か現れ、術系攻撃不可エリアに戻って来てる。
まあそういう人達には既に魔物達を向かわせてるから気にしないで大丈夫。
さて、それじゃあ自然の恐怖を思い知らせてあげようか。
このエリアでは頑張れば大凡半日程泳げば次のエリアまで着く。
ただ、もし着けなければ?
陸も無いのに海の上で。
これは確実にかなりの人数の人を殺せるでしょ。
だからこの海を約数時間、凍らせる。
氷系統の魔物を行かせてね。
そうすれば海の中、そしてプラスで寒さの二つで攻められるでしょ。
最初はずっと魔物が戦って勝つ方法を考えていたけど、閃いて良かったー。
さて、それじゃあ早速そうして一日待ってみよう。
え?僕?
森での戦い方の準備……キツい。
もう作戦考えるのやだ。
残り59398DP
撃破数 36874人 死者 9759人
使用ポイント 5000DP
合計
総死者数 32236人
総撃破数 160935人
総ポイント 91272DP(+31874)
13日目
……さて、そろそろ確認するか。
ケイ達は………はい!?
え?え?え?
僕の見る画面にはケイ達の泳ぐ姿があった。
しかも人数は殆ど変わらずに。
ええー、どうやって脱出したんだ?
マジで分からない。
油断し過ぎたかなぁ。
………はぁ、何してんだか。
でもこの森での戦術は完全に決まった。
最終決戦。
ここで決められなかったらあれを使うしかないんだが、ちょっとなぁ。
まあでもやれるだけやらないと。
さて、頑張るか。
…………………
…………
…
森エリアに突入した。
木々が生い茂り、視界も悪い。
そんな中でこっちは少しずつ相手を消耗させ、疲弊させて行く。
罠もあちらこちらに設置されており、それらを警戒する事によってどんどん神経をすり減らして行く。
ケイ達はかなりの強さを誇るが、この劣悪な環境と疲労でまともに動けていない。
これは……勝ったな。
そう僕は確信したのだが……
ウィーン
そうどこからか音が聞こえて来た。
「何?」
「何だ?」
「何の音?」
そう僕達が疑問に思った瞬間。
「ガハッ」
「ぐっ」
え?
一瞬で僕以外の二人がやられた。
なるほど……僕はおとりにまんまと踊らされたという訳か。
あの可能性を考えないなんて……やっぱり僕は阿保だなぁ。
まあでも保険を用意しておいて良かった。
僕はあのチケットが無いと戦え無いからね。
え?買っとけば良かったって?
いやー、それよりも確実な方法があるじゃん。
それじゃあ呼び出させて貰おう。
来い、レン。
リーダーなのに他の人を頼りにするなんてなんだか嫌だから使いたくなかったんだけどなぁ。
さて、それじゃあよろしくね、レン。
残り91272DP
撃破数 8742人 死者 1075人
使用ポイント 100000DP
合計
総死者数 33311人
総撃破数 169677人
総ポイント 14DP(-91258)




