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廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
7章 ダンジョン
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ケイサイド18

レインさんが帰って来た。


ただ何でか気分が優れないみたい。


心配したんだけど大丈夫らしい。


とりあえず今の所は特にこれといった変化は無いね。


罠エリアにも大分攻略が慣れて来たみたいでもう少しで攻略出来るって感じだ。


『143番、相手は毒ガスを使……』


ええ!?


「レインさん!」


「う……え、ええ、毒ガスね」


「………本当に大丈夫ですか?」


「大丈夫よ、それにしても毒ガス……これで全滅は流石に感化出来ないわね」


「ちょっと俺見て来ましょうか?」


「……そうね、頼むわ」


「それじゃあ行って来ます」


そう言って俺は仙力を使用してダンジョン内の罠エリアへと転移した。

………………

…………


………「くっ」


頭がクラクラする。


これは眠気か?


となるとこれは睡眠ガスという事か。


そう考えていると俺はフラっとし、倒れそうになった。


っと、ダメだ。


一旦戻ろう。


退出。


そして俺はレイン元の場所に戻った。


仙力解除。


バタリ


「ええ!?大丈夫?」


「はい、内部のガスは睡眠ガスでした……」


「え?睡眠ガス?………となると相手は睡眠への耐性があるという事ね」


ん?それってましかして……


「皆が一気に倒されるって事ですか?」


「ええ………これは私が対応する必要がありそうね」


「え?でもレインさん大丈夫なんですか?」


「………大丈夫よ、だからお休みなさい」


『ひひっ、眠れってよ』


この……声……は……


その瞬間、俺は抗い難い眠気に襲われ、仙力を使う気力すらも奪われ、深い眠りについた。

………………

…………


レインサイド


また私だけでしないといけなくなったわね。


流石に二回目は()()


そろそろ本格的に攻めないと……


『ひひっ俺様もお前が()()のは困るから手伝ってやってるんだ。死ぬのは許さんぞ』


ふふ、やはりあなたは……


『そんなんじゃねぇよ、別にお前がどうなったって良いんだ、俺様が居なくなるかもしれねぇから心配してるんだ』


はいはい、それじゃあ早速行きましょ。


あ、姿は透明に……


そうその何かに私は話し掛け、ダンジョン内へと転移した。

…………………

…………


さて、混沌さん、この中にいる魔物達の詳細を、


『全く、人使いが荒いなぁ、ったく、それじゃあやるぞ』


『………?魔物居ないぞ?ここにいるのは熟睡してる人間供だけだ』


なっ!


魔物が居ない?


どういう事?


………もしかしてこの睡眠ガスは予想外の事だっという事かし……「ぐっ」


『おい、大丈夫か!』


ちょっとあなたを出し過ぎたようね。


とりあえずこの毒ガスの濃度の……低下……


『おい!……ちっ、仕方ねぇか』


するとその霧状の何かが毒ガスとは別の煙を出し、この部屋の中を満たし、レインを連れてその霧状の何かは消えた。

…………………

…………


残り3469SP


撃破数 211人 死者 878人


使用ポイント 0SP


合計 

総死者数 6746人

総撃破数 66118人

総ポイント 3780SP(+211)



12日目


うっうーん。


えーっと、あ、そうだ。


あの場所から出ても()()()()()()()()……。


レインさんは……いるな。


『64番、罠エリアを突破』


ええ!?


「レインさん、これって」


「ええ、何故かは()()()()()のだけど皆がいきなり起き出して」


「天も私達を味方したようね」


「……そうですか」


良く分からないけど上手くいってるみたいだ。


「あ!そういえば今日何日ですか?」


「今日はあれから12日目、あなたは二日寝ていたのよ」


「………ええー!?」


「それと今からダンジョン内に突入するわよ」


「ええ!?あ、分かりました」


えー、俺二日も寝てたのか。


えー……えー……


驚き過ぎてこの言葉しか出て来ない。


「それじゃあ行くわよ」


「あ、はい、分かりました」


いきなり過ぎて良く分からないけどとりあえず付いて行こう。

…………………

…………


「今は()()()()が罠エリアを突破して今物理攻撃不可エリアにいるわ」


「そうなんですか?」


それにしては何か少ない気が……


「とりあえずケイ、あなたは戦闘に集中しなさい」


「え?指示は?」


「それは私がするから頑張りなさい」


「は、はい」


戦闘か……そういえばこのダンジョンでの戦闘なんて殆どやってない……


ちょっと待って。


ここ、物理攻撃不可の場所。


そして俺は一応精霊術を使えるけどまだ剣の方が出来る。


……俺そんなに活躍出来ないぞ?


「あ、ケイ!」


「やっぱり来てたか」


「あ、はい」


そう言ってライとシズクは近付いて来た。


しかし俺は不安で、こんな事を呟いた。


「……俺ここで戦えるのか?」


「え?」


「それ俺への当て付けか?」


あ!


「いや、そういう訳じゃ」


「おいおい、まさかケイに煽られるとは思わなかったぜ」


「ケイ君酷っ」


「違うよ!」


「よし、裏来い!」


違うってば!


………うん、何か馬鹿らしくなって来た。


ライは物理攻撃を中心に使ってるのに俺は中途半端な事を気にして。


結局は出来る事を最大限にすれば良いんだよね。


「そろそろ行くわよ」


「ケイ、そこの横にいるわ。やってしまいなさい」


正直シズクが適任だと思うけど、指揮を高めるにはリーダーが、だね。


「よろしくね、白夜、黒天」


俺の使役している精霊、白夜と黒天。


精霊使いは通常、数多の精霊を使役する。


それにはまず精霊と仲良くならないといけないんだ。


中でも数百とか数千とかの精霊を使役出来たらそれはもう天才。


シズクはもう百位いるんじゃないかな?


だけど俺は殆どの精霊に懐かれなかった。


この二人、白夜と黒天以外には。


ただ、白夜と黒天には懐いて貰えた。


だから俺はこの二人と戦う。


それぞれの精霊は属性を司る。


しかし白夜と黒天は特殊なんだ。


恐らくこの子達はヒシリーさんの言っていた………


白夜は夜を。


黒天は天を。


どちらも抽象的で、複数のものを司るこの二人の合わせ技。


「お願いね」


天夜(ヘブンズナイト)


………この名前カッコ良いか?


シズクに決めて貰ったんだけど。

…………………

…………


かなり順調に進んだ。


というよりもうあのエリアを突破した。


うん、やっぱりレインさんは凄いなぁ。


で、今いるのは術系不可エリア。


ここでは俺も大分活躍出来る。


あの場所では最初のあの攻撃でもうバテてたからなぁ。


さて、引き続き頑張ろうか。



残り3780SP


撃破数 16079人 死者 57943人


使用ポイント 0SP


合計 

総死者数 124061人

総撃破数 17425人

総ポイント 19859SP(+16079)

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