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廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
7章 ダンジョン
91/177

ケイサイド17

10日目


攻略作戦開始だ!


ダンジョンへの規制を解いて、それぞれのチームが順番に中へ侵入した。


そして俺とレインさんはそれを眺めてる。


「後は連絡を待てば良いんですか?」


「ええ、こちらが無闇に行動する必要はないわ」


そう話していたら次々と連絡が来た。


まあ聞き取れないものもかなりだが。


『こちら14番、どうやらこのダンジョンには罠があるようです』


え、罠!?この期間に設置されたのか。


『具体的な詳細は?』


『基本的に術等を使った身体能力の低下が主です。この罠の素材は』


『回収ね』


『かしこまりました』


この内通者さん達はレインさんに様々な技術を学んでいる人が大半だ。


それにしても………俺何も出来てねぇ。


「あの……」


「ん?あ、そうね、ケイ君、ちょっと待っててね」


「わ、分かりました」


………何すれば良いんだ?


『生産職系グループ、罠の解除にて素材の入手を』


『『『了解しました!』』』


『全グループ、罠がこの通路内に設置されている、その事を把握して進むように』


『『『了解しました!』』』


「ケイ、そろそろあなたもこれらの指示を出すわよ」


「え、あ、はい、分かりました」


『こちら7番…………』

………………

…………


えーっと1番があれだから、うーんと、えっと、え!?……えーっと、


「ケイ、この階層を突破する人が現れたわ」


「あ、はい、分かりました」


『全グループ、渡したコンパスの南西方向に出口が』


『『『了解しました!』』』


よし、これで一階層は突破するだろう。


『24番、出口に魔物が待ち伏せをしており、壊滅』


ええ!?


「敵さん、相当頭良いわね、そこまで考えるなんて……」


『出口へ向かうのをキャンセル、通常通りに動きなさい』


『『『了解しました!』』』


『15番、あなたのグループから何人かあなたを含めてデバフエリアへ単独行動しなさい』


『分かりました!』


デバフエリアへの突入……どういう事だ?


「あの……」


「ああ、これは相手に圧力を掛けてるのよ」


「圧力を?」


「ええ、次のデバフエリアと一階層、この二つを監視してるとなると多少片方は疎かになるわ」


「で、それは人数の少ないデバフエリアが自然とそうなる」


「そうするば相手も精神的にキツくなるでしょ?」


「なるほど……」


学ぶべき事が大量だ。


……使うか分からないけど。


『こちら元15番連絡係、イースが直接やって来ました』


『そう、情報ありがとう』


『私はこれ………』


え、途切れた……


「もしかして彼女は死……」


「そうね、でもこれはチャンスよ」


「チャンス?」


「ええ、相手の司令塔が居なくなった……いえ、動きが無くなった訳じゃなさそうですし恐らくもう一人居るのね」


「まあ少なくなったのだから今攻めるべきよ」


『19番、現在の状況………』


え!?あ、


『37番さん………』

…………………

…………


「そろそろ潮時ね、一旦行動命令の撤回を」


「あ、はい」


『全グループ、一旦出口魔物への過度な戦闘を中止』


『『『了解しました!』』』


『入り口前で待機していた人達、そろそろデバフエリアへの侵入を』


しかしその瞬間、俺に嫌な予感が働いた。


『行くな!』


「え?」


しかしその忠告は遅く、数個のチームが入ってしまった。


『こちら124番、敵が待ち伏せ………』


やっぱりか。


「ケイ君、どうして分かったの?」


「何か直感が」


「そう……それにしても、してやられたわね」


『あなた達は暫くしたら入りなさい』


え!?


「それだと……」


「いいえ、同じようにはならないわ」


「相手はかなり頭が良いみたいよ、すなわち次は対策をしてくる、そう考えて撤退させる筈」


そこには魔王と高度な心理戦を繰り広げるレインさんの姿があった。

………………

…………


『86番は……』


「ケイ君、そろそろデバフエリアの裏技を試させましょ」


「え?裏技ですか?」


「ええ、このデバフエリアの裏技、分かる?」


えー………分からん。


「分かりません」


「そう、このデバフエリアは出る事にデバフの内容が変更されるの、これは知ってるわよね?」


「はい」


「で、これを繰り返せばデバフの内容をある程度自分で決められるのよ」


………あー!!本当だ!


「それを複数のグループに今からさせるんですけど、まあこれも恐らく対応されるわね」


「そうなんですか?」


「ええ」


「まあでも恐らく多少こちらが有利になる事は確実よ」


「そうなんですか」


「それじゃあ連絡を」


『34番さんは……』


「さて、それじゃあ私はちょっと行って来るわ」


「え!?レインさん!?」


「私まだダンジョン内に直接入った事無いの」


「それは知ってますけど………」


「それじゃあ後は任せたわよ」


「え!?」


そう言って彼女は居なくなってしまった。


えー………一人で俺頑張るの?



レインサイド


うーん、どうやら付喪神様はダンジョン内には居ないみたいね。


ダンジョン自体に宿っているかと思ったんですけどね。


でも壁等も結局は物、付加力を使用すればある程度の気持ちは分かる。


そう思ったんですけどそれらも一切感じません。


やっぱりズルはダメですね。


『おい、どうすんだ?俺様の力借りるか?』


『そうね、お願いするわ』


『ひひっお前に使われるなんて夢にも思わなかったぜ!』


『私もよ』


『でもしょうがないよな、お前にとっての厄でもあって仏でもある俺様を取り除く事は不可能!』


『そうね、それじゃあお願いするわ』


『おいおい、軽く無視するなよ!』


『それじゃあ呼び出すわよ、混沌さん?』



残り1120SP


撃破数 2349人 死者 39576人


使用ポイント 0DP


合計 

総死者数 65506人

総撃破数 6269人

総ポイント 3469SP(+2349)

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