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廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
7章 ダンジョン
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ケイサイド14

ついにダンジョンが出現した。


一日目


一日目という事もあり、とりあえず行く人数を制限し、ダンジョンの捜査をして貰う事にした。


とはいえやっぱり守らない人もいる。


流石にその人達を止める事は出来ないから放置だ。


え?ダンジョン説明?


あれは入る時にどんな感じになるかーとかのかなり基本的な事しか書いて無い。


レインさんに言わせれば情報が不十分過ぎるからもっと調査してから、だそうだ。


しかし、今日からは食事とかが必要だ。


そしてその食料源は魔物しか居ない訳だ。


だから俺はかなりボロボロの一箱一ポイントの食材を大量購入した。


これレインさんがあれば出してって言われたから出したんだけど、それをあろう事か丸太から作った木製の包丁を使って料理し始めたんだ。


しかも塩胡椒が無いにも関わらず上手い。


うん、食材自体が美味しいのかと思った人が居てそれを生で食べた人が居たんだけどすぐ吐き出してた。


どうやらそういう訳では無いみたいだね。


更に問題としてその料理を作る係がかなり少ないんだよ。


一応俺もその係をしたんだけどレインさんやその他にもレインさんに料理を習っている人達レベルのものは無理だ。


後はダンジョンの方で調査用の道具の調達にポイント使ったね。


うん、支出が凄い。


まあダンジョン調査用に使ったのは100ポイントだけなんだけどね。


それにしてもこの人間プレイヤー達も結構やばいな。


あー、皆イベントの目標であるダンジョン攻略をしたくてうずうずしてるみたいだし、暇つぶしとしてもここでのやる事なんて雑務しか無いしねぇ。


これ明日まで持つのか?



残り20000SP


撃破数 275人 死者 943人


使用ポイント 1100SP


合計 

総死者数 943人

総撃破数 273人

総ポイント 19175SP (-825SP)



2日目


無理だった!!


うん、流石にずっとじっとさせるのは無理があった。


結果、一人がダンジョンに駆け込んだ瞬間、他の人達も雪崩込み、爆速で一階層の魔物を殲滅した。


うん、いくら魔物を倒すとゲット出来るドロップアイテムで武器を手に入れられるとはいえ良く全滅させたと思うよ。


とりあえず俺は残った人達が行かないように抑えてライに行くように頼んだ。


戦闘力としてもライの方が断然って言う程でも無いけど高いからね。


とはいえ流石に2階層の………うーん、状態異常エリアとでも言えば良いのかな。


そこでは内容はランダムで状態異常に必ず掛かるみたいなんだ。


そこで運の悪い人は死んでーってなってね。


かなり沢山の人が死んだ。


まあでもドロップアイテムとして食料に関しては結構手に入れられたと思う。


流石に毎日1000ポイント消費するのはきついから、これでとりあえず大きな問題を一つ片付けられたね。


そしてその時その食料の必要な量について考えたら一つの疑問が生まれた。


人が少な過ぎる、と。


だってこの世界にいる人間側の数ってあの国に居た人よりも若干少ない位の数なんだ。


なのにライからの情報によると人間プレイヤーは20万人居るらしい。


だから俺は恐らくこの世界で人間プレイヤーは第二陣、第三陣って感じで来ると予想した。


まあこれをレインさんに話したんだけど既に気付いてたみたいだけど。


うん、自信満々でこうなるんじゃないの?って感じに言ったからめちゃくちゃ恥ずかしい。


さて、そうなると俺はそれも視野に入れて行動しないといけない訳だ。


あー、もうなんで俺が代表者なんだ。



残り19175SP


撃破数 1145人 死者 2064人


使用ポイント 200ポイント


合計

総死者数 3007人

総撃破数 1420人

総ポイント 20120ポイント (+945ポイント)



3日目


ちょっとやばい事になった。


うん、マジでヤバい。


えーっと、簡潔に言うとあの階層にとある魔物が現れたんだ。


そいつの名はヨルムンガント………あれ?ヨルムンガンドだっけ?


まあ良いけどそいつが現れた。


え?誰か分かんない?


闘技大会に居たあの蛇だよ。


うん、デバフと組み合わさってかなり凶悪らしい。


そしてかなりの人死んだみたいだ。


とはいえ今日その対応をするのは無理そうだ。


今俺はとある薬を作ってる。


レインさんが作り方を教えてくれたんだけどその作り方がかなりキツい。


というのもこれ長時間圧縮しないとならないみたいなんだ。


しかもこれが難点で体重等で押しつぶすのは雑になっちゃうからダメみたいで、結論、手でするって事になった。


いや、うん、キツい。


けどこれレインさんから必要になるだろうから作れって言われた。


一応少数でも事足りるらしいから俺とライル、そして他にも協力してくれる人達と温度調整をシズクと他数名が。


うん、でもこれキツ過ぎでしょ。


これ一応十数回目だよ?


少しでも集中を切らしたら失敗になっちゃうからマジでキツい。


本当にこれがしょうもない事だったら許さないよ?


まあレインさんに限ってそんな事は無いだろうけど。


「ほら、次だ」


そう言って一人の男性がその草を渡して来た。


はあ、さて、頑張るか。



残り20120SP


撃破数 148人 死者 16781人


使用ポイント 200SP


合計 

総死者数 19788人

総撃破数 1568人

総ポイント 20068SP (-52SP)



4日目


さて、初のダンジョンに行くか。


え?薬?


…………あれは地獄だった。


深夜までやらされて……もう無理。


さて、とまあそんな事があったんだけどそれを今日使う事になった。


なんでもこの薬は触覚過敏薬らしい。


この薬を塗った場所はかなり敏感に外からの影響を感じる。


え?本来の用途?………うん、想像にお任せするよ。


っと、そしてこの薬を指先にでも塗れば風を感じる方向が分かり、すぐに出口に行ける、って言われた。


ただこれはダンジョンだから出口の方向に毎層風が吹いてるとは限らない。


一応初日の検査では風が微量吹いてたらしいんだけどね。


まあ目的は二階層の蛇の討伐と攻略だから別になくてはならない訳じゃないけどそうなったらかなり便利だ。


因みにライは二階層にて合流予定。


「そろそろ行く?」


「うん、そうだね」


さて、それじゃあ出発だ!

………………

…………


一階層は殆ど敵は居なかった。


うん、他に特に言う事は無いな。


で、二階層なんだけどね。


一応言うけどライとは無事に合流した。


で、それでなんだけどね。


状態異常のランダムが酷いんだよ。


まず俺が掛けられた状態異常ははまあ全然平気だ。


だって剣の重さ上昇だよ?


この剣は魔物からドロップしたものなんだけどかなり軽い。


うん、初期に使ってた剣よりも軽いんじゃ無いかな?


だから重い剣に慣れていた俺にとってこれはむしろこれは普通に逆効果だ。


そして次にライ。


ライは筋力低下だ。


しかもライの斧はかなり良いものだから重さとしては結構重い。


すなわち俺と真反対の事が起きたって事だね。


移動をする分にはまだ大丈夫なんだけど流石に戦いの時は仙力を使ってるね。


そしてシズク。


彼女は脚力低下なんだけど………うん、ほぼほぼ意味無い。


だってシズク前衛じゃないし戦闘の時動かないもん。


これが戦闘職とかだったら致命的だっただろうけどシズクは全然大丈夫そうだね。


まあ移動は若干遅くなったけど。


って来た!!


目の前にはかなり邪悪な風貌をした蛇が居た。


「こいつが問題の奴か」


「そうみたいね」


「うん、覚悟して戦わないと」


「シャー!」


そしていきなりだが戦闘が始まった。


っと。


これがデバフか。


確かに動き辛くなったけど仙力を使えば………って!


今俺の指は大分敏感になっている。


一応戦闘で多少の影響はあるものの、まだ大丈夫だった。


だが、これで仙力を使うのは違う。


マジで違う。


めちゃくちゃ変な感じする。


普段では意識して無かった事が沢山感じてめちゃくちゃ嫌なんだよ。


はあ、とはいえそう言ってる場合じゃない!


ここで使う!


ザクッ


「倒したか?」


「そうみたいね」


うわー!!めちゃくちゃ変な感じするー!


マジで嫌、もうすぐ取りたい。


「じゃあこの層を抜けたら戻ろうか」


「ん?あ、ああ」


「そう?分かった」


その後この薬が長時間取れないと知り、絶望するケイであった。



残り20068SP


撃破数 485人 死者 3485人


使用ポイント 200SP


合計 

総死者数 23273人

総撃破数 2053人

総ポイント 20353SP (+285SP)

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