イースサイド1
イースサイド
僕の名前は北条 翠。
ちょっと特殊な高校生だ。
そんな僕だけど何故か今世界初のVRMMOであるWCO、ワールドクリエイトオンラインをやっているんだ!
何故僕のところにVRMMOが届いたかは知らないけど、そんなことは考えずにステータス作成をささっと終わらせて僕はゲームをスタートした。
…………………………
……………
……
へー、ここがゲームの中かぁ。
現実と全然変わらないじゃん!
これからの魔物プレイ楽しみだなぁ。
じゃあ早速最初の進化目指して頑張るぞー!
とりあえず動いてみよー!
………………………
……………
……
全然動けないじゃん。
どうやってレベルアップすれば良いんだ?
あ、虫発見。もしかして…………
プチッ
殺したけど何も起きないね。
うーん、そうだ!この体で吸収したり出来ないかなぁ。
前にそんな生き物がいるって聞いた事あるし。
まあ詳しくは知らないけど。
吸収吸収。
やったー!出来たぁーー!
意外と簡単に出来たね。
これを何回も繰り返してみよー!
プチッ、プチッ、プチッ……………
わぁっ虫達がまとわりついてきた。
気持ち悪……くない?何も感じない?
もしかして設定とかあってそこで感覚設定するんじゃないか?
何か出ろーー!
あ、メニューが出た!
えーっと感覚設定、感覚設定……。
感覚設定は無いけど痛覚設定があるね、とりあえず100にしてみよう。
うわーー!
虫にまとわりつかれてるみたいで気持ち悪い!
あ、虫にまとわりつかれてたったんだ!
忘れてた……。
けどそんなことより掲示板だ!
人と関われなくて結構心細かったから掲示板で関わって寂しさを忘れよう。
でも、誰もスレ立ててないみたい。
自分で立てるしかないのかなぁ……。
悩んでいてもしょうがない。
はぁ、スレ立てるか。
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【掲示板で会話中】
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あー、楽しかった!
あれもないし、久しぶりに人とこんなに会話したなー。
にしてもログアウト不可ってどういうことだろう?
第一ログアウトって何?
まあそんなことは集まってから考えるとして、掲示板で会話中ずっと虫を殺して吸収をしてたら、レベルアップ沢山して進化できるようになったんだよね。
しかも吸収なんて言うスキルも手に入れたし。
僕どんな種族になるのかな?
楽しみだなぁ。
じゃあ進化します!
『イースは原初の魔物から??に進化出来ます。進化しますか?』
お願いしまーす。
『イースは原初の魔物から??への進化を開始した』
うっ……眠く……な……。
『イースの進化が完了した』
…………………………
……………
……
うーん、ここはどこだ?
えっと確かVRMMOやってて、進化して……。
進化したんだ!
えっと今の僕の体は…………さっきと全然変わらない。
あれ?進化したよね?あれ?
とりあえずステータス見るか。
ステータス
名前 イース
性別 男
種族 レッサーリトルスライムLV1
状態 普通
生命力 19/19
魔力 19/19
スキル
吸収LV2 酸生成LV1
へー、スライムか……。全然原初の魔物との違いが分からないんだけど……。
まあ、そんなことは後々考えるとして、とりあえず魔物プレイヤー達の集合場所場所に行くか!
………………………
……………
……
わ、蛇が現れた!
早速戦うぞ!うーん、触手出ろーー!
出たーー!?
うわっ本当に出るとは思わなかったけど、これで僕は戦える!
先手必勝!触手で蛇を叩きまくる!
テッテレ~
『イースのレベルが2になった!』
『イースは触手スキルを手に入れた!』
やったー!初バトル勝ったー!
よし、このまま大樹の方向に進もー!
…………………………
………………
……
ふー、漸く大樹に着いた。
近くに川もあって良い場所じゃん。
うん?ここに魔物が居ないってことは1番のりって事でしょ?
やったー一番乗りだー!
ん?待てよ?魔物って多分会話出来ないでしょ?
僕は声すら出せないし。
どうやって普通の魔物と見分けよう……………そうだ!
フレンド登録を申請して返してくれればプレイヤーって見分けよう。
それならプレイヤーかどうか判別できる!
じゃあ早速掲示板にこの事を書いて……。
OK、じゃあ他の魔物が来るまで待つか。
……………………………
………………
……
お、来たね。
じゃあフレンド申請して……。
おお、登録出来た!この魔物はナイトって言うんだ!
あ、ナイトさんって僕と会話してくれた人じゃん。
あ、フレンドリストにチャット機能がある!
これで会話の問題も解決だね。
とりあえずこのあとのことを話合おう。
チャット
「ナイトさん、これからどうしますか?」
「そうだな、俺達の一言だけじゃ決められないが、まあ人間達も国造りしているさし、俺達もするしかないだろ!」
「そうですね、因みにナイトさんは人間達と敵対するつもりですか?」
「俺は敵対するつもりだが、他の魔物達がどうするかが重要になってくるな」
「そういうお前はどうするんだ?後、俺はナイトで良いぜ!」
「僕も同じく人間達と敵対するつもりですよ!後、僕もイースで良いですよナイト」
「分かった。まあ、結局は全体の意見が重要ということだな」
その後、沢山の魔物達を集めてそろそろ集合を終了しようとした時!
狸がやって来た。
フレンド申請したところ登録も出来、プレイヤーだとわかったがチャットで何で遅れたかを聞いたところ。
「同じ魔物プレイヤーに殺され、リスポーンした」
と言った。
正直皆で協力したかったかったんだけどなぁ。
そうがっかりとしながら集合を終了した。