別の国へ
今現在飛行中、今現在飛行中………
今俺達はあの森に行く時に偶々見つけたあの国へ向かってる。
まあ国かどうかは分からないんだけどね。
あ、因みにフォスは居ない。
フォスには魔物プレイヤーの国の方に行って貰ってる。
ほら、俺の顔もフォスの顔もお面付けてるから分からないじゃん。
だからたまに入れ替わればそっちの国も楽しめるんじゃないかって思ったんだ。
身長とかは基本的に俺をモデルに作ったから同じだし何とかなるでしょ。
その事を言ったらフォスがめちゃくちゃ残念そうにしてムシュを睨んでたのは気にしないでおこう。
え?お面付けてるのに表情分かるのかって?
まあ妖術感知があるからね。
ムシュは気付いて無かったみたいだけど。
そうそう、ムシュもかなり力の操作が出来るようになったんだよ。
まあまだ人化を一人では出来ないから部分人化解除は俺がやったけど。
さて、そろそろあの国に着くだろうからここからは歩いて行こうか。
……………………
……………
……
暫く歩いていると、ちょっとした柵が見え、そこにある扉の前には門番が居た。
「おい、止まれ」
え、門番がいる。
あー、えーっと…………あれ?あの国の名前………。
そう、クライムにも門番付けた方が良いかな?
一応出て行く人は居たんだけど不法進入する人は居なかったんだよね。
あれ?もしかして監視をしてる人が門番の役割になってる?
まあ良いか。
そうこう俺は考えていたのだが、何故かその間に門番から話し掛けられており、それを無視した形になった。
思考速度は基本的に必要な時に無意識に速くしたりとするのだが、どうしてかこの時にはそうならなかった。
「あー、なるほど、無口って事か」
え!?
一方でそんな事に気付かなかったレンは勝手に無口というキャラになってしまった。
あれ?俺そんなに沢山考えてた?
っていうか何か話してたの!?
と、めちゃくちゃ混乱していた。
勿論後ろに居たムシュも主様の邪魔をしてはいけないと黙って居たのだが。
「仕方ねぇ、今は鑑定出来る奴もいねぇし一先ず牢屋に入ってろ」
そう言われ、俺は混乱したまま牢屋に入れられた。
「とりあえずここが空いてるか」
「暫くしたら呼ぶからそれまで待ってろ」
そう言われ、ドアを閉められた。
えー、え、えー。
うん、混乱してえーしか言えないよ。
それにしても牢屋か。
俺の国で牢屋なんて無かったからなぁ。
強いて言えば法律を破ったらゆみへ渡されるって感じ。
最近だと一切法律を破る人居なくなったんだよなぁ。
……………さて、ここで何しよう。
うーん、そういえば「鑑定出来る人がいねぇ」って言って無かったっけ。
ステータス!
ステータス
名前 レン
性別 男
種族 上級天妖冥狂闘一角狼(幼体)LV6 (人化中)
状態 普通
生命力 150/150
妖力 455/455
スキル
精神統一LV3 妖力精密感知LV3
妖力精密操作LV3 鑑定LV2
狼爪術LV3 狼牙術LV2 回避LV3 見切りLV3
変異LV2 念話 妖狼術LV3 瞬歩術LV3
疾駆術LV3 隠遁術LV3 眷属化LV4
気配探知LV3 気配偽装LV3 予感LV2
危険感知LV2 飛翔術LV1 冥術LV6
天駆 空弾 鑑定感知LV1 鑑定偽装LV1
威圧LV7 NEW
魔法スキル
無属性魔法LV1 火魔法LV1 水魔法LV1
回復魔法LV7
耐性スキル
激痛耐性LV3 倦怠感耐性LV2 失神耐性LV1
猛毒耐性LV3 飢餓耐性LV3 睡眠耐性LV3
泥酔耐性LV3 麻痺耐性LV3 掻痒耐性LV3
狂乱耐性LV3 幻耐性LV3
固有スキル
虚心の解析者
称号
PK PKK ジャイアントキリング サバイバー
虐殺者 狂人 一騎当千 国落とし 地獄の狼
地獄を生きる者 心無き者 災罪の種火
独裁者 NEW
眷属
フォス ムシュ
うん、色々とまずい。
これ見られたら終わりだね。
鑑定偽装、持ってて良かったー!
あ、ムシュも鑑定偽装しないとじゃん。
鑑定!
ステータス
名前 ムシュ
性別 男
種族 上級天暴闘皇王神滅竜LV5
状態 普通
生命力 164/164
竜力 264/264
スキル
精神統一LV5 鑑定LV5 竜力感知LV8
竜力操作LV8 竜爪術LV5 竜牙術LV5
回避LV5 見切りLV5 変異LV3 竜術
気配探知LV5 予感LV5 危険感知LV5
飛翔術LV5 滅法LV5 威圧LV5 咆哮LV5
耐性スキル
激痛耐性LV5 猛毒耐性LV5 飢餓耐性LV5
麻痺耐性LV5 掻痒耐性LV5
狂乱耐性LV5 幻耐性LV5
種族固有スキル
竜滅砲LV5
称号
山の主 馬鹿 地獄を生きる者 野獣
主
レン
うーん、こっちもまずいな。
さて、頑張って考えるか。
……………………
……………
……
よし、これで良いだろ。
ステータス
名前 レイヤ
性別 男
種族 上級天妖冥闘狼人LV6 (偽装中)#非表示
状態 普通
生命力 150/150
妖力 455/455
スキル
精神統一LV3 妖力精密感知LV3
妖力精密操作LV3 鑑定LV2
狼爪術LV3 狼牙術LV2 回避LV3 見切りLV3
変異LV2 念話 妖狼術LV3 気配探知LV3
気配偽装LV3 予感LV2 危険感知LV2
飛翔術LV1 冥術LV6 天駆 空弾
威圧LV7
耐性スキル
激痛耐性LV3 倦怠感耐性LV2 失神耐性LV1
飢餓耐性LV3 睡眠耐性LV3
称号
PKK ジャイアントキリング サバイバー
こんな感じかな。
あ、因みに名前は本名の連夜からちょっと変えた偽名だよ。
バレたらヤバそうな所は隠せてるし、それでいて強さはあまり変えない。
もし何かあって「隠していた力を見せる時が来たようだな!」みたいな事があったら絶対に怪しまれるし。
あー、でも一度は言ってみたいよね。
こういうセリフ。
え?厨二病?
そんな訳ないじゃん………ははは。
さて、それでムシュは、
ステータス
名前 ムシュ
性別 男
種族 上級天暴闘皇王神滅竜人LV5 (偽装中)#非表示
状態 普通
生命力 164/164
竜力 264/264
スキル
精神統一LV5 鑑定LV5 竜力感知LV8
竜力操作LV8 竜爪術LV5 竜牙術LV5
回避LV5 見切りLV5 変異LV3 竜術
気配探知LV5 予感LV5 危険感知LV5
飛翔術LV5 滅法LV5 威圧LV5 咆哮LV5
耐性スキル
激痛耐性LV5 飢餓耐性LV5
種族固有スキル
竜滅砲LV5
こんな感じかな。
さて、これで準備は万全。
じゃあちょっと色々と考えて時間を潰そうか。
…………………………
………………
……
あれから数十分経った。
「おーい、出ろ!」
うおっ漸くか。
結構ヤバい事に気付いた気がするんだけどまあそれは後々考えるか。
そうして言われるがまま移動した。
すると目の前には案内した人の他、二人の男女が居た。
「今日から一先ずケイ達と行動してもらう」
そう言って俺を案内した人は一人の青年を指指した。
えー、自由に散策とかしたかったのに。
「一先ず先に鑑定はさせて貰うぞ」
「じゃあよろしく」
「分かりました」
さて、この時が来たね。
ここで鑑定察知で鑑定の感知をし、ここでそこに前もって作ったステータスを出す!
「うわっ凄いですね」
「どうかしたのか?」
「ええ、この人全体的にステータスが凄く高くて」
「あ、じゃあ後ろにいる君も」
よし、こっちも…………
「え!こっちの人もめちゃくちゃ高いじゃないですか!」
「そんなに高ぇのか」
「あー、見てみてぇが個人情報だし見ちゃいけねぇんだよなぁ」
「あの、この人達ですか?」
「ん?ああ。これで二人………いや、三人になるがよろしく頼む」
「はい、それは良いんですが………」
「ああ、お面を被って無口ってめちゃくちゃ怪しいがよろしくな」
「えー………」
あ、お面を被ってるのすっかり忘れてた。
いやー、もう一年も被っているからすっかり忘れてたよ。
まあお面目を出す所無いのにどうやら忘れるのかってツッコまれそうだけど。
え?それでどうやって見てるのかって?
妖力感知とこの聴覚と嗅覚があれば朝飯前だよ。
ただ久しく目を使って無いからお面を外した瞬間周りの光で失明してないかが心配。
「じゃあとりあえず付いて来て、暫くは俺の家で暮らして貰うから案内するよ」
あ、暫くは居候になるんだ。
よろしくね。
そう心の中で彼に挨拶をした。
……………………
……………
……
案内されてから暫くすると、一匹の狼を見つけた。
師匠だ。
師匠がいる。
師匠がいたらすぐに俺が鑑定を偽装している事がバレる。
なら、殺さないと。
俺は師匠を見た瞬間そう考えた。
バレたらあの目的の邪魔になる。




