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廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
4章 下克上
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竜VS狼

とうとうこの日が来た。


目の前に移るのは中国に出てくる伝説の霊獣、竜だ。


鱗は黒く光っており、めちゃくちゃ格好良い。


それを丁度今俺は境界越しに見ている。


ここまで来るのに約10年、随分時間掛かったなー。


境界はこれを含めて10個あってその度に敵が強くなるっていう感じだった。


だけど今いるこの境界の魔物とか普通に技術とかが凄くてめちゃくちゃヤバかったよ!


最初はただ敵が強くなるだけだったのに段々と技術を使う奴が現れ、ついには俺以上の技術の奴って勝てる要素皆無だろ!


ここに来たのは1年前位でこいつに勝つ為に必死で技術を磨いた。


生存競争に勝ち、技術を磨く日々。


うん、めちゃくちゃヤバい日々だな。


そういえばここに来てから7年位経った時にこの紋から煙みたいなのが出て来たんだよね。


段々と思考が朧気になって「殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せー」っていう使命感?に襲われたんだよね。


でも正直ただ殺すなんていう事をやるのは効率悪いよなーって思ったら消えたんだっけ。


いやー、あの時フォスも『大丈夫ですか主様!』って焦ってたのは覚えてるんだけど他は殆ど覚えて無いんだよね。


あれ何だったんだろ?


まあ、良いか。


で、そんな日々も今日で終わりだ!


まあ、挑んだら死んで終わるか勝って終わるかの2つしか無いからね。


一回ステータスを確認してから挑むか。



ステータス


名前 レン

性別 男

種族 上級天妖冥狂闘一角狼(幼体)LV5

状態 普通

生命力 149/149

妖力 426/426

スキル

精神統一LV3 妖力精密感知LV3 

妖力精密操作LV3 鑑定LV2

狼爪術LV3 狼牙術LV2 回避LV3 見切りLV3 

変異LV1 念話 妖狼術LV3 瞬歩術LV3

疾駆術LV3 隠遁術LV3 眷属化LV4 

気配探知LV2 気配偽装LV3 予感LV2 

危険感知LV2 飛翔術LV1 冥術LV6 

天駆 NEW 空弾 NEW

魔法スキル

無属性魔法LV1 火魔法LV1 水魔法LV1

回復魔法LV7

耐性スキル

激痛耐性LV3 倦怠感耐性LV1 失神耐性LV1

猛毒耐性LV3 飢餓耐性LV3 睡眠耐性LV3

泥酔耐性LV3 麻痺耐性LV3 掻痒耐性LV3

狂乱耐性LV3 幻耐性LV3

称号

PK PKK ジャイアントキリング サバイバー 

虐殺者 狂人 一騎当千 村落とし 地獄の狼

地獄を生きる者

眷属

フォス



集中⇒精神統一 妖力感知⇒妖力精密感知

妖力操作⇒妖力精密操作 観察⇒鑑定

爪術⇒狼爪術 噛みつき⇒狼牙術 避け⇒回避

予測⇒見切り 変化+変質=変異 妖術⇒妖狼術

歩法術⇒瞬歩術 疾走術⇒疾駆術 隠形術⇒隠遁術

テイム⇒眷属化 気配感知⇒気配探知

気配隠蔽⇒気配偽装 直感⇒予感 

危機感知⇒危険感知 飛行術⇒飛翔術

痛み耐性⇒激痛耐性 疲れ耐性⇒倦怠感耐性

気絶耐性⇒失神耐性 毒耐性⇒猛毒耐性

飢え耐性⇒飢餓耐性 眠気耐性⇒睡眠耐性

酔い耐性⇒泥酔耐性 痺れ耐性⇒麻痺耐性

痒み耐性⇒掻痒耐性 混乱耐性⇒狂乱耐性

幻覚耐性⇒幻耐性



って感じだ。


いやー、かなり変わったね。


とはいえ名前だけで効果が全然変わったっていうものは一つしか無い。


それは鑑定だ。


鑑定は、観察から進化したスキルなんだけど俺はこれもよくある小説みたいにステータス見れたりする訳ではなく技術だとこれまでの傾向で思ってた。


だけどいつまでもレベルが上がらないから冗談のつもりでステータスを鑑定!ってしたら、



ステータス


名前 フォス

性別 女

種族 中級天妖冥闘狐LV6

状態 普通

生命力 115/115

妖力 464/464

スキル

精神統一LV2 妖力精密感知LV2 

妖力精密操作LV2

鑑定LV2 爪狐術LV2 狐牙術LV2

回避LV2 見切りLV2 念話 妖狐術LV2

瞬歩術LV2 疾駆術LV2 隠遁術LV2

気配探知LV2 予感LV2 危機感知LV2

気配隠蔽LV2 飛翔術LV2 変質LV6 冥術LV5

天歩 NEW 空弾 NEW

耐性スキル

激痛耐性LV2 猛毒耐性LV2 倦怠感耐性LV2

失神耐性LV1 飢餓耐性LV2 睡眠耐性LV2

泥酔耐性LV2 麻痺耐性LV2 掻痒耐性LV2

狂乱耐性LV2 幻耐性LV2

称号

テイムモンスター 先祖帰り 虐殺者 野獣

地獄を生きる者

レン



爪術⇒爪狐術 噛みつき⇒狐牙術 妖術⇒妖狐術



こんな感じでステータスを見れたんだ。


いやー、これを発見した時はめちゃくちゃ驚いたよ。


因みに種族を注目すると、


種族 中級天妖冥闘狐


中級の翼を持った妖術と冥術を使って戦う狐。

その術の多様性や知能からかなりの強さを持っている。



って感じで詳細を見たり出来るんだ。


いきなりこんな技術とか関係ないものがスキルから進化して出てくるんだからもう訳分かんないよ。


これは普通気付けないよな。


挑む前にこの竜のステータスも見てみるか。


さて、気になる竜のステータスは?



ステータス


名前 名無し

性別 男

種族 上級天暴闘皇王神滅竜LV5

状態 普通

生命力 164/164

竜力 232/232

スキル

精神統一LV5 鑑定LV5 竜力感知LV1 

竜力操作LV1 竜爪術LV5 竜牙術LV5 

回避LV5 見切りLV5 変異LV3 竜術 

気配探知LV5 予感LV5 危険感知LV5 

飛翔術LV5 滅法LV1 威圧LV5 咆哮LV5

耐性スキル

激痛耐性LV5 猛毒耐性LV5 飢餓耐性LV5

麻痺耐性LV5 掻痒耐性LV5

狂乱耐性LV5 幻耐性LV5

種族固有スキル

竜滅砲LV5

称号

山の主 馬鹿 地獄を生きる者 野獣



うん、何度か見たけどやっぱり気になるのは竜術にレベルが無い事だよね。


他はなんとなく予想出来るけどそこがずっと気になってる。


レベルは同じ位だし、注意すべき点は後は技術の高さかな。


竜爪術とかレベル5だし気を付けたほうが良いよね。


絶対俺より凄いから。


さて、いつまでも対策を練ってたら始まらない、挑みますか。


『フォス、行くぞ!』


『はい!』


それじゃあレッツゴー!


そして境界の中に入った。


「ギャァァァァアアアア!!!」


その瞬間、耳をつんざくような激しい咆哮が聞こえ、とんでもない威圧感を感じた。


くっ、なるほど、これが竜術か。


その時俺は自然と竜術の内容を理解した。


竜術は竜力が漂っている空間にある力を妨害する。


現に今俺は妖力が操れない。


これは厳しいな。


とりあえず妨害についての対処は()()()()として、一先ずは攻撃が通じるかだ。


その瞬間俺は疾駆術で前へと駆け、狼爪術で切った。


ガキンッ


「ギャォォォォオオオオ!!!」


やっぱり弾かれたか。


一応傷にはなってるけどこのまま続けても時間が無駄に掛かるだけだ。


鱗を剥がして攻撃が通るまで時間を掛けて戦うしか無いか。


無理なら()()()()()


あ、そういえば念話って使えるのか?


『おーい、フォス、聞こえるか?』


『は、はい』


うわ、攻撃して来た!


よく見ると中々に洗練された動きだな。


こんな攻撃してみたいなー。


あ、そういえば念話してたんだった。


『フォス、とりあえず妖力を冥力に時間を掛けてでもいいから変質を』


『は、はい!』


『それと出来ればでいいから攻撃も!』


『わ、分かりました!』


よし、これなら大丈夫かな。


それじゃあフォスが冥力に変えるまで俺はとりあえず鱗の剥ぎ方を調べようか。


回避、回避、攻撃、回避、攻撃、攻撃、回避…………。


そんな事を時間が分からない位繰り返していた。


そしたら途中で、


「ギャァァァァアアアア!!!」


ピカーン


口から光が出た。


その瞬間俺は危険感知と予感に従い、無理をして避けた。


その後音もなく、最初からあったかのように俺がいた場所には穴が空いていた。


あっぶねーーー!!!


これ多分滅竜砲でしょ?


最初の方は警戒してたんだけどすっかり忘れてたよ!


危険感知と予感が無かったら終わってたな。


『大丈夫ですか主様?』


『ん?ああ、大丈夫だ』


それにしてもこいつ動きは洗練されてるんだけど作戦を全然立てない。


いわゆる本能のままに攻撃をしてるって奴だね。


いや、それ以外かも。


だからそこで詰められたら負けてたっていう所も結構あってなんとか生き延びれた。


よし、この調子なら勝てるぞ。


さっきの滅竜砲だって照準をずらせば殺せただろうし。


『主様、変質し切れました!』


『お、そうか』


漸くこいつを倒せる算段が付いたな。


『それじゃあこいつの身体の中だけを一部でいいから妨害を無くしてくれ』


『はい』


よし、これでこの部分だけ妖狼術が使えるな。


因みに妖狼術と妖狐術の違いは狼は操作、狐は妖力による固定が若干し易いっていう違いがあるらしい。


さて、妖狼術でこの部分の肉をぐちゃぐちゃにする!


「ギャァァァァアアアア!?!?」


よし、丁度気管の部分もあったから大変な事になってる筈だ。


まあ、でもこれで死にはしない。


徹底的にやるとしよう。


『フォス、今度は両手足を』


『分かりました』


とりあえず両手足の骨を分解!


分解はその感じた元素をバラバラにすればいいから比較的簡単だ。


だけど師匠の言ってた操作による創造はまだ出来ない。


普通に物質を構成する成分とか全部記憶しないといけないから覚え切れないんだよ!


まあ、そんな訳でまだ創造は先になりそうだ。


よし、両手足を使えなくした。


それじゃあこいつも眷属化しよう。


竜力と滅力は使える。


ならこいつを確保して使える駒として持った方が良いだろう。


とりあえず動かなくても大丈夫だし、ゆっくり魔力に妖力を変質しよう。


数分後…………



よし、出来た。


『フォス、細い道を冥力で作って?』


『分かりました』


よし、これで魔力で繋げて、確か………こうするんだっけ?


久しぶりだから忘れてるな。


『死にたくなければ配下になれ』


『……………はい』


よし、これでテイム出来た筈…………あ!


回復魔法使え無いじゃん!竜力があるから。


なんかこれ凄い既視感を感じるな。


まあ、これ位なら自分の自己再生能力で回復出来るでしょ……………多分。


その後数日待って漸く回復した。

これにて下克上終了!


次回からは国造り編です。

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