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廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
4章 下克上
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サキサイド1

私の名前は西條(さいじょう) (さき)


趣味は人肉を食べる事ね。


そんな私は毎日一回以上は現実で殺人を犯している。


そして警察はここら辺でよく殺人が起こるからとその犯人をずっと探してた。


それから遂に現在、犯人が私だとばれて警察に追われている。


今は色んな家に入って住民を殺して住居を奪う事を繰り返して難を逃れているが、時間の問題だろう。


そんな時に、


「こんな所で警察に捕まるより、私達が造った世界で人肉を食べないか?」


全身黒の衣装を纏ったいかにも怪しい人がいつの間にか目の前に現れ、そう言った。


捕まり、死刑になるのもさっき言ったように時間の問題、だとするとこの提案を受けた方が良い。


そう考えた私は直ぐにその提案に返事をした。


「はい、その提案に乗ります」


するとその人が私にヘルメットのようなものを被せて来た。


その瞬間、私の意識が飛んだ。


その後RPGでよくあるステータス設定のようなものを受け、念願の人肉を食べる事が出来た。


それから恐らくあの人の仲間と思われる人の話を聞いた後、同じ魔物プレイヤーが人間と敵対すると言っていた為その集落に向かった。


人数が多い程人肉を多く食べれると考えたからだ。


なのにずっと訓練訓練訓練訓練訓練訓練訓練!


その後漸く人肉を食べれる闘技大会が開始し、大分ストレスが解消出来た。


そしてまた訓練の日々。


勿論あの訓練のお陰で人間を殺せたとは思っているが、それでもこの3年程一切食べない事で我慢が出来なくなった。


とはいえ一人で勝手に出て行ってもあの樹に止められるだけ。


だからしっかりと話したわ。


「ねぇ、私もう我慢の限界なの」


『何の我慢じゃ?』


少しずつ赤黒い紋が光り輝く。


「これ以上人間の肉を食べないのはもう無理ナノ!」


『……………分かった、出て行きなさい』


「ええ、そうさせてもラうワ!」


こうして漸く私は自由になった。


人肉が漸く食べられるのね。


「人肉人肉人肉人肉人肉じんにく、じんニクジンニク!」


ああ、肉の事しか考えられナイ。


赤黒い紋から段々とどす黒いオーラが出て私の身を包んで行く。


そして段々と意識が、自我が消える。


「あ、ア、アア……………たす………ケ…………テ」


そして一筋の涙が落ちた。


『サキの種族が下級死獄食人狂闘悪鬼から餓鬼へと変質しました』


「はらガ……………ヘッタ」


食いたい喰いたいくいたいクイタイ!!


こうして一匹の餓えに狂う鬼が誕生した。

サキが最後に流した涙とは何でしょう。

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