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廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
4章 下克上
43/177

クリスマスとアップデート

大体この世界に来てから8ヶ月位経ったか?


今、季節は冬だ。


雪が降ってて結構動きずらい。


寒さは夏に俺達をあれだけ苦しめた体毛があるから大丈夫だけど。


まあ、それは良いとして冬と動物、それでもう分かるだろう。


そう、冬眠だ!


因みに俺達じゃないよ。


狐も狼も冬眠しないからね。


冬眠してるのはこの森にいる魔物達だ。


勿論冬眠して無い魔物もいるから危険である事には変わり無いんだけど。


それでも冬眠している魔物を見つければ大分殺し易い。


それとこの森で秋あたりに本格的にこの森の主?だったかを探し始めたんだ。


まあ、流石に夏に探すのは無理だし。


それで移動を始めて何か境界?みたいなのを見つけた。


とはいえ前に見つけた空の境界とは全然違うけど。


違いとしては厳密にビシッと別れてる訳では無くここら辺かなぁっていう所から先に行くとそこにいる魔物のレベルが段違いに上がるんだ。


多分野生の本能とかで境界を感じたんじゃないかな。


更に入ると出られ無いというおまけ付き。


それに比べて空の方は普通にビシッと別れてる。


え?何でそんなに境界の詳細を知ってるかって?


いやー、危機感知も反応してたしフォスにも止められてたんだけど気になってね。


その境界に入っちゃった。


それで今現在までずっと逃げてる。


ただ、冬眠をしている魔物がいたお陰で毒草を食べさせる事が出来て、


最近になって漸くここで生きて行く目通しが立ったって感じだね。


後もう少しであの時にこの森で強い奴って言ってた相手を倒せそうだったのにもっと強い奴を倒す事になるとはな。


あ、それと最近になって漸くそれぞれスキルレベルが1上がったんだよ。


スキルレベル6までとは比にならない程上がりずらかったなぁ。


後俺が新しい訓練?を思い付いたからそれも始めた。


いや、訓練ではないな、どちらかと言うと勉強か。


これが難しくてねぇ。


完璧になるまでは15年位掛かりそうだ。


さて、それと今日またイベントがあるんだ。


今日は12月24日、クリスマスイブだ!


うん、クリスマスに何かあるのかと思ったよ。


因みにクリスマスはイエス・キリストの降誕祭で、厳密には誕生日じゃないんだよね。


それにしてもサンタクロースと一切関係無いな。


サンタクロースどっから出てきたんだろう。


まあ、それは今は良いか。


それでお知らせで、



お知らせ


さて、今日は12月24日、クリスマスイブです!


多くの人は明日イベントがあると思ってたんじゃないですか?


違います違います!


だって25日はクリスマスプレゼントをもう貰ってるじゃないですか。


まあ、もう貰えない人もいるだろうでしょうけど。


さて、そんな皆さんには今日善行を詰んで貰います。


そしてそれの行いの数、質によって今日の夜から明日の早朝に掛けてプレゼントを配ります。


因みに起きている者には渡しません。


良い子はすぐ寝る。


当たり前でしょ?


それと今回は善行をポイントとして皆さんに見せたりしませんので頑張って下さい。


あ、そうだ。


ブラックサンタクロースって知ってますか?


悪い子に現れるというサンタさん。


現れてする事は色々ありますがそれも今回現れます。


すなわち悪行をした者はそのブラックサンタクロースに何かをされてしまいます。


まあ、内容は悪行の数、質によって変わります。


悪行ポイントを貯めない用に頑張りましょう。


まあ、良い子のプレイヤーならそんな事にはならないと思いますが。


それではメリークリスマス!


聖なる夜に邪悪な者を呼ばぬ用に。



って事が書いてあった。


あれ?何かお知らせごとに何かめちゃくちゃテンション上がってない?


まあ良いか。


そしてー、うん、この森でどうしろって言うんだ!


一日中行われる生存競争。


それに生き残る為に必死にする訓練。


それを毎日してるのに善行を詰めって。


……………うん、頼みの綱はフォスだけだ。


ただフォスもそれにカウントされるとしたらフォスは俺にか?


とりあえずフォスと相談するか。


『フォス』


『は、はい………………久しぶりに話し掛けて貰った』


ああ、そっか。


俺必要な時以外話さないからな。


まあ、勉強の時には話さないとダメだしそれほど時間は経って無いよな。


うん、5時間ぶり位か。


『実は…………うん、念話で送る方が良いな』


『う、あ、あ、ありがと………ございま………す』


うん、痛がってるな。


俺は経験した事が無いけどそんなになのか?


『分かりました。今日はクリスマスという日で善行を詰まないといけないという事ですね』


『そうだな、それでお前は何をして喜ぶ?』


喜ばせる事位しか善行で思い付かん。


普通は困ってる人とか助けるんだろうけどそんな人いないし。


『え!えーっと、その、私は主様と会話が出来れば幸せです』


『え、そんなので良いのか?』


『は、はい』


うん、それなら()()()()()()()()()()()()()()()()()


『それじゃあフォス、訓練をするぞ』


『え!会話は………』


『ん?会話なんて訓練しながら出来るだろ』


『え………じゃあ主様の幸せな事は』


『ん?俺は無駄な時間が無ければ幸せだ』


『そ、そうですか』


正確には無駄な時間を無くし、如何に効率的に動けるかを考えるのが楽しいんだけど。


まあ、実際は他にも楽しいと思える事もあるがここでは出来ないしこれで良いだろ。


その夜二人の元には少量のお菓子しか届けられ無かった。


何故だ。

…………………………

………………

……


大体この世界に来てから3年経った。


うん、大分この世界に慣れたな。


あれから進捗としては5回位あの境を越えた位かな。


後、この先が山だって事が分かった。


現在森を抜けてその山の麓にいる感じだ。


うん、それと師匠は山の主って言ってたのを思い出したよ。


いやー、ここら辺から敵もかなり色んな技を使って来るからかなり厳しいんだよね。


一応皆格上なのに唯一勝てる技術という要素を絶つってどういう事だよ!


経験値の入りなんかも大分悪くなったし。


因みにこれが現在のステータス。



ステータス


名前 レン

性別 男

種族 中級天妖冥狂闘一角狼(幼体)LV8

状態 普通

生命力 125/125

妖力 222/222

スキル

集中LV8 妖力感知LV8 妖力操作LV8

観察LV8 変化LV8 爪術LV8 噛みつきLV8

避けLV8 予測LV8 変質LV6 念話 

妖術LV8 歩法術LV8 疾走術LV8 隠形術LV8

テイムLV9 気配感知LV8 直感LV8 

危機感知LV8 気配隠蔽LV8 飛行術LV7 NEW

冥術LV2 NEW

魔法スキル

無属性魔法LV1 火魔法LV1 水魔法LV1

回復魔法LV6

耐性スキル

痛み耐性LV8 疲労耐性LV7 気絶耐性LV7

毒耐性LV8 餓え耐性LV8 眠気耐性LV8

酔い耐性LV8 痺れ耐性LV8 痒み耐性LV8

混乱耐性LV8 幻覚耐性LV8

称号

PK PKK ジャイアントキリング サバイバー 

虐殺者 狂人 一騎当千 村落とし 地獄の狼

テイムモンスター

フォス



という感じだ。


因みに飛行術はこの翼で飛べるって分かった後、スキル一覧を適当にまた探ってた時に見つけた。


普通にスルーしちゃってたな。


因みにこの飛行術は30ポイント。


それにしても飛行術って、効率的な飛び方とかあるんだなぁ。


それにしても最初のクリスマスから2回進化して今がこれ。


時間掛かり過ぎだろ!


約2年で2回しか進化出来て無いんだよ!


過去と現在の進化までの差がでかすぎるよ!


はあ、まあ、愚痴を溢しても仕方ないな。


とりあえずまた頑張って次の進化を目指して頑張ろうか。


因みに中級になった時にまた尻尾が増えた。


そしてこれがフォスのステータス。



ステータス


名前 フォス

性別 女

種族 下級天妖冥闘狐(幼体)LV2

状態 普通

生命力 75/75

妖力 172/172

スキル

集中LV8 妖力感知LV8 妖力操作LV8

観察LV8 爪術LV8 噛みつきLV8

避けLV8 予測LV8 念話 妖術LV8 

歩法術LV8 疾走術LV8 隠形術LV8

気配感知LV7 NEW 直感LV7 NEW

危機感知LV7 NEW 気配隠蔽LV7 

飛行術LV6 NEW 変質LV2 NEW 冥術LV2

耐性スキル

痛み耐性LV8 毒耐性LV8 疲労耐性LV7

気絶耐性LV5 餓え耐性LV8 眠気耐性LV8 

酔い耐性LV8 痺れ耐性LV8 痒み耐性LV8 

混乱耐性LV8 幻覚耐性LV8

称号

テイムモンスター 先祖帰り 虐殺者 野獣

レン



まあ、こんな感じだ。


フォスは俺に比べて2回位の進化数が少ないからまだ極端にレベルアップしにくくなった訳では無い。


因みに翼は『主様と同じになりたい!』って言ったから『自分でするなら別に良い』って返したら即付けられた。


そうすると角は?って思うだろうけど俺はあんまり狐に角がある姿をイメージ出来なかった。


まあ、別に良いんだけどね。


勿論イメージ出来なかっただけで否定した訳じゃないよ!


他人の事に口出しする必要無いし。


それに便利だし、付けたければ付ければ良いんだけどそう呟いた?思った?ら『止めときます』って言われちゃったんだよね。


まあ、正直別にどっちでも良いんだけどね。


確かに角を付ければ感知がし易くなって妖術も使い易くなるけど飛ぶのを強化するのも悪く無いし。


結局は自分次第って訳だ。


さて、今日までの出来事はこの辺にして今の問題を解決しないとな。


この世界に性欲と性器が解禁された。


それと同時に排泄もしなきゃ行けなくなった。


いやー、性欲も排泄もアップデートされて知らされるまで記憶に一切無かったな。


まあ、性欲が開始当初からあったら色々と色恋沙汰がヤバい事になって国造り所じゃ無くなってただろうし。


因みにアップデートの時はお知らせで「アップデートします」って来て直ぐ意識を失った。


うん、殆ど意味無いよな、それ。


それで詳細を確認したら性欲と性器と排泄が追加されたと。


まあでもそのお知らせが来たのが一昨日で身体の中を妖力感知で見てたら普通に消化器官で排泄するものが無く全て消化出来てたんだよね。


うん、恐らく進化の影響だろう。


だから排泄についてはアップデートする前と同様にする必要が無かった。


そして性欲、俺は普通に無駄なものって割り切って昔から全然無かったから別に大丈夫だ。


だって性欲が無くたって子を儲けられるしそれこそ逆に色んな人間関係が悪化する可能性の高い無駄所か悪影響が多いものだ。


そんな考えの俺がわざわざ問題だって言っている訳はこの森の魔物達だ。


うん、殆どの魔物が発情期になっている。


発情期って確か生まれてからの年月で現れるんじゃなかったっけ。


年の見分けは出来ないけど恐らく老若男女全てがそうなってるな。


人間は一応年中発情期って事になってるけど理性が無いとこうなるのか。


いや、今はそれはそんなに問題じゃない。


魔物は強い者が好きだからこっちにアプローチして来る魔物は殆どいないし。


今俺が問題としてるのはフォスだ。


「クゥゥーン」『主様ーー』


めちゃくちゃ鬱陶しい。


さっきからこんな声で鳴いて来る。


うん、普通に可愛いんだけどずっとされていると鬱陶しい。


一応対策はある。


今現在進行形で毒草を食べてる。


麻痺、混乱等々色んな毒草をいっぺんにだ。


うん、肉食なのにこれも消化出来てる時点でかなり消化器官が発達してるな。


いや、今はそれはいい。


これは毒耐性等が上がったからこれは出来る事だ。


まず毒耐性とは何か、それは俺は毒への免疫の強さと考えた。


だから俺は身体の中を観察してどこが毒耐性等としての免疫かを観察した。


うん、めちゃくちゃ難しかった。


免疫は骨髄から発生するけど他にも色々あって普通に探すのがめちゃくちゃしんどかった。


それを少なくし過ぎずに免疫を抜く。


少なくし過ぎると死んじゃうし。


これで毒、混乱、麻痺等の影響が一気に出るだろう。


それにプラスでやはり痛みがあんまり気にしなくなって来た事も大きいだろう。


その痛覚を直接妖術によって刺激する。


そうすればもう泣き叫ぶ程の痛みが身体を襲うだろう。


なんてったって一回俺も自分でやったからな。


直ぐに気絶したけど。


まあ今のレベルなら気絶はしないだろう。


かなりの地獄だけど普通に自業自得だししょうがないよね。


3、2、1。


その瞬間声にもならない叫びをフォスはした。

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