表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
4章 下克上
40/177

夏の暑さとハロウィン

この森に帰って来てから大体3ヶ月が経った。


今俺達はある問題に直面している。


それは、暑さだ。


暑い、毛皮のせいか現代の日本の猛暑よりも暑くなっているかもしれない。


え?熱を操れば良いって?


そう簡単には出来ないんだよ。


あの後、殺したあいつと同等の強さの魔物が偶にやって来て、あの死骸を食べ、毒を摂取する魔物が少ないがいた。


その為、その食べた魔物が死に、その経験値を貰う事でそれぞれ一回進化出来た。


その後漸く自分が何をしようとしていたかを思い出し、この身体の性能の調査を開始した。


まず、身体能力。


これは正直かなり速いとしか分からなかった。


自分の元の速さよりかは速いという事は分かるけど正確な速さは分からなかった。


時速??メートルとかって測ろうかと思ったが流石に目で判断するのは不正確過ぎる。


もし、それで測れたとしても速さを勘違いしていたら大事な場面で己の身を危険に晒す事になる可能性も高い。


だから、かなりアバウトだが元の速さより速いという事実だけが分かった。


まあ、これはわざわざ調べなくても知っていた事だったな。


元から知ってた事だし。


つまり身体能力については進展無し。


さて、次は思考能力だ。


思考能力、速さについては自覚してなかったがかなり速い。


動きながらかなり詳しい事を考える程だ。


他は特にないな。


でもかなり十分な強化だ。


そして最後の妖力はかなりの情報が分かった。


妖力は簡単に言えば見えない手のようなもの。


身体を中心に一定範囲漂っていて、それと物質が当たる事で物を感知する。


そして妖術は妖力を無意識に物質化してそれを使って手のように原子等を操る事で妖術が発生する。


かなりの詳細が分かったな。


その為消費すると妖術を使える範囲が減る。


だから身体の中に妖力は殆ど無い。


それが妖術等の原理だ。


まだ生きる為に妖力が必要な理由は分からないが、いずれ分かる理由は分かるだろう。


あれ?大分話しがずれたな。


えーっと熱を操る方法だっけ?


まあまず最初は簡単に言うとまずどれが熱を出すのに影響しているかを考える。


そして更に熱のどこを操作すれば良いかを調べないといけない。


前は色素をそれで操ったんだが、今回は熱か。


また1ヶ月位頑張らないとだな。


はぁ。


因みに今のステータスはこんな感じだ。



ステータス


名前 レン

性別 男

種族 下級翼妖冥狂闘一角狼LV1

状態 普通

生命力 109/109

妖力 116/116

スキル

集中LV6 妖力感知LV6 妖力操作LV6 

観察LV6 変化LV6 爪術LV6 噛みつきLV6

避けLV6 予測LV6 変質LV3 念話 

妖術LV6 歩法術LV6 疾走術LV6 隠形術LV6 

テイムLV6 気配感知LV4 直感LV4

危機感知LV4 気配隠蔽LV3

魔法スキル

無属性魔法LV1 火魔法LV1 水魔法LV1

回復魔法LV4

耐性スキル

痛み耐性LV6 疲労耐性LV6 

気絶耐性LV2 毒耐性LV6 

餓え耐性LV6 眠気耐性LV5 

酔い耐性LV3 NEW 痺れ耐性LV3 NEW 

痒み耐性LV3 NEW 混乱耐性LV3 NEW

幻覚耐性LV3 NEW

称号

PK PKK ジャイアントキリング サバイバー 

虐殺者 狂人 一騎当千 村落とし

地獄の狼

テイムモンスター

フォス



あ、それと進化に伴って何故か尾が2本に増えたんだよね。


俺とフォス両方共。


これって最終的に9本になったりするのかな?


狼なのに。


そういえば新しく加わった翼と角について話して無かったな。


まず翼だ。


これは闘技大会中にフォスにどうしたのか聞かれて答えたらめちゃくちゃ驚かれたんだよな。


実験してみたら普通に飛べた。


正直走るのをサポートする程度の機能かと思ってたけど飛べた。


いやー、あの時はかなり興奮して長時間飛び回ってたんだよな。


恐らくただ単に翼だから飛べた訳ではなく別の要因も関わってそうだけど今は分からない。


まあ、後々分かるだろ。


え?飛べるならそのまま飛んで逃げれば良いって?


いや、俺はここに鍛える為にいるし、一回やってみたんだが空高くに何か境界みたいなのがあって出れなくなってたんだ。


うん、その辺も抜かり無しって事だね。


それに普通に鳥とかの魔物もいるから危ない。


まあ、翼についてはこんな感じかな。


そして角。


これはかなり便利だ。


この角はアンテナのような役割を果たしており、妖力の細かい違い等が分かりやすくなった。


まあ、何が何かなんて分からないから現状は持て余してるんだけどな。


『うぅ、主様、気持ち悪いです』


『我慢だ』


今俺達は数日寝てないし食べてない。


更にずっと模擬戦や実戦訓練をしながら妖術もずっと使っている。


それに酔いに耐性スキルがある事から三半規管ぐるっぐるに回してるし、毒草を一通り皮膚に接触させてる。


恐らくそれだけじゃなくて夏バテや熱中症もちょっと入ってるんじゃないかな。


いやー、キツいキツい。


それこそ今すぐにでもぶっ倒れそうだ。


さて、なるべく急いで熱の下げる方法を見つけるか。

…………………………

………………

……


あれから数ヶ月の時が流れた。


今の季節は秋だ。


地獄の夏を乗り切ったぞーー!!


ふぅ、それにしても夏ヤバすぎだよ。


何回かぶっ倒れて気絶しちゃった。


進化も結構したからもう俺達を補食対象として見てくる強い奴もいるんだよ。


だから毎回気を付けてるんだけど気絶した時は焦ったなー。


運が良くて助かったよ。


因みに毒が含まれた死骸を食べる魔物は居なくなった。


流石に怪しんだんだろうね。


そのままいったら楽だったのに。


さて、今日は秋というより10月31日、ハロウィンだ。


お化けが出るからお化けに仮装して脅かして襲われない用にしようって日だね。


まあ、今は殆どの人が好きなキャラクターとかの仮装をしてるみたいだけど。


小さな子供はトリックオアトリートって言ってお菓子くれなきゃいたずらするぞって脅す日。


よくよく考えると本来の目的とは全然違う行事になってるな。


そんな今日お知らせで、



お知らせ


今日はハロウィンです。

町行く人々はお化けに仮装してお菓子を貰う日。


まあ、ここにいる人は高校生以上ですのでもうしない人は多いと思いますが。


さて、今日はそんな君達に仮装して貰います。


因みにその仮装する為の衣装はこの下の衣装欄を押して選んで下さいね。


仮装をしてようとしてまいと20時過ぎからどんな場所でもお化けが現れていたずらを仕掛けます。


その内容はお化けによって違うからお楽しみに。


そしてそれによって仮装が解けたりしたら脱落!


因みに元々仮装してなければ見つかった瞬間脱落です。


終了時間は22時です。


残った人はプレゼントが?


是非是非楽しんで下さい!


追伸

脱落したら何かが無くなります。

                 衣装欄



と書いてあったんだ。


今大体19時30分位かな。


プレゼントを貰う為に頑張るぞー!


それにしても追伸に明確な事を書いて無いから普通に怖い。


さて、フォスを起こしてこのイベントに取り組みますか。


とりあえず毒草を入れて三半規管ぐるぐるに回して。


「…………!がびゃっずゃな!?」


はあ、いい加減起きれる用にならないかな。


最近になって三半規管を回すだけじゃ起きなくなって来たんだよね。


そこを成長して欲しかった訳じゃないのに。


「ぺっぺ!」


『うう、すみません』


あれ?そういえばこれフォスも参加出来るのか?


まあ、やってみるか。



25分後………


じゃじゃーん。


俺の衣装は吸血鬼でーす。


まあ、鬼じゃなくて狼だから吸血狼か?


牙は元からあるから良いとして、ローブを羽織って赤いカラコンで目を赤く。


翼を色素の操作で黒くした。


うん、色素の操作にも慣れてきたな。


戻すのは…………考えないでおこう。


次の進化まで待たないとだな。


そしてフォスは魔女。


魔女っぽい衣装に魔女っぽい帽子。


うん、これお化けじゃねぇな。


それとも魔女だから良いのか?


それにしても中々に可愛いんじゃないか?


あ、そろそろ始まるな。


『ハロウィンの始まりです』


妖力感知と気配感知で警戒して………危険感知と直感が反応した!


後ろか!


そこには上半身だけ出して俺達の尻尾を引っ張ろうとしているゾンビがいた。


妖力感知と気配探知をすり抜けるとは………これは一筋縄ではいかなそうだ。


それにしても尻尾を引っ張ろうとするとは。


かなり危険だったな。


自分で前引っ張ったらかなり痛かったんだよな。


不意討ちだから少しの反応はしそうだ。


勿論それで仮装が脱げるなんて事は無いけど。


はあ、痛み耐性もまだまだだな。


また反応が!


上か!


今度は幽霊が水を掛けて来た。


避け切れない!これだ!


咄嗟に俺は妖力で水を酸素と水素に分解した。


一度これは師匠と居た時にしたからすんなり出来た。


すると今度は地面が揺れ始めた。


あのゾンビか。


そしたら今度はフォスが地面をストップで固定して倒れない用にした。


うーん、いい加減別の名前考えるか?


いや、今は良いか。


さて、こいつらは確実に俺達よりも格上だ。


普通に感知圏内なのに感知出来ない事もあるから普通に殺す事は不可能だろう。


だからあの手この手でいたずらをして来るこいつらを避け続けないといけない。


ふふ、ただのゆるーいイベントかと思ったら大間違いって訳か。


これは中々上がらなかった危険感知と直感がぐんぐん上がりそうだ。


良い訓練だな。

…………………………………

……………………

……


はあ、はあ、はあ。


終わった…………終わった。


漸くこの二時間が終わったか。


バタッ


バタッ


はあ、流石に俺もフォスもこれ以上立てない。


『主様ー』


『良く頑張った』


この行動は労いの言葉を言うに値する。


それにしても普段の訓練もキツイがこれはまた別の系統の辛さだ。


常に緊張感を持ち、どこから来るかを集中を切らせずにいる。


いつもの訓練は肉体的な面で辛いが、これは精神的に辛いな。


まあ、ちょっと楽しかったんだけどね。


今度からこんな訓練でも追加するか。


目を瞑って妖力感知と気配探知だけで回避する訓練。


あ、それでお互いに模擬戦をするってのも良いかもな。


その日から新しい地獄(訓練)が追加されてその事を言った時フォスが死んだ表情になったのは言うまでもない。


さて、それでプレゼントは「ボンッ」うわっ。


するとプレゼントが2つ現れた。


恐らくフォスの分も含めてるな。


カボチャのランタンと、カボチャの形の容器に入ったお菓子?だな。


うん、あんなにしたのにこれだけか。


まあ、息抜きに食べるのは良いかもな。


正直カボチャのランタンについては使い道が浮かばないけど。


こうしてレン達のハロウィンは終わった。

感想で食人鬼のサキが亜人だと思っている人がいたので言いますが、魔物です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ