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廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
4章 下克上
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下克上

さて、森に戻って来たし、あれをちょっと確認するか。


えーっと、お、メニューにしっかり追加されてるな。


後お知らせも何か追加されてるな。


お知らせから見てくか。



お知らせ


毒草の種類が追加されました。



え!?


これって今森にある毒草がただの毒だけじゃなくて麻痺とかも増えたって事!?


頑張って耐性上げなきゃじゃん。


あ、確かに意識してみるといつもと違う構造のがあるな。


それじゃあ本命のこっち見るか。


           ポイント1945

スキル一覧


何でも叶えられる権利    1000ポイント

魔回路の知識1        950ポイント

魂関係の知識1        900ポイント

.

.

.         

    次回以降のイベントではこのポイントは貰えません。



なるほど、こんな感じか。


って、うわー、何でも叶えられる権利って与える気ないじゃん。


まあ、俺なら買えるけど今は別に良いかな。


あれを叶えて貰えたし。


とりあえず一通りのスキルに目を通すか。



10分後……


使えそうなものはこんくらいかな。


気配感知 20ポイント 気配隠蔽 20ポイント

種族固有スキル変換 500ポイント

適性増加 600ポイント 直感 25ポイント

危機感知 25ポイント



うん、バッチリだ。


それにしても量多すぎだよ。


いやー、目を通すだけでもかなりの時間が掛かっちゃったよ。


だけどちょっと一つ悩んでる事があるんだ。


気配っていうのは生物が微量に纏っている準静電界の事だ。


因みに準静電界はまあ、普通の電界は含んでる磁力を含んでない特殊な電界だと思ってくれれば良い。


そして動くとその電界が変化し、それを感知しているのが気配の感知だ。


昔ちょっと気になって調べたんだよね。


でも正直そんなのどうやって意識的に感知するんだ!って思ったよ。


基本的に無意識で人間は感知してるからね。


いわゆる本能。


意識的に感知出来る人がいたらそれはもう先天性の才能。


本当、漫画とか小説の主人公どうやってるんだろうね。


で、そんな代物がポイントでゲット出来るんだからゲットするに決まってるじゃん。


で、悩んでるのは気配隠蔽もゲットするかどうかだ。


正直気配感知があれば自分の気配を感知して隠蔽方法も分かると思うんだよなぁ。


まあとりあえず保留にしとくか。


固有スキル変換は、元々持ってる固有スキルを無くす代わりに自分に合ったスキルを手に入れられるスキルだ。


正直妖狼砲は力不足だからね。


前に使ってみたんだけどその時に全部の妖力を使って出たのはあの威力の大体1/10位だ。


めちゃくちゃ非効率。


だからこの種族固有スキル変換を使う事にした。


適性増加は種族固有スキルが無くても同じように自分に合ったスキルを手に入れられるのだ。


これはフォス用だな。


正直自分以外にポイントを使いたく無いんだけどまあ、戦力増強と考えればしょうがない。


直感は何となく便利そうだから。


直感だけに。


…………うん、まあ実際は直感って完全に先天性のものだし、鍛えたりするのは不可能だ。


だが、直感はあらゆる行動に関係してくるし、とても便利だからね。


入手出来る機会があるなら入手するに越した事はない。


危機感知はもう此処は普通に危険地帯だし危機を感知出来れば心強いじゃん。


えーっとフォスの分も合わせて1190ポイントか。


うわー、結構使うなぁ。


魔回路の知識とか魂関係の知識とか欲しかったんだけどまあ、しょうがない。


とりあえず買うか。


『種族固有スキル変換と適性増加は対象がレベル10にならないと使用できませんが良いですか?』


え?そうなの?


えーっと、今レベル9だから後1か。


フォスはいくつだっけ。


『フォス、お前レベルいくつだ?』


『え、久しぶりに話し掛けられた………嬉しい』


『えーっと今9です』


よし、じゃあちょっと二人で一匹狩れば10いくな。


初めてのこの森の獣狩りだがまあ、大丈夫だろ。


『フォス、狩りに行くぞ』


『狩り!?この森の魔物にですか?』


『ああ、恐らくあの虎にならギリギリ攻撃が通るんじゃないか?』


『確かにあの虎なら出来るかもしれませんがいずれこっちの体力が切れますよ?』


『ああ、だからこの草をあいつを傷付けた時に出てきた肉に付着させろ』


そう言って俺は毒草を浮かべた。


体毛のお陰で毒の影響がないだけで恐らくあいつは毒の耐性がない。


なら、それを逆手に取って攻撃をすれば良い。


『なるほど、流石です主様!』


とりあえずあの虎を探さないとだな。


一先ず先に他のスキルを手に入れるか。


交換っと。


ザザッ


うお、これは………巻物?


気配感知って書いてあるな。


よく小説とかで出てくるスクロールを模しているのか?


『主様、何ですかそれは?』


『さあ?』


とりあえず妖術で開いて、


テッテレ~

『レンは気配感知スキルを手に入れた!』


うわ、開くだけで入手出来るのか。


とりあえず自分の分は全部開いて。


テッテレ~

『レンは直感スキルを手に入れた!』

『レンは危機感知スキルを手に入れた!』


ぐっ一気にやると頭が痛い。


それにしてもこうやってスキルを入手するのか。


頭に直接どういうやり方かを送るって感じだ。


そしてそれを身体に染み込ませる。


あれ?これって俺でも出来ないか?


実際念話スキルを習得させる時に教えてる時にどういうものかを念話で送ったんだよね。


だって教えても中々習得出来ないから。


これは師匠がやっていた事と同じだ。


記憶を参考にしてそれの事を考える。


するとそれが電気信号として出るからそれを念話で送る。


この時俺はやり方を送った。


で、このスクロールはやり方だけでなく身体に直接覚えさせた。


この覚えさせる行動を自分でやらせればフォスにスクロールはいらないんじゃないか?


…………………交換したフォスの分どうしよう。


その後、どうにか返品する事が出来た。


『フォス、今からお前にやり方を送る』


『分かりました』


うん、何度かやった事があるからすぐ理解したな。


それじゃ、転送!


『あ、主様、あ、ありがとございます』


すんごい頭痛がってる。


まあ、あれだけの量送ったんだし仕方ないか。


『今から虎を探すからその間にどういうものかを理解しろ』


『分かりました』


『付いて来いフォス』


『はい』

……………………………

………………

……


今、あの虎がどこにいるか探しているのでその間俺は入手したスキルの検証をしていた。


気配感知スキルはまだかなり範囲が狭いしアバウトだ。


実用性はまだないな。


それに危機感知は反応がない。


あれ?もしかしてこの危機感知を鍛える為には危機を何回も直面しないといけないんじゃないか?


………………かなりキツくない?


まあ、今考えても意味ないか。


直感スキルも反応なし。


まあ、これは重要な時に使えば良いか。


お、妖力感知で発見!


そうだ、この身体で認識出来てない部分を探すの忘れてたな。


これが終わったらするか。


『フォス、送ったものがどういうものか分かったか?』


『はい、まだまだ理解は浅いですけど』


まあ、この短時間ならそんなもんだろ。


『じゃあ今からこいつに挑むぞ』


『はい』


『フォスは毒草の用意をしろ』


『分かりました』


ドスンドスン


するとその虎は俺らを認識した。


いつもと雰囲気が違う為、恐らく理解したのだろう。


今から俺達が挑もうとしてる事を。


「ガオオオオーー!!」


すると聞いた事もない咆哮をした。


恐らく今までに様々な事をやられた事から今回負ける事を察知したのだろう。


たからこそ決死の覚悟で相手をする。


その事を俺は悟ったが、普通に馬鹿だって思った。


身体能力としてはお前の方が高いし、わざわざ相手しなくても逃げれば逃げ切れた。


恐らくその事にも気付いてない。


まあ、今は戦闘する事だけを考えるか。


『フォス、毒草の用意は大丈夫か?』


『はい』


『それじゃあ挑むか!』


虎は爪で縦に切って来た。


体格差のお陰で少しの動きでもすぐに分かる為、簡単に避けられた。


だが、やはりこの森の動物だ。


地面が抉れ、かなりの跡になった。


そして俺は翼を使い、虎の上に行って傷を付けた。


予想通り少しの傷しか付かなかったが、


『フォス、こっちに毒草を!』


『はい!』


そう言ってフォスは毒草を妖術で浮かせ、渡そうとした。


その時!


恐らく虎はそれが俺達のお前を殺す鍵だと考えたのだろう。


そしてそれが無くなれば生き残る可能性があると。


確かにそれは間違ってはいないが、正直やり方を選んで欲しかった。


その毒草を虎は噛みつき、飲み込んだのだ。


そして虎はあっさり死んだ。


テッテレ~

『レンのレベルが10になった!』


フォスも驚愕の表情で固まっている。


俺が毒草を口から入れる方法をとらなかったのは普通にこの草を危ないものだと知っていると考えたからだ。


この森に住んでる動物は至るところにあるこの草はかなりの猛毒で、触れるだけで痛みがある事すら知ってる筈だ。


だってそんな事はこの森では一般常識だ。


だからこそ口の中に入れてもすぐ吐き出すだろう。


そう考えた。


なのに生き残れるかもしれないという事実に頭が真っ白になったのか自分から食べるとは……………。


やっぱりこいつは普通に馬鹿だ。


まあ、倒せたし良いか。


そう割り切る事にした。


『フォス、レベル10になったか?』


『は、はい』


『とりあえず物陰に隠れてあれをやろう』


『あれ?は、はい、分かりました』


交換っと。


ドサドサッ


えーっとこっちが種族固有スキル変換か。


これを開いたら、


『ただいまからプレイヤー、レンの種族固有スキルを無くし、新たな適性を調査します』


『その間気を失った状態になります』


それ今言う事か?


『フォス、お前もそっちを開けろ』


『は、はい』


『それでは開始します』


うっ

……………………………

………………

……


う、うーん。


えーっと…………ああ、種族固有スキル変換をしたんだったな。


ステータス!


なるほど、これが俺の種族固有スキルか。


いや、種族固有スキルではないな、フォスと同じ適性調査って訳か。


『おーいフォス起きろ!』


『…………………………』


うん、毎度の通り酔わせてやろう。


「…………………うぅ…………がっ!」


『う、気持ち悪い……………』


『いい加減早起き出来る用になれ!』


『はい…………』


『で、適性はわかったか?』


『はい!』


俺の新たな適性、それは冥力だ。


『で、何だ?』


『えーっと冥力?です』


同じだな。


まあ、新たな進化先として下級翼妖冥狂闘一角狼(幼体)が増えた。


恐らく冥力の適性は死獄からの派生だな。


フォスもそうだったしそうなんだろう。


気になる冥力の性質はエネルギーの操作だ。


エネルギー、それは魔力も含めた全てのエネルギーの操作。


それだけでなく、魂といった物質ではないもの全般を操る力だ。


だが、まあ使い始めるのはまだ先になるだろう。


これを実用化する為には変質スキルをかなり鍛える必要がある。


そういう事が頭の中に浮かんだ。


なんか違和感も何も無いから怖いなぁ。


まるで昔からその事を知ってたかのように。


とりあえず進化だけはしておこうか。


『レンは下級翼妖獄死狂闘一角狼(幼体)から

下級翼妖冥狂闘一角狼(幼体)への進化を開始します!』


うん…………この感覚は……………慣れない。


『レンは下級翼妖冥狂闘一角狼(幼体)への進化を完了した!』

これが現在のレンのステータスです。



ステータス


名前 レン

性別 男

種族 下級翼妖冥狂闘一角狼(幼体)LV1

状態 普通

生命力 100/100

妖力 103/103

スキル

集中LV6 妖力感知LV6 妖力操作LV6 

観察LV6 変化LV6 爪術LV6 噛みつきLV6

避けLV6 予測LV6 変質LV3 念話 

妖術LV6 歩法術LV6 疾走術LV6 隠形術LV6 

テイムLV5 気配感知LV1 NEW 直感LV1 NEW

危機感知LV1 NEW

魔法スキル

無属性魔法LV1 火魔法LV1 水魔法LV1

回復魔法LV4

耐性スキル

痛み耐性LV6 疲労耐性LV4 気絶耐性LV2

毒耐性LV6 餓え耐性LV5 眠気耐性LV1

称号

PK PKK ジャイアントキリング サバイバー 

虐殺者 狂人 一騎当千 村落とし 地獄の狼

テイムモンスター

フォス

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