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廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
3章 闘技大会
36/177

???サイド3

レンサイド


さて、これに勝てば決勝だ。


相手は…………シズクか。


シズク、さっきの試合で何故かドンピシャで魔法を当ててたんだよね。


あれには恐らくカラクリがある。


だって移動の予測だけでなく魔法をどのタイミングで打つかとか色々考える必要がある。


それをあの一瞬で考えられるってどんだけ頭の回転早いんだってなる。


まあ、俺に理解が出来ないレベルに頭が良いなら別だけど。


それよりもあの可能性を疑うね。


「レンさん、準決勝戦が開始するので、付いて来て下さい」


「分かりました」


「わあぁぁぁーー!!」


「さあ、準決勝戦が始まりました」


「準決勝に出場するのは、このお二人!」


「レン選手、この魔物(ひと)は数多のプレイヤーを圧倒的な力で殺し、まともに戦えた相手は居ない!」


「その様はまさにフェンリル!!」


「わあぁぁぁーー!!」


「対してこちらはシズク選手!」


「人類の希望の星であり、皆はこう崇める聖女と!」


「その華麗で清純な様はまさに麗しの女神!!」


「わあぁぁぁーー!!」


「それでは準決勝開始!」


開始直後、俺は前に飛び出した(・・・・・・)


するとシズクの狼狽えた姿が見えた。


ビンゴだ。


俺が考えていた可能性はシズクは事前情報を元に予測した可能性だった。


事前に予測したのならばあの状況で上手く当てられたのも納得がいく。


だから俺は今回自分から攻めたんだ。


ただ、一つ疑問に思うのはどうやって予測したのかだ。


生で見れたとはいえ一度見るだけで対応方法が思い付くとは思えない。


いや、今考える事じゃないな。


そう考え、思考を止めた。


シズクは今、がむしゃらに魔法を打ちまくっている。


勿論簡単に予想が出来るので避けたが。


そして近くまで行き。


ザクッ


切り殺した。


「試合終ー了ー!!」


「勝者レン!」


「今回の試合は中々良かったなぁ。強いて言えばもうちょっと長く戦ってる姿見たかったけど」


さぁ、次は決勝だな。











イースサイド


次は僕だね。


相手はゆみって人か。


かなり怖かったけど大丈夫かなぁ。


「イースさん、準決勝戦が開始するので、付いて来て下さい」


「はーい」


「わあぁぁぁーー!!」


「さあ、準決勝戦が始まりました」


「準決勝に出場するのは、このお二人!」


「ゆみ選手、この人は数多のプレイヤーを恐怖させ、畏怖させた狂人!」


「傷付ける事が好きなサディストだーー!!」


「わあぁぁぁーー!!」


「対してこちらはイース選手!」


「魔物の王である、魔王!」


「更には数多の魔法を操るという事から賢者とも呼び名があるスライムだーー!!」


「わあぁぁぁーー!!」


「それでは第十四回戦開始!」


開始直後、ゆみは短剣を持って襲って来た。


それを自分の触手を出して防ぐ準備をし、何の魔法を使うかを考えた。


………あれを久しぶりに使ってみるか。


触手で短剣を防ぎ、物質創造魔法を使った。


お分かりの方もいるでしょう、そう、火薬による爆発です。


そして新たに生み出した触手の中に火薬を入れ、元々あった触手で短剣を防ぎ、新たに生み出した方で打撃をし、その瞬間に火魔法!


かなり小さい火だったが、着火し、自分の触手ごと爆発。


試合毎に回復する事を見越した作戦だ。


そしてゆみの身体は肉が弾け飛んでめちゃくちゃグロくなった。


「試合終ー了ー!」


「中々に面白かったけどやっぱりもう少し長い方が良かったなー!」


次は決勝か、勝てる気がしないよ。











レンサイド


ふぅ、決勝か。


正直イースにあれが効かない気がするんだよなぁ。


「レンさん、決勝戦が開始するので、付いて来て下さい」


「はーい」


「わあぁぁぁーー!!」


「さあ、決勝戦が始まりました」


「決勝戦に出場するのは、このお二人!」


「レン選手、この魔物(ひと)はこの闘技大会が始まってからずっと圧倒的な力で敵を打ち倒して来た狼の中の狼!」


「その強さから畏怖を感じた彼らはこう呼んだ、地獄の狼(ヘルウルフ)と!!」


「わあぁぁぁーー!!」


「対してこちらはイース選手!」


「魔物プレイヤーの王であり、その多種多様か魔法から魔法の王と読んでも良い!」


「魔王であり賢者でもあるスライムだーー!!」


「わあぁぁぁーー!!」


「それでは決勝戦開始!」


開始直後イースは襲い掛かって来た。


そして俺は気になっていた身体の中身を感知した。


うん、百パーセント液体だ。


それに不純物もない。


どうやって動いてるんだ?


それが気になったが、それ以上にチェンジが仕掛けられない事が重大だろう。


重要な器官がないってどういう事だよ!


そう思ったが、一先ず置いておいて戦闘に集中する事にした。


ん?これは何だ?


相手の中に異物が発生した。


もしかしてさっきの爆発はこれが原因か?


とりあえず触手部分からこれを中心に移動させよう。


そして、この襲い掛かって来ている触手を爪で切る!


うん?少し暖かいな、まあ良いか。


するとイースはあわて始めた。


そんな隙を逃す程俺は甘くないので、ザクッと切ったら動かなくなりました。


テッテレ~

『レンのレベルが9になった!』


「試合終ー了ー!」


「今大会優勝者はレン!」


「わあぁぁぁーー!!」


本当にどうやって動いてるんだろ。


そう思いながら、闘技大会は終了した。

これにて闘技大会編は終わりですね。


因みにフォスは第九回戦の時に一人で十分だとレンが判断した為登場しませんでした。


それぞれの闘技大会での願いはこの後出て来ると思います。


次の章は下克上編です。


ストーリー中の時間が飛ばし飛ばしになると思います。



トーナメント

         優勝

         |

         3


優勝選手         負けた選手  

3レン           1ハイド 2カール 

             4サン 5サキ 6ミキ

             7シズク 8ミーン 

             9ライ 10カイル 

             11ナイト 12ゆみ

             13イース 14ミル 

             15ケイ 16ケント 


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