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廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
3章 闘技大会
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フォスサイド1

私の名前はフォス。


主様のテイムモンスターだ。


私は今とても不安で動けない。


理由としてはやはり主様に別行動を強いられた事だろうか。


いや、やっぱり一番心配なのは主様に捨てられないかどうかだ。


口答えをして言う事を聞けないのかって言われて…………やっぱり心配だ。


でも、その答えを知る事は今は出来ない。


なら主様の望む行動をして捨てられないように努力するのが一番だ。


やっぱり捨てられないかが心配なのはあの事が影響してるのかな?


ああ、その話題を考えると余計に心配になってくるよぉー。


よし、この話はここで終わり。


これからどう行動していくかを考えよう。


ああー、それを考えても心配だー。


だって主様と同じような人が一杯いるんだよ?


もしかしたらそれ以上の人も…………。


勝てる訳ないじゃん!


ううー、よし、これも考えないようにしよう。


常に最善を尽くせばきっと良い筈………。


でも失敗したら捨てられるかも…………。


ううー、考えるな!


あ、あそこに誰かいる。


あれは…………人間…………だったっけ。


確か主様も元々あんな姿だったって記憶が来たけど………。


人間………弱点分からないよぉ。


人間の弱点…………心臓………なの?


主様の記憶ではそう言ってるけど心臓ってどこにあるの?


念話で聞く事は出来るけど…………役立たずって思われるかも。


………………よし、一匹で対応しよう!


日頃の訓練の成果を出せば良いんだ!


気を付ける事、足跡、目線、影…………。


今だ!


そう考えてフォスは爪で胴体を切り裂いた。


ザクッ


「がっぐ…………」


バタン


致命傷は受けなかったが、大量出血によって死亡。


殺し…………た?うん、殺せてる!


は!油断しちゃダメだ。


周りに人は…………居ないね。


やったー!殺せたー!


主様だったら違和感に気付いて反撃してたよね?


もし気付かなくても絶対今の相討ちにもって行ってたよね?


あれ?もしかして主様が強いだけで同じ所から来た人達は弱い?


そう思った私は自信ができ、次々と積極的に襲って行った。


それだけならまだ良かったのだろう。


主様と同じような人に対しても襲ってしまったのだ。


主様の目、それは無関心、無感情な目。


戦っている時は楽しいと思うみたいだが、基本はそういう目をしている。


その主様の同類。


彼女の目は相手を虐待したい、傷付けたい、苦しませたいといった残虐な目をしていた。


そんな事にも気付かずに襲ってしまった私を今恨んでいます。


私は今致命傷は負っていませんが、傷だらけです。


「ああ、その姿言いわぁ」


「でも私的にはもっと苦しんでいて欲しいのよ」


痛みは毒を常に当てられてるあの訓練で結構我慢出来る用になったけど技術はまだまだだ。


うう、勝てるかなぁ


傷付ける事を優先している事から手加減していると思うんだ。


ただ、そういう戦い方をしている人もいるって主様が話していたのを覚えてれんだよなぁ。


まだ相手に傷ひとつ付けてないから相手の方が確実に有利なんだ。


「あら?まだ余裕そうね」


「人間よりかは分かりずらいけど動物もそれはそれでそそるわぁ」


うう、妖術を使うしかないかぁ。


私が今使える妖術は主様が造った身体の中をぐちゃぐちゃにする技と、自分で唯一考えたあの技だけなんだ。


そう、結局新しい技を思い付かず気絶させられるまで走り込みを何回もする羽目になったんだ。


どんなにきつくても命令をされたら逆らえないよぉ。


よし、主様が考えた技を使おう!


これ使うとあんまり技術鍛えられないから最終手段として使えって主様は言ってた。


結構な頻度で主様も使ってるけど。


私が考えた技はあんまり威力ないんだよなぁ。


もっと妖術が上手くなれば強くなるんだろうけど………頑張らないと!


よし、えい!


「ぐっゴバッ」


彼女は血反吐を吐き出した。


「うう、痛い…………」


「……………何で私が痛いの?貴方が痛がらないと意味ないじゃない!」


うわっ何か分からないけど怖い!


「もう痛いのは嫌、貴方が痛がるの、そして恐怖と痛みで歪む表情を見せて?」


怖い、怖い怖い怖い!


何?何が怖いの?分からないよ。


「そう、その表情。もっと見せて?」


嫌、嫌、分からないけど嫌なの。


「ふふ、良い顔ね、もっともっともっと見せて?」


あ、ああ、ダメだ、このままだと何もせずに殺されちゃう。


そうしたら……………主様に失望される。


きっと死んだら役立たずだって言われる。


そんなの、そんなの嫌だ。


主様に捨てられる。


もう、捨てられるのは嫌なんだ。


「あれ?どうしたの?さっきの表情をもっと見せてよ」


捨てられる、失望される恐怖に比べたらこの位何て事はない!


「どうして、どうしてどうしてどうして?」


「何で思い通りにいかないの?」


「……………そう、もう貴方の顔を歪ませる事は無理そうね」


「ならもう貴方は用済みよ」


「とはいえ殺すのも困難そうだしこの場では逃げる事にするわ」


逃げる?私も主様と似たあなたに勝てる気がしないから私も逃げる!


さっきの身体の中を弄る攻撃も一回分かったら主様が対応されるって言ってたし。


ふぅ、油断して戦う相手を間違えちゃダメだね。


よし、気を取り直して頑張るぞ!

因みにこれがフォスのステータスです。


名前 フォス

性別 女

種族 下級妖獄死闘狐(幼体)LV3

状態 普通

生命力 53/53

妖力 55/55

スキル

集中LV5 妖力感知LV6 妖力操作LV5

観察LV3 爪術LV6 噛みつきLV5

避けLV6 予測LV4 念話 

妖術LV4 歩法術LV5 疾走術LV5 隠形術LV5

耐性スキル

痛み耐性LV4 毒耐性LV6 疲労耐性LV2

餓え耐性LV5

称号

テイムモンスター 特異体 先祖帰り 虐殺者

野獣

レン


狂人2人目ですね。


今回はサディストの登場です。

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