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廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
3章 闘技大会
25/177

闘技大会1

うーん、朝かぁ?


…………はっ!今日は闘技大会だ!


えーっとお知らせお知らせ…………。


お、朝9時から始まるのか。


あとちょっとだな。


とりあえず追加された情報を見るか。


えーっと



お知らせ


この闘技大会は9時開始で、まず広範囲のフィールドで殺し合って貰います。


勿論人数に応じて範囲は狭くなりますが。


そして、殺した人数に応じてポイントが貰え、そのポイントは後日、様々な景品と交換が出来ます。


景品の内容も後日お知らせします。


更に、残りの人数が16人になったらそこで強制終了。殺し合っていてもすぐさま移動させます。


そしてその残りの16人をそこでトーナメントで、特設会場にて戦って貰います。


殺されたプレイヤー方はその会場の観客としてその戦いを見られます。


その残りの16人の順位に応じて願いが叶えられます。


1位の方は何でも叶えられます!


お望みのログアウトも可能かも?


是非楽しんでいって下さい。


因みにこの闘技大会ではプレイヤーの皆さまは強制参加させる為、不参加は出来ません。


それと魔物プレイヤーが進化する際の気絶はこの間だけ無くなります。



なるほどな、こりゃ楽しみだ。


内容も把握したしフォスを起こすか。


毎度の通り毒草を口に詰め込んで。



「うがびゃたしゃ!?」


いい加減慣れないかな?


「ペッペッ」


『主様…………はい』


察したみたいだね。


大事な日なのに起きないのはダメでしょ。


いつももっと早く起きてるし。


ん?今更だけどテイムモンスターって闘技大会参加出来るのか?


そう考えていたその瞬間、景色が変わった。



『プレイヤーの諸君、闘技大会開催だ!』


『楽しみにしていた人も多かったんじゃないか?』


『ぜひ、血湧き肉踊る死闘を繰り広げてくれ!』


『我々は高みの見物とさせて貰うよ』



そう言って声が消えた。


さて、ステージは森か。


まあその方がプレイヤーも慣れてるだろうしね。


フォスはいる。


ちゃんとテイムモンスターは含まれるんだね。


メニューは…………何か追加されてるな。


総勢 29万9996人

生存者 29万9957人

殺した人数 0人



なるほど、イベント中は生存者数と殺した数が分かるのか。


こりゃあ分かりやすいな。


それじゃあ、


『フォス、こっからは別行動だ』


『別行動!?勝てる気がしませんが』


あー、プレイヤーの強さ知らないのか。


俺も知らねぇけど。


まあ、


『元々殆どチームプレイが出来ないのに一緒にいる意味ないだろ』


『それはそうですけど…………』


まあ、一番の理由は獲物(経験値)を譲りたくないからだけどね。


『命令が聞けないのか?』


『いえ、行きます!だから捨てないで下さい!』


そう言って走って行った。


捨てられた過去でもあるのかこういう風に言うとすぐそう言うんだよね。


まあ、余程の事が無い限り捨てるつもりはないんだけどな。


命令を素直に聞くのも良いし。


さ、一人になったし狩り開始だ。


まずは匂いを探す。


今まで嗅覚が良くなってる自覚がなくて普通に匂いをスルーしてたんだがあの一週間で気付けて良かったな。


人間の匂いは前にケイ一行に会った時の匂いを参考にしている。


居た!


一人だな。


步法術でゆっくり近づいて心臓を一突き。


因みにこの時変質スキルは使わない。


手に入れた当初は使ってたんだけどよくよく考えると固くする必要が無いって事に気付いてね。


それからずっと使って無い。


それにしても、久しぶりの感覚だ。


命の危機はずっとあったが暫く戦っては………いや、命の取り合いはしなかった。


不意討ちとはいえやはり楽しいな。


とはいえ呆けてばかりではいけない。


他の奴らに狩られる前に狩る。


それを忘れてはいけない。


常に周りを警戒しろ。


お、次の奴だ。


刺す。次、刺す……………あはっ楽しい!


『レンのレベルが3になった!』

『レンのレベルが4になった!』

『レンのレベルが……………

『レンのレベルが10になった!』


もうレベル10になったか。


ずっと同じ事してたけど楽しいわ。


人間だけじゃなくて魔物を殺す時に弱点を探すのも新鮮だったなー。


魔物は変な形のも多かったからね。


さて、それじゃあ進化します!


『レンは下級魔狼(幼体)から、下級魔狼、下級妖狼(幼体)のいずれかに進化出来ます』


これは普通に下級妖狼(幼体)だね。


お願いしまーす!


『レンは下級魔狼(幼体)から下級妖狼(幼体)に進化します』


あれ?気を失わない。


あっそういえばこの大会中は気を失わないのか、


おおー、何か変な感じだな。


身体が造り変えられる感じだ。


見た目は師匠と同じく白くなった位かな?


ステータス見るか。



ステータス


名前 レン

性別 男

種族 下級妖狼(幼体)LV1

状態 普通

生命力 37/37

妖力 40/40

スキル

集中LV5 妖力感知LV6 妖力操作LV6 

観察LV3 変化LV5 爪術LV6 噛みつきLV3

避けLV5 予測LV3 変質LV3 念話 

妖術LV4 歩法術LV5 疾走術LV4 隠形術LV6 

テイムLV5

魔法スキル

無属性魔法LV1 火魔法LV1 水魔法LV1

回復魔法LV4

耐性スキル

痛み耐性LV5 疲労耐性LV5 気絶耐性LV1 NEW

毒耐性LV6 餓え耐性LV5

種族固有スキル

妖狼砲LV1

称号

PK PKK ジャイアントキリング サバイバー

テイムモンスター

フォス



うーん、どこが変わったか覚えてないや。


暫くステータス見てなかったからなぁ。


まあ、すぐ進化するだろうし大丈夫だろう。


狩り、再開!

……………………………

………………

……


あれから数時間?時間見てなかったけどそれ位狩り続けた結果。



ステータス


名前 レン

性別 男

種族 下級妖獄死狼(幼体)LV1

状態 普通

生命力 55/55

妖力 58/58

スキル

集中LV6 妖力感知LV6 妖力操作LV6 

観察LV5 変化LV6 爪術LV6 噛みつきLV5

避けLV5 予測LV4  変質LV3 念話 

妖術LV4 歩法術LV6 疾走術LV5 隠形術LV6 

テイムLV5

魔法スキル

無属性魔法LV1 火魔法LV1 水魔法LV1

回復魔法LV4

耐性スキル

痛み耐性LV5 疲労耐性LV5 気絶耐性LV1

毒耐性LV6 餓え耐性LV5

種族固有スキル

妖狼砲LV1

称号

PK PKK ジャイアントキリング サバイバー 

虐殺者

テイムモンスター

フォス



こんな感じだ。


因みに進化は


妖狼→妖死狼→妖獄死狼って感じだね。


いやー、ますます物騒になって来たねぇ。


虐殺者なんて称号も手に入れちゃったし。


こりゃあ人に見せれないなぁ。


まあ、見せる予定もないし大丈夫か。


さて、体力も回復した事だし狩りを再開しよう。


……………いた。


こいつらチームで協力してるな。


さっきまでもそういう奴らは居たけどそいつらは即席でパーティーになったのか連携が出来てなかった。


あれだったら普通に戦った方が多分強いよ。


でもこいつらは今魔物と戦ってるんだが、しっかりと連携が取れてる。


恐らく実際のパーティーメンバーと合流したんだろう。


こういう奴らは面倒臭いから相手にしない方が効率が良いんだが、それはしない。


さっきまでずっと弱い奴ばっかり相手にしてたからか戦いたいと身体が疼いてる。


進化した影響で好戦的になったのか?


そう考えてしまうのは仕方がないだろう。


だって俺そんなに好戦的じゃないもん。


ちょっと戦うのが好きなだけだからね。


さて、早速魔物側がピンチだ。


だから、


ザクッ


バタリ


乱入します。


やっぱり狩られる前に狩らないと経験値が勿体無いからね。


あらら、固まっちゃってるよ。


予想外過ぎたのかな?


まあ、その隙に何か魔法使いっぽいあの女を刺す…………じゃあ間に合わなそうだしあれを使うか。


あの一週間の間に考えた必殺技!


……………名前決めて無かったわ。


とりあえずやっとくか。


「ゴハッ」


べちゃっ


その瞬間あの女は血反吐を吐いた。


恐らく何をしたかも分かって無いのだろう。


俺がしたのは単純明快、身体の中の臓器を操ったのだ。


とはいえ俺は知識としてあるだけで正確な場所は分かってない(・・・・・・)


だから正確にはあると思われる場所を操ったのだ。


最強じゃんって思う人もいるだろうから言っておくけと対処方法はしっかりとある。


それは自分の体内を相手に弄られる訳だから防ぐ事が出来る力があれば自分が相手より劣っていても自分の身体の方が優先される。


よって簡単に防がれる訳だ。


フォスも操る事に長けている妖力を持っている為、簡単に防いでしまった。


因みにあの森にいる生物は皆魔力から変質している為、試してはいないが効く事はないだろう。


だが、そこまでいっていない人や、初見の人には効き易い為、使えそうだ。


ただ、欠点もありこれは硬い物は操れない。


そりゃあ原子レベルまで行けば操れるだろうがこれはその単体を操ってるからね。


だから骨とかの硬い場所に当たったりしたらアウトだ。


それに妖力も結構使う。


大きいからね。


まあ、単体を操ってるだけだから妖力は比較的回収し易いけど。


さて、そうこう考えていると後ろから剣が来た(・・・・・・・・)


考えている間に後ろに回られたのか。


注意不足だな。


そしてそれをかわして………………?


あれ?なぜ俺は後ろから剣が来たと分かったんだ?


俺には別にそこまで直感が鋭くは無い筈だ。


というかそれが分かったら直感どころでは無い気がするけど。


いや、戦闘中にそんな事を考えるのは無粋だ。


「ヒスイの仇だ!」


おお、仇と来たか。


とはいえ冷静じゃなく連携の取れてない輩にやられはしないよ。


そんな大振りで剣を振って……………?


違和感に気付いた。


さっきから斧を持っていた奴が居ない。


恐らく不意討ちをするつもりだと考えられる。


今の位置的にどこから不意討ちをするのが良いと考えられるか。


……………恐らく俺があいつを仕留める時に後ろからだな。


仕留める時俺は片手で刺し殺している。


その時に攻撃されたら身体を強引にひねって避けられるだろうが次で仕留められる。


ならどうするか。


まずはこの剣を避けて後ろに回る。


大抵こういう輩は阿吽の呼吸と言って良い程息ぴったりで攻撃して来るんだ。


だからそれを利用して後ろに回ったらやっぱり斧を振りかざしていた。


これ気付いて無かったら…………いや妖術で何とか出来たな。


まあ、良い。


これでこいつの背中を押してやれば、同士討ちの完成だ。


そしてこいつを殺した斧を持っている奴を刺し殺す。


『レンのレベルが2になった!』


いやー、疲れたなー。


それにしても一人仕留められ無かったのは痛いな。


まあ、あそこで妖術先に使って殺せば仕留められたんだけど何かいつもの模擬戦みたいで妖術使うの忘れてたんだよね。


さて、こいつら3人殺して漸くレベル2か。


上がりずらくなったなぁ。


ってそんな事はおいといてあれ考えないと!


何故後ろから剣が来た事が分かったのか。


……………よくよく考えると初めて妖術使った時原子操ったよな?


知識だけでそんな事出来るのか?


そう考えると念話を生み出した時もどうしてそれが電気信号と分かったのか。


いや、待て。


それだと電気信号と思われるものを感じてないか?


その言い方だと何かを感じていてその中に電気信号があったって言い方だ。


……………つまり俺は物質をそれぞれ感じる事が出来る?


まさにそれは師匠が言っていた事と同じだ。


まあ見えると感じるでは圧倒的な違いがあるが。


そう考えると引っ掛かっていたものがストンと落ちた気がした。


そしてその感覚に全神経を集中させると周りの草、木、そして死体の構造、それらが手に取るように分かった気がした。


なるほど、これは恐らく人間だった俺と狼の俺での認識の差違から起きた事だろう。


魔力を感じるならまだ本とかでよくあるけど物質は無いからな。


あ、いつの間に魔力も感じられなくなってる。


魔力の変わりに物質って事か?


嗅覚もそうだ。


恐らくまだ知らない、いや、認識が出来てない点もあるだろうからちょっと闘技大会が終わったら検証しようか。


とりあえず今はこれを食べよ。


起きてから何も食べてないしな。


訓練でもないのに断食する必要はない。

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