表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
2章 修練の森
21/177

ケイサイド5

「そんじゃあこれから座学をしようと思う」


「はい」


「分かった」


「そうだな、じゃあ魔力を変質させたらどうなるかを教えるとするか」


「魔力を……………変質?」


「どういう事だ?」


「魔力を自分の種族にあった力に変えて使いやすくする」


「それが魔力の変質だ」


「うーん、分かったような分からないような」


「確かによく分からないな」


魔力を自分に合わせて使いやすくするって事は分かったけどそれが何だって感じでよく分からない。


「そうだな、魔力を変質させる事によってその力の性質が変わり、その力が使いやすくなる」


「えーっとそれなら分かったかな?」


「うん、まあ分かった」


えーっと、魔力を変質させる事によって魔力の性質が変わり、使いやすくなるで良いんだよね。


「実例を出してみよう。俺は今魔力ではなく仙力を持っている」


「仙力?名前まで変わるの?」


「そうみたいだな」


「この仙力は自身の身体の強化しか出来ない」


「え!!それってかなり不利じゃないんですか?」


「確かに魔力の方が使いやすそうだ」


「いや、出来る事か制限されている分、その強化は魔力の時とは段違いだ」


「だいたい5位の仙力を消費すれば大岩でも割れる」


「それってかなりヤバイですね」


「それほど強いなら確かにその方が良いな」


「だが、人間にはもう一つの適性がある」


「え?あ、それってもしかして魔法関係ですか?」


「ああ、シズクか」


「バレちまったな」


「そうだ、これは自然の力を操る霊力と言う」


「因みにこれは俺は使えない。使えるのはヒシリーだ」


あ!!


「だから止めておいた方が良いのか!」


「そうだ。出来ない事もないが、二つ共に極めるのは難しい。だからこそ一つに絞る」


いや、でも出来る可能性があるならやってみたいよな。


「その出来る方法とは何ですか?」


「それは、変質を早くする事だ」


どういう事だ?


「通常一回変質させたらまた戻す必要はない。だが、両方使うとなれば話が違う」


「戦闘中に力を切り替える事をしなければならない」


「それはかなり厳しい事だ。それでもやるのか?」


俺は……………。


「それでもやります。やってみないと何事も出来ませんから」


それにやっぱり憧れるよね、魔法剣士。


名前は違そうだけど。


「分かった」


「ならまずは魔力操作と魔力感知を最低でもレベル5にしろ、そうすれば変質が出来る。人一倍厳しくなるから頑張れよ!」


「はい」


「それでお前はどうするんだ?」


そう言ってライを指差した。


「俺にはそんな事出来ねぇだろうし止めとくわ」


「そうか」


「じゃあ十分休んだだろうし訓練を開始するぞ」

……………………

……………

……


あれから4日程経過した。


今の俺のステータスはこれだ


名前 ケイ

性別 男

種族 人間

職業 見習い戦士LV10(転職可能)

状態 普通

生命力 23/23

魔力 23/23

スキル

剣術LV5 避けLV2 魔力感知LV5 魔力操作LV5

斧術LV2 予測LV2

耐性スキル

気絶耐性LV1 

称号

勝利の立役者 ジャイアントキリング

九死に一生を得た者



漸く魔力感知と魔力操作のレベルが5になったよ。


あんなキツイ訓練したからなぁ。


毎日ずっと筋肉痛だよ。


昨日魔力操作と魔力感知がレベル5になったと報告したら今日魔力を変質させるって言われて夜も寝られない程楽しみだったよ。


因みに俺はこの一週間ヒシリーさんの家に泊めて貰ってる。


というかライルさんがその方が長い間訓練出来るって無理矢理泊めたんだけどね。


っていう訳で、早速やらせて貰いに行こう。


「ライルさん!早速やらせて下さい!」


「ん?ああ、それじゃあ始めるか」


「目を瞑れ」


「はい」


「そして魔力を意識しろ」


「はい」


「そのまま違和感を感じるまでし続けろ」


ええ!そのまま………分かったよ。

…………………………………

………………………

………


あれ?何か変な感じが……………これをこっちにして、いや、こっちでも出来そうだけどいや、こっちだな。


『ケイの魔力が仙力に変質した!』

『ケイは変質スキルを手に入れた!』

『ケイの魔力感知スキルが仙力感知スキルに変わった!』

『ケイの魔力操作スキルが仙力操作スキルに変わった!』

『ケイは種族人間から種族仙人に進化した』


「うわ、成功…………したのか?」


「ああ、お前は見事仙人になったぞ」


「仙人に……………変わった所はありますか?」


「いや、特にないな、ただ種族が変わっただけだ」


「そうですか」


「もう夜も遅いし寝ろ」


「え?」


気が付いたら周りは真っ暗だった。


どれだけ長い時間やっていたのだろう。


「明日からは仙力を使った技を教えるとしよう」


そう言ってライルさんは去って行った。


「じゃあ寝るか」


そう呟いて寝た。

………………………

………………

……


そして遂に闘技大会当日になった。

レンの訓練の方がキツイと思うのは私だけでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ