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廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
2章 修練の森
20/177

森での生活

この森に来てから一ヶ月ぐらい経っただろうか。


今の俺のステータスはこれだ!



ステータス


名前 レン

性別 男

種族 下級魔狼(幼体)LV2

状態 普通

生命力 29/29

妖力 32/32

スキル

集中LV5 妖力感知LV6 NEW 妖力操作LV6 NEW

観察LV3 変化LV5 爪術LV5 噛みつきLV3

避けLV5 予測LV3 変質LV3 念話 

妖術LV4 NEW 歩法術LV5 NEW

疾走術LV4 NEW 隠形術LV6 NEW

テイムLV5

魔法スキル

無属性魔法LV1 火魔法LV1 水魔法LV1 

回復魔法LV4

耐性スキル

痛み耐性LV5 疲労耐性LV5 毒耐性LV6 NEW

餓え耐性LV3 NEW

種族固有スキル

魔狼砲LV1

称号

PK PKK ジャイアントキリング サバイバー

テイムモンスター

子狐



うん、全体的に鍛えたから結構スキルのレベルは上がったんだけど、何故かレベル5あたりから上がり難くなったんだよねぇ。


それに特に何もしてないのにテイムスキルが上がってるし。


何故だ?


まあ、それは良い。


お気づきの方もいるでしょうから言いますよ!


そうです、結局毒耐性上がり切らなかったんだ!


暫くの間はギリギリまで待って死骸を食べるのを繰り返してたんだよ。


今は大体そこらの植物を唇に付けるのは大丈夫だ。


ただ、舌に乗せるのは無理って感じだね。


そしてある時気付いたんだ。


あれ?妖術で栄養生み出せないか?って。


生きる為に必要な栄養素として、炭水化物、ミネラル、ビタミン、たんぱく質等。


まあ、代表的なのはこれだね。


しかし、流石に未知の植物からそんなものが取れるはずがない。


なら食べられない毒素を抜けば良いんじゃないか?


そう思ったが吉、妖術で少しずつ外側の原子を取って他の植物に当てた。


流石に自分以外の毒の耐性がないのか、毒素だったのを当てたらすぐ枯れちゃったよ。


そう考えると毒を吹き出す植物じゃなくて良かったな。


それだったら一瞬で死んでた。


まあ、それで武術の訓練しながら妖術で実験して漸くまとも?な食事にありつけたと思ったんだ。


そう、思ったんだ………だ。


それをいくら食べてもお腹が膨れない。


最初はただ単に餓え耐性を上げる為にギリギリまで食べなかった事が原因かと思ったんだけど、本当に片っ端から食べても食べてもお腹が膨れない。


結局死骸を食べる事になったんだよね。


原因が何かと思ったら案外簡単な事だった。


狼………って言うか犬科は肉食だ。


消化出来る筈がない。


その事に気付いてこの毒草を巻いて毒耐性を上げる訓練をする意味が無くなった。


いや、安全に食べる為にする訓練の意味が………か。


まあ、それでも毒耐性を上げていれば役に立つだろうし、鍛えて損はない筈だ。


そう思って毒耐性を上げる訓練は継続する事にした。


っと話がずれちゃったね。


結論、結局毒耐性は上がり切らなかったし毒草が食べれなかった。


因みにフォスにその事を伝えたら死んだ顔になってたよ。


フォスのステータスはこれ。



ステータス


名前 フォス

性別 女

種族 下級妖狐(幼体)LV1

状態 普通

生命力 24/24

妖力 26/26

スキル

噛みつきLV4 爪術LV5 妖術LV3 

集中LV4 NEW 妖力感知LV5 NEW

妖力操作LV4 NEW 観察LV1 

避けLV3 予測LV2 念話 NEW

妖術LV3 NEW 歩法術LV4 NEW

疾走術LV3 NEW 隠形術LV5 NEW

テイムLV2

耐性スキル

痛み耐性LV4 疲労耐性LV3 毒耐性LV5

餓え耐性LV3

称号

テイムモンスター 先祖帰り 野獣

レン



うん、特に変わった事は無いね。


強いて言えば念話スキルが増えた位かな?


今までは俺が流れを作ってフォスの思念、電気信号を取ってたんだけど面倒臭くてね、なんとか習得させたよ。



暫くここに住んでいた大体ここの生態系がわかったんだよね。


この森最強

会った事がない為未知数。


この森で強い奴

この森で同じ強い奴同士で戦ってる。


この森で中途半端に強い奴

強い奴が狩った獲物の死骸を食べるか、同じ中途半端に強い奴と殺し合い、殺したものを食べる。


この森で弱い奴

強い奴には勝てないと悟ったのか、隠形術等で隠れ、毒だらけの植物を主食にしている。


戦闘能力は皆無だが、足は速い為、狙われ難い。



こんな感じになってるんだ。


そう、俺はこの前この中途半端に強い奴にでくわしちゃったんだ。


こいつは俺らよりも足が速いし、強いから捕まれば俺達は死ぬ。


だが、運が良かったのか、訓練を開始してから暫くしてから会った為、この森の弱い奴には劣るが、あいつ相手には十分な隠形術を使う事が出来た。


いや、あいつに会った時点で運悪かったな。


今俺は妖術を使って色素を操って一応擬態まで出来る様になった。


とはいえこの擬態ってかなり時間掛かるし上手く戻せない可能性も高いんだよね。


まあいざっていう時に使おう。


そして今俺はメニューに新しく出来たお知らせの闘技大会を見ている。


ふふ、これは楽しみだ。


訓練を残りの期間ちょっときつめにしようか。


うん、訓練を厳しくすると決めたからには1日のスケジュールを決めないとだな。


『主様、私は何をしていれば良いですか?』


ああ、そうだな。


『フォスは自主練でもしててくれ。俺は残りの一週間のスケジュールを考える』


『残り?何かあるんですか?』


ああ、話してなかったか。


『一週間後に闘技大会があるからな、厳しくいくぞ』


『え!……………今以上に厳しく……………』


『分かったなら自主練習やってらっしゃい』


『わ、分かりました』

……………………………

…………………

……


うーん、そうだね。


まず、毒草は残りの一週間常に唇に当てるとしよう。


え、どうやって当てるかって?


方法としては身体に巻くのと同じように毒草を輪にして唇の所に当てるって感じだね。


勿論口を開けた瞬間口の中に入って来るから容易に口を開けられない。


まあ、へばった時しか開けないけどね。


でも疲れた時に口開けられないのは辛いな。


これは基本食事以外は外さないで良いかな。


食事も滅多にしないけど。


じゃあ次は武術だ。


まだまだ上手く出来ないから頑張らないと。


まず、隠形術、歩法術は常にして、走る時になったら疾走術に切り替える。


これがまた難しいんだよね。


歩法術は歩く時に疲れず、音をたてずに。


疾走術は走る時き疲れず、音をたてず、素早くするのがコンセプトの術なんだ。


二つ共あんまり内容は変わらないけど全然違うから切り替えが難いんだよね。


隠形術?


隠形術は如何に音をたてず、違和感を持たれずに隠れるかって術なんだ。


音をたてないのは歩法術とは違って動かない時の最善の体勢で、そしてどれだけ違和感を持たれずに隠れるか。


これは説明されても分かんないよな。


俺だって理解出来ないよ。


俺は実際にしている狼ひとを記憶として貰ったからこそ分かるけどフォスに説明してもきょとんとしてたよ。


説明するならば第六感、直感を誤魔化す、て感じかな。


直感っていうのは無意識に感じている違和感を感じとった事なんだ。


だから、隠れていても違和感を感じさせなければ良い。


こう説明してもこっちが分からなくなっちゃうな。


簡単に言えばこれは体術だけじゃなくて妖術のも使用する技術だ。


自然と同じように自分の周りを操る。


匂いを断ち、風が吹いたらその通りに風を動かす。


それを極めてこその隠形術だそうだ。


キツすぎでしょ。


まだ妖術は別のものに変える事すら出来てないのに。


はぁ、まあ妖術はおいといて体術だな。


爪術、回避、予測、観察スキルを鍛える為にはやっぱり実戦あるのみなんだよね。


フォスがいてくれて良かったな。


見本との少しのずれとか練習では気づかないからな。


勝敗?勿論全勝に決まってるじゃん。


それをへばるまでやる。


疲れて動けなくなったら妖術にシフトチェンジだ。


いやー、妖術が思ったより使いづらいんだよね。


妖術の本質は有るものの操作にある。


これはそうなんだけど、本当は元素を操ったりして何にでも変える事が出来るんだ。


更に、妖力は消費をしない。


妖力は妖術を使う為の手段であり、エネルギーではない。


だから妖力はそんなに沢山必要ではないんだ。


今は妖術で使った一部の妖力しか回収出来ないけど妖力操作のレベルが上がったら多分全て回収出来ると思うんだよね。


それに妖術を使う時にはそれぞれの操るものを考えないといけないんだ。


すなわち思考能力が足りない。


今最大でさえこの爪の半分を操って暫く頭痛がする位だ。


まあ、その全ての原子を操ってるとなると凄いんだけどね。


それでも使う妖力は3とかそん位。


だから妖力を増やすのは後々で良い。


優先すべき事は妖術を使った戦術の幅を広げる事だな。


思考能力の向上は進化しない限り自力でそう沢山操るものを増やす事は出来ないから後回しだ。


だから残りの一週間は妖術を使った戦術の幅を広げる事だな。


因みに色素を変えた擬態は爪の部分を少しずつ妖術で操ってどれが色素かを判別し、そこから更に少しずつ操作していって漸く色の変え方を見つけたんだ。


更に身体の色素を全て変えるとなるとかなり時間掛かるし、戻すのはもっと時間が掛かったからもう暫くは使う事はないだろう。


きっかけは色を変えたら見つかり難いんじゃないか?って思ったのが始まりだったのにこの一ヶ月それに費やしてないかってくらいやったんだよな。


だからまだ原子が見えてない俺は妖術を使う時には必ず実験を繰り返さないと行けないんだ。


面倒だなぁ。


まあ、楽しくて夢中になったんだけどね。


とりあえず残りの一週間のスケジュールはまとまった。


ちょっとまとめて地面に書いてみよう。



朝6時から夜の10時まで模擬戦の繰り返し。


疲れたらその間に妖術を使った戦術を考える。


最低でも1日に1つ考えなければ気絶するまでこの付近を走り込み。


残りの一週間の間必ず唇に毒草を付着させる事。


食事は4日目に1回だけとする。



よし、ちょっとこれをフォスに見せるか。


『おーい、フォス!』


『は、はい』


『スケジュールが決まったから見に来い』


『わ、分かりました』

………………………

………………

……


『これだ!』


『えーっと…………』


『………………主様』


『ん?』


『キツすぎませんか!!』


『そうか?』


『そうです!休む暇もありません!』


『さっき休んでたじゃないか』


『それは自主練習です!』


『つべこべ言わずにこれでやるぞ!』


『ううーー、分かりました。頑張ります』

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