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終わり?
あれ?なんかまだ続いてる…
真っ黒な空間に、二人が佇んでいる。
一人は運営。
もう一人は…
「願いは本当にそれで良いんだね?」
「ああ」
カール。
彼だった。
「というか元よりそうさせるつもりだっただろ?運営」
そう若干の不満を見せながら彼は言う。
「まあね…それでもこの短時間でその事実に気付いた君の方が凄いよ」
そう運営は彼を褒めるが、彼の表情は晴れない。
「………運営、君には感謝している」
「こんなに時間をくれて」
そして彼は感謝の弁を述べた。
「大丈夫、僕は君達の姿を見て楽しんでるだけだから」
それに対して不敵に笑う運営。
「もう一度聞くよ、本当に良いんだね」
「ああ、後悔はしていない」
そうカールは言い残し、この空間から去って行った。
「………ふふ、はははははは!!」
暫くの間静寂に包まれるが、すぐに彼?彼女?は狂ったように笑い出す。
「さーて、ここからどうなるかな?」
そう自問しながら運営も、この空間から出て行った。
これ絶対誰かしら騙された。




