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廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
8章 発展
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洗脳

……ここは……どこだ?


……俺は……誰だ?


何もかもがあやふやで、全てが分からなかった。


従え…従え…


ん?


従え従え従え従え従え従え従え従え従え従え従え


え?


従え従え従え従え従え従え従え従え従え従え従え


するとおびただしい数の言葉が脳を襲った。


これは…何だ?


俺は自然と…その言葉に引っ張られた。


しかし、だからといって完全にそれに応じないといけないという意識に駆られた訳では無かった。


暫くの間その言葉を聞かされ続け、その後は色んな記憶を見させられた。


現在ここがどういう状況で、俺は何をさせられるのかを。


だがそれでも重要事項は伏せられており、完全な把握には至らなかった。


その後俺の意識は、囚われた。


完全に感覚でしかないが、囚われたという事実だけは分かった。


そこで俺は考える事も許されず、ただただその事についての事を脳に刷り込まれていた。


しかし、完全に意識が無くなるその瞬間。


俺は事前に用意しておいた冥術が発動し、記憶を取り戻した。



!!!……やっぱりそういう事か。


いや、だがまだ分からない。


それにしても念の為設置術(プランマジック)をしておいて良かったー。


この術はまああのライルさんに施したあれにも使っていて、あれとは若干原理は違うけど、あらかじめ記録にそうするように刻んでおけば術を発動してくれるって技だ。


時間は掛かるけど、自動発動だから保険としてはバッチリだ。


あー、それにしても危ない所だった。


普通だったらもう()()()()()よ。


にしてもやっぱりロクでもないな。


こっちの奴ら……愚者とでも呼べば良いのか?


俺と似て非なる者達。


まあでもまだ分からない。


でもちょっとした鍵があれば、それは決定打になる。


恐らく現実の身体は大丈夫だろうし、ここをもうちょっと探ろうかな。


そう考えたが、俺の意識は元の身体に戻されつつあった。


はあ、時間的にそれも無理か。


まあでも真実への扉を開ける直前まで差し掛かっている。


これが吉と出るか凶と出るかは分からないが、真実に辿り着いてやる。


…………あれ?これ本当に真実に辿り着いたらゲームクリアじゃない?

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