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廃れた世界のプレイヤー  作者: 春夏 冬
8章 発展
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ケイサイド21

未だにお城が完成しない。


進捗状況はイースの手によってお城が透明にされてるから分からないし、俺は普通に入る事も禁じられてるからなぁ。


どんな感じになってるか一切知らない。


ついでに言うと俺、家無いんだよね。


これから半強制的にだけどお城に住む事になったから家は要らないでしょって事になって取り壊されちゃって。


うん、暫く野宿だ。


で、そんな最中凄い所見つけちゃったんだよね。


温泉。


いやー、暫くっていうか数ヶ月野宿する為にはある程度の設備を整えようと勢いよく掘った?切った?ら、温泉が湧き出て。


とはいえ俺は普通に新たな居住地を探さないといけなくなったんだけど。


え?どっかの家に泊めてもらえ?


いやそれはちょっと迷惑かけるから遠慮しちゃうんだよね。


新しい家をわざわざ建ててもどうせ数ヶ月後には空き家になっちゃうし。


とまあそんな訳で野宿続行中だ。


さて、そんな現状だけど新たな居住地を探すよりも先にしなければいけない事がある。


道の整備だ。


ここから温泉までの道もあるが、それ以上に鉱山への道が険しい。


それにかなり遠いんだよね。


だからもっとそこに行きやすくする為に前々から道を作る事は考えてたんだ。


そして、もう他にわざわざするべき事は無くなった。


ならもうこれはするしかないでしょ。


という事で道路工事スタートだ!

…………………

…………


道路工事に必要なものは既に準備してある。


となると一番にする事は道の整備だな。


まずそこまで一直線で木を切り、土を固める。


これも魔法とか無かったら前までのように斧で一個一個切らないといけなかったんだけど、もう俺達は魔法が使える。


まあ魔法って言って良いのか分からないけど。


そして一瞬にして木を切った。


この作業も数人で終わらせれるってかなり昔よりも進歩したよなぁ。


そして、その木材は回収。


何故か知らないけど木材の復活が無くなっちゃったからね。


そしてそれが終わったら根から切り株を引っこ抜く。


これが思ったより大変な作業だったけど、そんなに時間掛からなかった。


そして最後に地面を固める。


これは暇な人を呼んで上から踏んで貰った。


で、こっからはイースにお任せ。


これで終了だ。


制作時間、約3日。


うん……今更だけど凄いよな。


道を三日で、しかも人数がめちゃくちゃ少ないのに。


いやー、これは国の発展というよりそれぞれのプレイヤーがかなりの成長を果たした結果だね。


それでも時折彼らは寂しそうな、そんな顔をする。


………不甲斐ない。


でも俺は、例えどんな時間が掛かっても、そんな苦な思いはさせない。


今はまだ、この世界から出る手立ては無いけど俺はこの世界の生活も苦なく楽しくして欲しい。

…………………

…………


さて、次は温泉……って思ったんだけど、先にしなきゃいけない事があったよ。


畑、農業の整備を。


農業は常にしてる状態だから、あの大型整備の時ですらそう簡単に動かす事が出来なかったんだよね。


だが、最近になって漸く家から出て来たカールさんが手伝ってくれるから出来るのだ!


ある時からパタリと全然家から出なくなったんだよね。


どうしたのか分からないけど、でも久しぶりに元気なカールさんを見れて良かった。


まあ開口一番に「この薬を飲んでみてくれ」はヤバいけど。


で、その時に聞いたんだけどカールさん、回復薬の開発に成功したらしいんだ。


うん、普通の傷薬とかじゃなくて回復薬。


飲んだら一瞬で回復するあれだよ。


それも力系のものもあるらしいし。


うん、そりゃあ籠るわって程の成果を出して来た。


でも何か、カールさんから若干焦ってるような感じがした。


まあ気のせいだよ……


そう思った瞬間、脳裏にシムの事が浮かんだ。


あの時も俺は気のせいだと考え、そして後悔した。


まだ何があるか分からないけど、でも常に意識しておこう。


そうすれば、あの惨劇にはならないはずだ。


っと、話がそれた。


さて、それじゃあ畑を早速整備しよう。


そう考え、指示を出そうとした瞬間。


「これから田畑を整備するんだろ、我にその指揮、任せてくれないか」


そうカールさんは提案して来た。


「はい、よろしくお願いします」


俺はカールさんよりも圧倒的に農業の知識も経験も少ない。


任せた方が良いと判断した。


そうして農業改革が始まった。

………………

…………


「とりあえずこの資料がそれぞれの作物に最適な育て方だ」


「そして、新しく育てて欲しい種も渡しておく」


「それらの資料も」


「そして……」


カールさんは農家の人達にテキパキと指示を出していった。


新しい種に、現在まで育てていたものを品種改良したものまで。


更に、それらの最適な育て方等も。


それにあたって新しくビニールハウス的なものを作ったり、日当たりの加減を考えて田畑の場所を移動したりとかなり大変だった。


でも、その効果はすさまじく、数週間で作物が収穫出来るレベルにまで育つのだ。


それにより、今までよりも更に農業が大幅に発達し、様々な食材を手に入れられた。


勿論それだけではなく、薬草、毒草等の戦いに使えるものや、虫除けの為の草、お香を炊ける草等の日用品となるものまで製造出来るようになったのだ。


うん、めちゃくちゃ凄い。


それと同時にあの温泉、あれと同じように入浴剤を開発したりね。


あ、そうそう、自宅に風呂場を建設する人も増えて来たんだ。


うーん……俺もそろそろ野宿嫌なんだが。


で、そう、温泉だよ温泉。


銭湯を新しく作ったんだ。


あそこまでの道を作り、そして設備を作る。


最近だともうお金を稼いだりする為に建築とかもお金を払わないといけないからね。


結構大変。


国の予算がー………と、まあそんな感じかな。


うん、現代の日本にかなり近付いて来た。


とはいえやるべき事はまだ残ってる。


というか思い出した。


レインさんから言われてた商売ルートの取り決め。


今のところ色んな所に色んな人が売っていてごっちゃごちゃなんだよね。


うん、別にこのままでも問題は無いんだけどしっかりとした国を作るならそれをしっかりとしないといけないんだ。


という訳で、冒険者ギルド作るぞー!


クエストで色々と依頼出来るし、そこで手に入れたものを換金したりと換金場にも出来る。


よくよく考えたら意外とよく出来てるな、冒険者ギルド。


とまあそんな感じですれば売りたいものをその人の所に行って売る必要も無いし、そことレインさんの商会と関係を持って貰えば商売もかなり便利だ。


さて、それじゃあ早速冒険者ギルドを作ろう。


えーっと準備するものは……従業員、関係、土地……あれ?金がヤバくない?


っていうか色々と規模が凄い事になりそうなんだけど。


うーん……いつになったら休みが来るんだろう。

お詫びとして頑張りました。


明日も頑張りたい……けど多分一話が短い。

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