また?
3857。
そう急いで打ち込むと、
『ロックが解除されました』
そう音が聞こえ、鍵への道を拒んでいた謎の障壁が消えた。
さて、鍵を入手した事だし、本命のもう一方の方に進もうか。
そう考え、何度通ったかも分からないあの場所を通り、めちゃくちゃイライラしてるあの黒い奴についでにちょっかいをかけ、その道へと進んだ。
ここは大規模な地下実験室のある場所の入り口のある所……への入り口。
本当、めちゃくちゃ厳重過ぎるよ。
しかもこの先の情報がこのマップに書いていないというね。
もう面倒臭過ぎ。
はぁ、まあ頑張らないとか。
そう思い、俺は先へ先へと進んで行った。
…………………
…………
…
目の前にいるあるのは大きな扉。
そしてその側には鍵穴と、一つのタッチパネルみたいなもの。
鍵穴は分かるけどもう一つのあれは何だ?
まあとりあえず鍵穴に鍵挿そうか。
で、えーっと……とりあえず触れてみる?
そう思い、それに触れた瞬間、
『指紋が違います。セキュリティシステム作動』
そう言われ、大量の敵が現れた。
姿は機械っぽいものかと思いきや様々な魔物のキメラっぽい。
そしてその身体には俺と同じ紋が。
マジで何なんだろ、この紋。
それにしてもあのパネル指紋認識装置だったのか。
え?誰の?
そう若干の思考がよぎったが、すぐさま戦闘へ考えをシフトした。
さて、こいつを倒さないといけないのは分かるが、またああなるのはなぁ。
しょうがない、このまま……いや、新しい事に挑戦してみようかな。
虚心の解析者、半起動。
そして俺の思考は若干呑まれはしたものの、正常に動き出した。
あー、こういう挑戦は初めてだけど、これはこれで面白い。
楽しさは半減するけど。
そして奴は攻撃して来た。
情報収集開始。
あー、なるほど、確かにこれは凄いな。
思考加速がかなりの速さでされ、そこから情報収集を記録を利用し、扱ってる。
流石というしかないな。
まあしてるのは俺なんだけど。
尻尾での攻撃。
位置、速さ、そして予感を利用し、それを避けると同時にその利用をする為の演算を開始。
いやー、凄いなー。
まあでも俺が考える分、余裕が無くなってるんだけど。
さて、それじゃあ俺もそれに参加しようか。
部分人化解除。
そして俺の手は狼の手になり、翼と角を生やした。
どうやら一部人化解除での戦いは新しいからしなかったみたいだけど、俺は挑戦するぞ。
ここで相手を倒す為には多少ロスタイムだけど、この戦い方にこの戦いで慣れさせて貰おう。
………………
………
…
はぁ、はぁ、はぁ。
いや、強いって。
大分この戦い方慣れてきたけどまだ倒せないとは。
まあでも弱点等は分かって来たから…次で決める。
俺は翼を使い、もうスピードで飛び出した。
そして奴は心臓とあたる部分を守った。
恐らくあそこが弱点なのだろう。
しかし、俺の狙いはそれではない。
妖術!
あいつはムシュのような力を妨害する能力を持っている。
だが、ムシュの教育をして来たからこそ分かる。
力の妨害が出来ても操作が出来ないのなら、冥術でその力を押し出す!
そして、同時に妖術にて足を壊す。
身体の中心である弱点部分を攻めても成功するか危ういからな。
うん、半々で使うの中々良いかも。
まあそうは言っても自分から使おうとは思わないけど。
そして仕上げ。
腕もろとも爪で突き刺す!
グサッ
そしてゆったりと奴は倒れた。
戦闘終了……終わったー!
あー、終わったー!
とはいえ、まだ問題は残ってるんだけどな。
妖術で無理矢理壊す?いやでも……
……………………
…………
…
一つ、気付きたくないものに気付いた。
もしかしてあいつの指紋じゃないのか?
一度目は隠れて過ごし、二度目は散々おちょくって逃げた。
あの真っ黒な異形。
確かに原型はないが人間に見えなくもない……か?
確かにここまであの異形が現れたのは基本的には実験室とかだった。
なのにあいつは他の奴とは違い、不自然にあの場所に居た。
………また?
また行かないといけないの?
はあ………覚悟決めて行くか。
…………………
……………
…
「こっちだぞー!」
そう叫ぶ相手はあの異形。
現在進行形で追われてます。
いやー、指らしき所切り取って持って行こうとも考えたんだけど、わざわざリスクを犯したくなかったからなぁ。
さて、着いた!
えーっとどうやって触らせよう。
とりあえずあのタッチパネルの前で逃げてれば触るだろう。
そう思い、行こうとした瞬間。
ドガーン
奴はそれに思いっきり触れた。
ピコーン
『指紋を確認しました』
だが、それと同時にこの開く筈のドアまで壊された。
ちょっと開きかけていただけなのに、そこで止まってしまった。
……色々突っ込みたい事はあるが、とりあえず……逃げろ!
そう考え、俺は妖術で無理矢理その隙間から中に入った。
ボキッ
同時に何本かの骨が折れたが気にしないでおこう。
さて……指紋がお前のもの。
それはまあ訳が分からない訳でもない。
だがな、その衝撃でこのドアぶっ壊れるってどういう事だよ!
訳分からないよ!
…………はあ、まあでも次に進めるから良いか。
で………目の前にあるこの扉と、見覚えのあるパネル。
これは何だ?
分からないなー、嫌な予感しかしないなー。
勿論俺はさっきの扉を含めて二重扉になっていた事なんて知らないよ?
よーし、分からないからもう扉ごと壊そう。
…………だってもう面倒臭いし。
また誰の指紋か探すのとか正直疲れた。
さて、となると……どうやって壊すか。
普通に攻撃しても壊れないだろうし……よし。
新技使おう。
新技、妖爪術 絶切爪。
これはまあなんていうか……ノリで作った技だ。
暇な時に妖術を爪の周りに使ったら絶対に切れるんじゃないか?って思ってやったら思ったより出来ちゃって。
まあでも多分……
ビービービー
『扉が破壊されました』
セキュリティ作動するよねぇ。
『セキュリティシステム、催眠ガスを発射します』
……ん?
催眠ガス?
睡眠でも催涙でもなく?
そう思った瞬間、天井から大量に白いガスがばら撒かれた。
酸素を操作して確保しようとしたが、そうする前にガスが充満し切ってしまった。
いくらなんでも速すぎるから恐らく魔回路使ってるんだろう。
あーあ、それにしてもこれじゃあ息を我慢するしかないじゃん。
流石に厳しいでしょ。
ドカンッ
ちっ、良いタイミングか悪いタイミングか、あいつが扉を壊して入って来た。
あーもう、色々ヤバすぎでしょ。
………隠れるのが最適、か。
そう考え隠れ、それと同時に俺はすぐに意識を手放した。
ちょっと忙しくて中々投稿出来ませんでした。
それと試験が近くなって来たので……まあそういう事です。




