ストロマサイド2
あのシステムを開始して一ヶ月。
戦闘職の人達の代表はあの中で一番強いゆみさんに。
まあこれは特に問題は無いかな。
戦闘能力による格差はそんなに大きくは無いけど生まれて来た。
だから基本的にそこら同士での干渉は出来ないようにした。
そしてその下位層の人達は僕に敵対心を出してきてる。
うん、順調だ。
その調子で頑張って働いてね。
で、生産職も別にこれといった問題は無いかな。
あ、代表はシャノワールになったらしい。
生産職の人はこっちから干渉し辛いから良く分からない。
まあでも僕が悪役っていう共通認識はある……というかそうして貰ってる感はある。
原住民である僕達の仲間にも僕が……ね。
これが一番……一番な筈。
そういう認識を植え付けやすくする為の魔回路も設置したし浸透するのも遅くは無いでしょ。
そしてその代表となるのが僕の幼馴染みであるセーラ。
子供は少ないから自然と遊ぶ事が多かったんだけど、ここ数年会ってないから心配してくれたのかな？
まあでもそれでも僕は姿を明かさないよ。
僕は目的の為には手段を選ばない。
僕は決してあの悲劇を繰り返させない。
一人の犠牲で済むなら安いものでしょ？
僕は覚悟を決めている。
レンさんに頼っても意味は無い。
これは僕の自分勝手だ。
僕の……問題だ。
いつからこんな風に考えるようになったのかな？
まあ良い、このままこの国を良くして行こう。
…………………
…………
…
数年後……
うん、色々あった。
色々あってかなり便利になってる。
まあでも一番驚いたのはこれかな。
そう心の中で思い、肩に乗って寝ている鳥に目をやる。
治安とかそういったのの調査にあの森のめちゃくちゃ強い鳥を見つけて使おうって思ってたんだけど……
うん、何故かいきなりこの子が出て来た。
勿論要因は召喚用の魔回路がある事なのは知ってるよ？
そしてそれが身体の中にある事も結構前から気付いてたからね？
なんで発動しなかったのか分からないけど。
そして今発動ってなんなの？
しかもこの子眠ったり動かないのが好きみたいで全然働いてくれないし。
まああの天気の魔回路の呪いの影響で働かないとっていう気持ちが強制的に植え付けられているから働いてるんだけど。
いやー、ヤバい呪いってその人にとってなんだね。
ただこれ以上に衝撃的な事が。
……身 長 が 伸 び な い ！
何で？毎日レンさんから教えて貰った身長の伸びる運動してるのに何で！
ガチャっ
「ストロマ様」
うん？あ、
「もうそんな時間か…」
戦争、か。
そんなに僕頭良くないけど民の為に勝たないと。
