4 プレゼント
今回は早めに出せたと思います。少し短めですがあなたの暇がつぶれれば嬉しいです。
「そういやお前、昔からボッチなの変わんねぇな。」
「急に来て、第一声がそれなのには突っ込まないぞ。」
学校の昼休み。俺は清明の元へ行き、質問しようとしたが、それよりもはやく教室から一人で出て行こうとする清明を引き留めた。
「せっかくイケメンという全男子の憧れとして生まれたのに…
あぁ…清明…あなたはどうしてコミュ症なの?」
「えせジュリエットは黙っとけ。コミュ症ではなく、他の奴らが誰も会話しに来ないだけだ。つまり俺ではなく、他の奴らがコミュ症という訳だ。わかったか?わかったな?」
流石冷静王子。冷静に見解を間違え、冷静に意味の分からない自論を持ち出す。そういうとこじゃねぇかな。清明にあんまり会話する奴が少ないのは。
前も言ったが、清明はモテる。ほどよいイケメン度に高水準な頭の良さと運動神経の良さ。アンド冷静。なんでもできるイケメンとか女子は近づけないだろうな。
そして、実は口が悪く(俺限定)、低水準なコミュ力と積極性。アンド常に話しかけるなオーラを放つ。何にも言わないイケメンとか男子も近づけないだろうな。結果、ボッチ。
「お前も似たようなもんだろうが…。
で?話はなんだよ。意味もなくdisりに来ただけじゃ無いだろ?」
「もし意味もなくdisりに来ただけだったらどうする?」
「ちょっと笑う。そして埋める。土に。服を剥いで。五分以内で全て終わらす。」
最速土葬RTAかな。
「じゃあ聞くわ。お前なら女子に何をプレゼントする?」
「何でそんな質問を…。どうせ春楠関連なんだろうけど。」
「ご名答。流石親友。
俺的女子が喜ぶ行動ランキング第2位!好きなあの子にサプライズでプレゼント!!的な」
「…ちなみに第1位は?」
「奢る。」
「現実ってそんなもんだよな…。」
いい加減会う決心をした。そして会うなら何か手荷物くらい会った方がいいと思い、この質問。高校生でしかも元カノに会うだけなのに重すぎる、と普通なら思うだろうが、事情が事情だからしょうがないことですね。第1位の奢るに異論がある人は今すぐ連絡ください。そんな人いないわな。
「…会いに行くのか。」
相変わらずの状況察知能力。まじテレパシー。
「まぁね。流石に手ぶらじゃまずいでしょ。何が合うと思う?」
「そういうのは雨水とか女子のが得意そうだが…。
まぁ無難に花とか?名前も春楠だし花とか似合いそうじゃね?引っこ抜くか。あの花。」
教室後ろの花瓶の花を見て清明は言った。
「この花を抜いてな、この花を抜いてな、鬘にしようと思うたのじゃ。」
「頭お花畑かよ。」
ごめんなさい。ふざけちゃう体質でもう治らないんですよほんと。
「花はありだな。あとは春楠が好きな犬のキーホルダーでも持ってこう。確か近くのペットショップでは動物のアイテムがたくさん売ってたはず。」
無駄に鍛えた犬の情報が役に立つ。無駄じゃなかったわ。
「あぁ。それでいいんじゃないか?
あとは…も持ってっとけよ。」
「流石にそれは忘れねぇわ。ちゃんと持ってくつもりだったよ。そんじゃあ席戻るわ。ありがとな。」
そろそろ昼休みも終わる。清明に感謝を伝え、自分の席に戻ろうとする、ところで後ろから聞こえた小さな声。
「気をつけろよ。お前も。」
安定択は聞こえないふりですね。
ーーーーーーーー
放課後は雨水と帰る…訳ではなく、昼休みに話していた物を購入するためにペットショップへ。そこで予期していなかった人と遭遇した。
「あれ?かんちゃん?かんちゃん!!久しぶりだねぇ!!」
「久しぶりです!春さん!」
春楠の母親の春さん。春楠と幼馴染だったことから、家ぐるみで仲が良いのだ。付き合っていた頃なんかは、お互いの家族みんなが承認してくれてありがたかった。俺が別れてもそれは変わらない。優しく接してくれる。それにしても相変わらず若ぇな。いつ見ても歳を重ねた感がゼロ。ほんとの年齢を言ったら埋められるってことくらいは馬鹿な俺でも知ってます。怒ると怖いもん。
「かんちゃんはここで何をしてたの?」
不思議そうに尋ねる春さん。
「…実はですね、かくかくしかじかでまるまるぼりぼり何ですよ。」
手短く何をしていたかの説明をすると、少し驚き、そして笑ってくれた。
「それはいいことね!春楠も最近かんちゃんに会えなくて寂しそうになってる頃だと思うから、会ってあげてね。それと犬の話とかしてあげると喜ぶかも。」
犬の話。自称犬の会話担当大臣であるわたくしに任せてくださいよ。俺の犬の会話のレパートリーは108式まであるからな。右にでるものはいないぜ!!
そのあと、春さんは犬のペットフードを買って店を出て行った。犬飼ってるもんな。俺も飼いてぇ。
俺も店を後にしてついに会いに行った。
ーーーーーーーーー
「で、ここに来たわけよ。めっちゃ久しぶりに入ったな。別れて以来初。」
「…」
「おっとお前ならこう聞くな?なんで来たのかってな。分かるさ。だてに幼馴染兼元彼氏じゃねぇからな。」
「…」
「なんで来たのかだったな。そりゃあ俺も心に整理がついたからよ。別れてから結構時間経ったから色々考えれた。今後どうすりゃいいのか、とか…」
「ーー」
「まぁとりあえず」
俺は買ってきた物の中からある物を取り出す。
「ほんとに…なんでこうなったんだろな?そっちのが不思議だよ。」
線香に火をつけ置き、手を合わせて目を閉じる。
「久しぶりだな。春楠。」
「ーー」
俺は帰ってこない春楠の前で返ってこない返事を待った。
やっと書きたかった話を書けました。物語1話から違和感ありまくりの文なのでバレバレだったと思いますが、やっとその違和感を隠さなくてよくなります。次回の話からですが。
さて、多分この物語は、10話にも満たないうちに終わります。物語としては半分くらいですが、今後もあー暇だなぁ、と思ったら覗いてみてください。もしかしたら新しい話が更新されてるかもしれませんね。
今後もお楽しみください!