屍の蠢く世界で生き抜いた者たち
一年後、依然として関東地方は閉鎖されていた。
復興されなかった理由、それはただ単に資金が惜しいからだ。
今の日本は関東地方がなくても機能していた。
故に関東地方を復興する理由が無かったのだ。
当然、関東地方に住んでいた者からは非難の声がとんだ。
しかし、政府は耳を持たなかった。
その声に対して復興をすると断言した場合、政治が回らなくなる。
そう判断したからだ。
しかし、荒廃した関東地方には未だ住んでいる者がいた。
その者達は一軒の家にいた。
住んでいる者全員である。
住んでいる者は六人だけであったからだ。
その六人はかつて屍が蠢いていた時から生きていた者である。
いや、正確には一度死んでいる。
皆、一度死んでいるのだ。
死んだ理由は当然ゾンビである。
ゾンビに噛まれ、そして死んでいったのである。
しかし、なぜか六人だけでは無知性のゾンビとして街を徘徊する様な事にはならなかった。
何故か? 理由は未だにわからない。
だが、わかったところでどうする、というものである。
原因がわからなくとも再び生きれるのならそれでいいや、と思っているのだ。
六人は思い思いに暮らしていた。
生前ではできなかったこともゾンビになった今ではできる。
寝ずとも、食わずとも生活できる体だから自由気ままに生きれる。
だが六人には悩みがあった。
皆んな同じ悩みである。
寂しいのである。
たった六人しかいない世界だから寂しいのだ。
しかも住んでいる六人は男女比が1:5なのである。
前には男がもう一人いたのだが、不幸にも死んでしまった。
なので生き残った方の男は寂しかった。
そんな六人だが今日もゆったりと生きている。
時間の流れも感じずに。
いずれその六人は完全に機能が停止し息絶える事になるのだが、そんなことは知らない。
故に今日もまったり生きていくのである。
「はぁー……暇だなあ」
一人の少女がそう呟いた。
ごめんなさい。
多忙につきこのような形で小説を終わらせることとなりました。
続きを楽しみにしてくださってた読者さまには誠にお詫び致します。
いずれ次回作を書く予定なのでそちらを楽しみにしていてください。




