プロローグ
「ふぁーー……もう朝か」
三月三十日の朝、俺はいつもより大きい
救急車や消防車の音で目覚めた。
外はいい天気……とは言い難いものだった。最近こんな天気が多い気がする。
季節は春に近づいているんだから晴れてほしいぜまったく。
まあ春は天気が不安定だって授業で習ったしなあ。仕方ないのかもしれない。
さて、腹も減ってるし1日のエネルギー源でもある朝飯でも食うか。
今日の朝飯はなんだろうか?目玉焼きだったらいいなあと
そんな事を考えながら一階に降りて行く。
そして一階に降りたんだが、そこで一つの疑問が生じた。
物音が一切しない。いつもなら母さんがテレビを見ながら
朝飯を作っているはずなのだが……何故だろうか?
まあ母さんももしかしたらまだ寝ているのかもしれない。
仕方ない、起こしてあげるか。
という事で母さんと父さんの寝室へ向かった。だがそこは
もぬけの殻であった。
まさか家にいないのだろうか?にしても何処へ?
しかし何か食べないと腹が減って死にそうだ。
しょうがない、自分で作るか。
そして俺はキッチンへ向かった。ふと、俺の目に
一つの紙が映った。
それは居間のテーブルに置かれていた。何か文字が
書いてある。手紙か何かだろうか?
とりあえず中身を見てみようと紙を見て見た。
『誠へ
母は職場へ父を迎えに行って来ます。もしかしたら
朝までに帰ってこれないかもしれません。でも心配は
しないでください。きっと帰って来ます。待っててね。
母より』
おいおい、どういう事だ?母さんが父さんを
迎えに行ったらしいが……何かあったんだろうか?
それに今日は救急車や消防車、パトカーの音がいつもよりたくさん
聞こえてくる。どうやら本当に何かが起こっているらしい。
俺はテレビをつけ、ニュースを見た。
そこで俺はとんでもないニュースを見た。
『関東地方が狂暴化した住民によって
地獄と化しています!生存者さんは直ちに避難してください!』
『大変です!人が人を捕食しています!近くにいると
危険です!みなさん早く逃げてください!』
こうして、俺、藤堂誠の非日常的生活が始まってしまった。
これからも頑張っていくのでよろしくお願いします。