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赤道  作者: につき
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夜灯

今夜お別れを告げに行った

もう終わりにするのだ

何を?

それは脱いだきり忘れてしまった上着

本当に必要なものなら忘れはしないでしょう

夜の川は誘いながら流れていた

こっちへおいで おいで

悲しみはとうに乾いてしまって

ただ底の見えない暗い渓谷になっているのに

立ち止まってしまえばいいと

それでもその言葉を使いたくはないのはなぜ?

連続を諦め落ちてしまえば

敗北のようであり

逃亡のようであるからか?

青白い街灯の下に佇んでいる

家々の灯りの中に黙っている

嘘の亡霊は群れることを知らず

独りきりで夜を過ごす

まるで手遅れの朝を待つみたいに

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