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死んだ魚は水を得ると蘇るのか?  作者: にんにきにん
プロローグ
3/3

0-2 大事なもの

「……♪…♪」

ふいに考え事をしていた"俺"の耳に

脳内をくすぐるような甘美で寂しげな

歌が響いた。


(なんだこの歌声…ずっと聞いていたいような…

聞くのが怖いような……)


「……♪♪…♪」


"俺"が考えている最中も歌声は鳴り止まず、

その音の一つ一つが"俺"の思考を乱していく。


(…クソッ!……何だってこんな事に!)


"私"が今の自分の状況を恨めしく思っている。


(…私?…今まで"私"は自分のことを私と

言っていただろうか?)


ここで1つ"わたし?"は違和感を覚えた。


(……そういえば"わたし"の名前はなんだっけ?)

(……何処で生まれた?両親の名前は?)


歌声を聞く度に今まであった物が失われいく

感覚。それはどれだけ色褪せた毎日を送って

いた"わたし"にとっても大事なもの。


零れていく零れていく……


じぶんのなかみ


零れていく零れていく……


……誰の中身?


零れていく零れていく零れていく零れていく

零れていく零れていく零れていく零れていく

零れていく零れていく零れていく零れていく

零れていく零れていく零れていく零れていく

零れていく零れていく零れていく零れていく

零れていく零れていく零れていく零れていく

零れていく零れていく零れていく零れていく

零れていく零れていく零れていく零れていく











……そこで意識が途絶えた。





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