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死んだ魚は水を得ると蘇るのか?  作者: にんにきにん
プロローグ
2/3

0-1 "俺"の世界

「…………って!本当にしんでるじゃないか!」

無限に広がっているとも思える、

白の空間の中に虚しく"俺"の声が鳴る。

ただ、その声は決して反響することなく

自分から遠ざかっていった。


(マジかよ…まだ家にある積みゲーも

クリアしてないってのに…)


我ながら、こんな時もゲームの事しか

考えられないのかと少し悲観的な気持ちに

なるものの、"俺"にはゲームの中で

しか生への喜びは実感できなかった。

それは、決して社会が悪いのではなく、

増しては家庭状況に問題があったわけでもない。

では何故?と思う筈だが、これは、

"俺"自身の問題であった。


その話の前に先ずは家族についてだが、

"俺"が小さい頃は両親と自分より1つ遅く生まれた

妹との4人家族であった。

親戚の叔父、叔母は"俺"が生まれる前に

亡くなってしまっている。


そして俺"が小学生になる頃に、会社勤めだった

父は、帰宅途中トラックで引かれ、ぽっくりと

逝ってしまい、それを追うように母は数年後

病気で逝ってしまった。

そうして"俺"が高校に上がろうとする頃には、

家族は妹と"俺"だけになっていたのだった。


その妹だが、実によく出来た奴で、

容姿端麗、文武両道それに加え性格もいいと

街中で評判になったものだ。


それに反して"俺"の容姿は、

油を固めたかのようなぶよぶよテカテカした体。

学校の成績はといえば、容姿のことで

小さな頃からいじめられていた"俺"は、

いつしか学校も保健室登校から自宅待機生

(これは学校側から提示された救済策であり、

学校側から、メールでPCへ送られてきた課題を、

解き解答を学校側に返送することで、

擬似単位を修得出来るという、

通っていた?学校特有のシステムである。)

へ変わっていき、そんなことをしているのだから

成績など上がる筈などなかった。

そうしていつしか、現実に絶望した"俺"は

どっぷりと二次元の世界にハマっていったので

あった。


しかし、そんな状態で妹と2人で生活できないだろう

と思う筈だが、妹は、学校帰りに近くの

喫茶店でバイトをしており、"俺"は自分で作った

ゲーム、会計ソフト用プログラムを

企業に提供することにより生計を建てていた。


その作業の合間にいつもやっていたのが、

俗に言う"ギャルゲー"であった。

"俺"にとって"ギャルゲー"の世界はとても

綺麗なものであった。

"俺"が体験したいじめなどもなく、

毎日可愛い女の子たちと仲良く生活出来る…

そんな世界に"俺"は呑まれていったのかも

しれない。いつしか"俺"は"ギャルゲー"の中の

主人公に感情移入し始め、そこが現実であると

思うようになっていた。


(…"あそこ"は汚い、醜い。)

(……だが、"ここ"は穢れを知らない。)


こうして"俺"は"ギャルゲー"を自分の生きる場所

として定めたのだった。








2話書けました!

…なんて言っても、色々ゴチャゴチャしてますが。

主人公君

まだまだ異世界には行けなさそうですね(^^;

こんな感じで続きもあげていきますので

これからもよろしくですm(_ _)m

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