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弟の告白現場を目撃しまして

初めての投稿です。

ごちゃごちゃしてて読みにくいかもです。

何かお気づきの点ありましたら、よろしくお願いします。

青藍学園高等学校、今日から私はここの養護教諭、つまり保健室の先生として勤務することになった。

社会人1年目、苦手な物理を死ぬ気で頑張った大学時代。あの地獄の日々を無駄にしないように、だんばろう!


「って意気込んだものの、頭ショート寸前だわ。」


待ちに待ったお昼休み。私は学園の中庭にあるベンチで一人お弁当を食べていた。

今日は私が社会人になって最初の日。

先生と言っても、授業を生徒たちにする事もなければ、テストを作ることもない。

保健室の先生として、カウンセリングをしたり、傷のてあてをしたり、そんな感じかな。

それに、今週はまだ前任の先生からの引継ぎや、学校内の説明など、そういった事が主なようだし、実際に先生するのは来週から。

今日から1週間で仕事を覚えないといけない。

半日頭をフル活動させて、もうすでにショートしかけている私で、本当に務まるのかな…。


「考えてもしかたない。今日のお弁当は磯部揚げだし、食べて元気出そう!」


そう!今日は大好きな磯部揚げ。チーズがトロッとしてるお母さんお手製の磯部揚げ。んん~!たまらん!

社会人になってもこうしてお母さんのにお弁当を作ってもらえるのって、本当にありがたい。万歳実家大好き!


「好きです!」


1人幸せに浸っていると、物陰から人の声が聞こえた。

いやさ、これってもしかしなくても、告白現場だよね、絶対人いないとおもってるよ。

ごめんね、私がいる。


「ありがとう。でもごめん。俺、好きな人がいるんだ…。」

「っ…!そう、ですよね…。先輩はかっこいいし、性格も素敵だし…。でもあのっ先輩のこと、好きでいてもいいですか?」

「…俺でよければ、友達になろ?友達として俺も好きになるからさ!」


突然の告白現場に、ちょっとワクワクしていたら、男の子はあっさりと女の子を振ってしまった。

ていうか、あの子お友達として好きになるからとか何、何なの素なの?そうか天然タラシか。


しかし、女の子も頑張るね。好きでいてもいいですか?って、私なんて生まれてこの方告白なんて一度もしたことないのに、最近の女の子のハートっていったいどうなってるのかしら。

生徒の行く末を案じて物陰から見守っていた(覗いていた)私は突然のダメージを受けることとなった。


「私には無理だな。告白なんて、23年間生きてきて、一度もしたことないし、されたこともないし。」


自分で言って悲しくなる。考えるのやめよう磯部揚げ食べて元気出そう。

それにしても、さっきの男子生徒は陰に隠れて姿が見えなかったけど、どうも弟の声ににてるんだよなぁ。


「そんなわけないか、あいつ腹黒いし外面いいし性格悪いもんね。顔だけはいいけど。」

「腹黒くて外面よくて性格悪いのって、誰のことかな、宮野香恋(みやまかれん)先生?」


声が聞こえたかと思うと強制的に顔を向かされる。


「誰って弟の優輝(まさき)のことよっていたたたたたたっやめて首もげるからってマジで!」

「え、だって俺、腹黒いし意地悪だし?」

「意地悪は言ってない!思ってるけど!っていたいって!やめて!」


やっとの思いで弟の手から逃れた。くそうっ何でここにこいつが居るんだ。


「ていうか、人の告白現場のぞき見するとかサイテー。なに、俺に彼女ができないか心配だったの?」

「違う。断じて違う。ていうか覗いて…うん、見守ってただけだから!」

「いや、今覗いてたの認めそうになってたから。」


ぐぬぬ…、やっぱり男子生徒は弟だったのか。


「てかなんで姉さん学校にいるの?初出勤は来週からじゃないの?」

「いやね、それが1週間予定を間違えてて、昨日の朝気づいたのよ。だから今日が初日。まさか、初日に弟の告白現場を目撃するなんて思ってなかったけどね。」

「俺も姉さんに見られるなんて思わなかった。ちなみに今日3人目だけどね。」

「なにそれ自慢とかうざい。それより私はお弁当の途中なの、愛しの磯部揚ちゃんを食べてる途中なの。あんたも早く教室戻ってご飯たべなよ。」


本当にそうだ。何が悲しくて初日に弟の告白現場を目撃しなくちゃいけないんだ。それも、私の素敵なお弁当タイムに。

まだ全部食べてないことに気付いた私は、いそいそとお弁当箱を開けた。


「姉さん。」

「なによ、あげなからね!」

「別にいらないし。それより、お昼休みとっくに終ってる。ちなみに俺は午後から生徒会だから授業は免除。」

「ちょっ!そういう事はもっと早く言いなさいよ!」


磯部揚げを加えて私は保健室へと全力疾走するのでした。



「磯部揚げ咥えて走るとかなんなんだ!」


短い…。

次回はもうちょっと長く!

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