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夏生詩集3

忠実な伴走者

作者: 夏生

文豪と呼ばれた作家の文字は

象形文字か迷路か嫌がらせか

一文字が溶けて垂れ下がっていた


暗号解読させる気か

針金を無闇にくねらせたような

顕微鏡で眺めた微生物のような

文豪曰く「文字」


苦戦したであろう編集者の

解読文字が伴走者のような

忠実さで並んでいた


専用の文字解読マニュアルが

あったのか

熟練の業か

考えるだけで気が遠くなる作業だ


苦し気に眉間に皺よせ唸る

編集者の姿より

難解であればあるほど

待ってました!の勢いで文字解読に

勤しむ姿の方が

イメージとして鮮やかに浮かんだのは

忠実な伴走者のような文字に

湯気立つ熱を感じたから

かもしれない



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