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魔核工房の常識人〜普通の魔道具職人と古代遺跡の日常〜

作者:このよ
「レオン、また変なものを作ってるのか?」

後ろから声をかけてきたのは、師匠のマルコス・グランツだった。五十代の貫録ある魔道具職人で、この工房の主である。

「変ではありませんよ。ちょっと魔力回路の配置を……まあ、従来の方法とは違いますが」

「従来と違う?レオン、お前はまだ二十二歳だぞ? 基礎もできていないのに勝手な改良をするな」

「基礎なら十分理解しています。ただ、こうした方が効率がいいんです。理論的には魔力伝達率が約三倍向上するはずで―」

「すみません、冒険者登録したばかりのエリア・セルクライトと申します。魔道具の購入を希望しているのですが……」

手にしていた【強化魔石】を彼女に向けて掲げた。

「ちょうどいいタイミングですね!これなんてどうでしょう?今作ったばかりの最新型【強化魔石】です。従来品の三倍の効果がありますよ」

エリアという女性は、手の中の魔石を見て困惑した表情を浮かべた。

「あの……失礼ですが、この魔石、魔力反応がとても弱いように見えるのですが?」

「見た目は地味ですが、実際の性能は抜群です。まあ、当然でしょう?」

エリアは【強化魔石】を改めて手に取った。魔力を注入してみる。

「あ……」

彼女の表情が変わった。驚きと戸惑いが混じった表情で、魔石を見つめている。

「これ、確かに効率がいいですね……でも、なんで魔力反応がこんなに弱いんですか?」

「無駄な魔力放出を抑えているからです。従来品は魔力を外に漏らすことで『強そう』に見せてますが、それって単なるエネルギーロスでしょう?」
第2話 古代遺跡への興味
2025/09/17 08:45
第3話 古代技術の覚醒
2025/09/17 08:45
第4話 最初の傑作
2025/09/17 08:45
第5話 日常の中の非日常
2025/09/17 08:45
第6話 注目される技術
2025/09/17 08:45
第7話 思わぬ来訪者
2025/09/17 08:46
第9話 新しい日常
2025/09/18 20:00
第10話 善意と警戒
2025/09/19 20:00
第11話 防御システムの構築
2025/09/20 20:00
第12話 王都からの使者
2025/09/21 20:00
第13話 逃げられない現実
2025/09/22 20:00
第14話 交渉
2025/09/23 20:00
第15話 選択の時
2025/09/24 19:00
第16話 迫りくる脅威
2025/09/25 19:00
第17話 困難な状況
2025/09/26 19:00
第18話 新たな現実
2025/09/27 19:00
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