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陸の章〜更なる脅威と、顕れる巨人〜

〜舞台は再び、戦場〜


ギュオー『き、貴様…一体どうやって俺の…【獣神将(ゾアロード)】の能力を得たのだ!?』

アプトム『それを教える必要はない、貴様との因縁も悪縁も、ここでキッチリ終わらせてやる…覚悟しろ!』

困惑するギュオーに対して、敢然と吠えながらアプトムは猛攻を開始、しかもオメガブラスト形態で備えていた【高周波ランサー】はそのまま残っているため、その攻撃力は向上しているとも言える。

ギュオー『チィ…っ!』

ギュオー(くそ、まさかこんな事になるとは…アプトムの能力は知ってはいたが、いつ…どうやって奴は俺の…いや、獣神将の能力を得たのだ?)


アプトムの猛攻を凌ぎつつ、ギュオーは思考する…彼自身もアプトムの持つ能力〜他の生物を取り込み、その肉をエネルギーに変換しつつ優れた形質や能力を増幅、コピーして自身のものとする…これ即ち【融合捕食(ゆうごうほしょく)】能力という〜のことは知っていたが、自分を含めた【獣神将(ゾアロード)】には通じない可能性が高いだろう、とかなり前から推測はされていた。が…その考察は完全に覆されてしまった、そのためにかなりの焦りを覚えていたのである。


アプトム『お前には情けなぞかけん、このまま地獄へ行け!』

ギュオー『チィ…調子に乗りおって…!?』

アプトムの猛攻は壮絶を極め、さしもの【超存在(オーバーロード)】と化したギュオーすら、己の身に迫る危機を感じ始めていた。


魔理沙「す…凄い、なんなんだよ、あいつ…!?」

文「信じられませんよ、あの怪物を押し込んでるなんて…」

二人の戦闘を見つめ、魔理沙と文は唖然としていた。自分たちがああまで苦戦した相手を、まさか単騎で押し込む存在がいる、という光景を見ることになるとは…思いもしなかったからだ。

文「あっちに霊夢さんたちがいますね…彼女たちも無事なようですから、合流しましょう」

魔理沙「あ、ああ…」


アリス「あれ…どうもさっきのアプトムとかいう人らしいけど…どうなってるのかしら?」

ゼクトール『…奴は自分の持つ能力で、自己強化のタイミングを図っていたのだろう。問題は…その強化の素をどこで手に入れたのか、だ…』

アリス「それって、どういうことなの…?」

ゼクトール『…奴は、かつて俺の仲間たちと、俺の左足を食らって自分の能力としている。俺は仲間の復讐のために、かつて得た全ての栄光や生命と引き換えに…この能力を得て、奴と闘い、そして追い詰めた…はずだった。まさか…こんな事になるとは、な』

アリス「…!」

ゼクトール『これは俺と奴の問題だ…奴がギュオーを倒すのなら、その後に決着を着けるだけの話だ。が、それの邪魔はするな…それだけは伝えておくぞ、アリス』

アリス「……話は分かったわ。けど、まずはあのギュオーを倒す事に集中しましょう」

ゼクトール『ああ…』


椛「(ガイバーに抱えられている)…あ、あの…、もしかして、あ、あなたは人間ですか?」

ガイバー『ああ…俺は人間だ。けど…何故?』

椛「あなたからは臭いがします…人間の。見た目はなんか、凄い事になってますけど…」

霊夢「(同じく抱えられている)助けてくれてありがとう…けど、私は飛べるから、そろそろ放してもらって良いわよ」

ガイバー『ん…あ、ああ…』

霊夢の静かな言葉に、ガイバーは若干慌てた様子で抱えていた霊夢を放す。


霊夢「改めてありがとう…少し聞いたけど、紫がどうこうって…?」

ガイバー『俺とアプトムは、彼女に召喚?されたんだ。あのギュオーを倒す為に、ね。そして…それをやらなきゃならない理由も俺たちにはある。君たちにも理由があるとは思うけど…ここは俺たちに任せて、避難して欲しいんだ。奴の力は恐ろしいレベルになってる、こちらも切り札を切らないと、もっと危険な事になるから…』

椛「…優しいんですね、『がいばー』さん。でも…私は、いえ…私たちもここを守りたい理由があります。だから…一緒にやらせてもらえませんか?」

ガイバー『え…?』

霊夢「そういうこと、この幻想郷で起きた異変は、ここの住人である私たちで解決するのが筋よ…面倒だけど。そして、今回の異変の原因は…あのギュオーとかいう奴だもの、なら…全力で倒すだけよ。貴方の力を借りて、ね。それなら良いでしょ?」

ガイバー『……分かった、無理はしないでくれ。あと…なんでゼクトールがここにいるのか、理由を知ってるかい?』

霊夢「あら、あなた…彼の知り合いなの?なら話が早そう…」

ガイバー『…奴は、あのギュオーと同じ組織にいたんだ。そして、だいぶ前に死んだ、と聞いたんだけど…』

霊夢•椛「「え…!?」」

ガイバー『…その辺りは後にしよう、まずはギュオーをなんとかしないと…!』

霊夢「…そうね、まずは椛を下ろしてもらって、態勢を整えましょう…!」

椛「あ…そ、そうですね。私は飛べないから…そうしてもらえると助かります」

ガイバー『ああ…分かった。アプトムが時間を稼いでくれているから…俺も急がないと…!』

霊夢•椛「「??」」

ガイバーの言葉に疑問を感じつつ、二人は大人しく地面に着地する。そして…


〜戦場、アプトムとギュオーのタイマン中〜

ギュオー『貴様…まさか、ガイバーと…ショウ•フカマチと手を組んでいたとはな。ずいぶん丸くなったものだな(嘲笑)』

アプトム『ふん…好き勝手やらかしたあげく組織(クロノス)からも追われ、力も無くした貴様に言われる筋合いはない。何より、貴様に聞くべきことなど何もないからな。このまま死ね、リヒャルト•ギュオー!!』


ギュオーの言葉を完全に無視して、アプトムは猛攻を仕掛ける…。ギュオーにとって問題なのは、眼前の相手(アプトム)の能力が現時点では全く見当がつかないこと、その点にあった。

ギュオー(コイツの能力は未知数過ぎる。【獣神将(ゾアロード)】の…しかも俺の能力を入手しているようだが、それ以外にも何をしてくるか分からんのは危険…だが!!)

ギュオー『だとしても、貴様と俺の…【超存在(オーバーロード)】と【損種実験体(ロストナンバーズ)】崩れとの力の差を思い知らせてくれるわ、覚悟しろ!!』

アプトム『覚悟するのは貴様だ!!』

ギュオーとアプトム…双方の咆哮が辺りを震わせ、そして激突する!!


〜同時刻、戦場の片隅をダッシュと飛行で移動中のゼクトールとアリス〜


ゼクトール(【ブラスター・テンペスト】は…しばらく使えん、ミサイルもよほど隙を突かんと通じん…わかっていても堪らんな…となれば、ビームの斉射を直撃させればいける…か?)(地上をかなりの速度で走行中)

アリス「ゼクトール…?」(飛行中)

ゼクトール『…聞こえている。現状でこちらの打てる手立てを考えていたところだ…』

アリス「さっきのアレは…使えないの?」

ゼクトール『【ブラスター•テンペスト】か…背中を見ろ、エネルギー収束器官を兼ねた翅がこのザマだ、しばらくは撃てん』

アリス「…諸刃の剣、だったのね…」

ゼクトールの言葉に背中を見やったアリスが息を飲む…彼の背中にある翅は、ズタズタに破れていたからだ。

ゼクトール『これでも前よりはマシだ、下手をすれば…腹まで焼け焦げていた代物だからな。翅の再生さえできて、なおかつチャージが間に合えば…もう一発くらいはいけるはずだ』

アリス「…だとしても、今度はあの人たちを巻き込まないようにして。貴方と彼らの間に何があるのか、私たちはよく知らない。けど…仮にも助けてくれた相手をあんな風に巻き添えにするのは、何かが間違ってる…そう、思うわ」

ゼクトール『…善処はしよう、だが…確約はできん』

アリス「あ、あなた…!?」

ゼクトール『そんな余裕を与えてくれる相手ではない…ということだ。あのギュオーは、俺が知るよりもずっと強くなっている…しかも、奴はどんな被害を出そうがお構い無しの真似をしてくるからな…。こちらが余裕なぞ持てんのは、お前も分かったはずだ』

アリス「……」

ゼクトール『今の俺たちにできるのは…時間稼ぎがせいぜいだ。ただ…ガイバーⅠが『あの姿』になりさえすれば勝ち目は見えてくる。となれば、どうするか…』

アリス「え…あの人たち…いえ、あの『がいばー』って人、まだ何かあるの…?」


アリスの疑問にゼクトールは静かに頷き、言葉を続ける。

ゼクトール『…ああ。悔しいが、今の俺なぞ歯が立たん程の力を備えている。何か理由があるのかもしれんが、その力と姿を見せていないからな…奴は』

アリス「なるほど…となれば、それを信じてみるしかないか…!それまでに霊夢や魔理沙が無茶しないといいけど…」

ゼクトール(それも心配せねばならんか、か…まったく。だが…アプトムとガイバーが来たというのなら、勝ち目が見えてきたな…さぁて、仕切り直さねば、な!)

ひとまず思考を切り替え、二人は戦場を移動していく…。


〜同時刻、戦場の片隅〜

魔理沙「お前ら、無事か?」

文「え〜と…そちらの『がいばー』さんも大丈夫なようですが、さっきのアレ…なんだか知りませんか?」

椛「文さんたちも無事でしたか…。そう言えば、あの『あぷとむ』さん、でしたか…凄いことになってますね…」

霊夢「…アリスとゼクトールもこっちに来てるけど、なんでゼクトール、走ってんのよ?」

ガイバー『…』


アリス「全員無事…なのはいいけど、どうするの?」

ゼクトール『お前…まさか、本当にガイバーⅠなのか。この目で見ても、まだ信じられん…』

ガイバー『それはこっちの台詞だ、ゼクトール。お前は、あの時に新宿で死んだ…皆からそう聞いた。何故…いま、ここで生きてるんだ…』

ゼクトール『それは俺にも分からん、俺もあの後…目覚めたらここにいた。それ以上は何も知らんし、分からん…そして、お前には…いや、お前が俺に恨みがあるのは、分かる…』

ガイバー『…その話は後だ。今はあのギュオーをどうにかしないといけないからな、それまでは…』

ゼクトール『(頷く)…良いだろう、手を組もう。あのアプトムについても聞きたいことが山盛りだが、まずは…』

全員『「あのギュオーを、倒す!!」』


〜そのころ、タイマン中の二人〜

ギュオー(くそ、まさかこの俺がこうまで押されるとは…奴はどれほどの化物に成り果てたというのだ!?)

ギュオーは内心歯噛みしていた…なにせ、【獣神将(ゾアロード)】としての力を取り戻した上に【強殖装甲(ユニット)】をも手に入れ、自分は全てを超越した絶対的な存在…【超存在(オーバーロード)】へと進化を遂げたのだ。それなのに…眼前の出来損ないにこうまで押し込まれるとは…!?

ギュオー『おのれ…おのれおのれぇぇぇ!!!(絶叫)』

アプトム『!?』

ギュオー『もはや能力試しなどどうでもいい…貴様も、あそこにいる連中もまとめて消滅させてくれる…!!』

ギュオーは咆哮するや、全身からバリアを転用した切断波を放つ!!

アプトム『…しまった(回避失敗)!?』

アプトムは咄嗟に反応が遅れてしまい、吹き飛ばされた挙句、両足を切断されて地面へ墜落してしまう…!


ゼクトール『…チィっ!手間をかけさせるな(アプトムをキャッチする)!!』

アプトム『な…なんだと?何故、貴様が俺を…!?』

ゼクトール『奴を…ギュオーを倒すまでは一時休戦だ、ガイバーも承知した。貴様との決着は、奴を倒した…その後だ!!』

アプトム『…良いだろう、そういうことなら乗ってやる。なら…さっさと俺を離せ。このザマでは貴様を融合捕食しかねんし、何よりここで貴様のウイルスに侵食なぞされたら、文字通り洒落にならん』

ゼクトール『いちいち癇に障る…!』

アリス「二人とも揉めてる場合じゃないでしょ!とにかく…後はこっちでやるから大人しくしてなさい!」

文「そういうことです…さぁ、反撃開始ですよ!!」

椛「あの、御二方…これ、使って下さい(残った霊薬を差し出す)」

アプトム&ゼクトール『『…むぅ(唖然としつつ、受け取る)…』』


霊夢「あの二人、なんなのかしらね…」

魔理沙「さぁな…それはそれだ、いくぜ霊夢(集中)!!」

霊夢「ええ、さっきの分の借りも合わせて、倍返しにしてやらないとね(集中)…!」


文「では、手始めに…『【風神】風神木の葉隠れ』!!」

霊夢「いくわよ…『【夢境(むきょう)二重大結界(にじゅうだいけっかい)』!!」

魔理沙「これでも喰らえ…『【星符(ほしふ)】ドラゴンメテオ』!!」

そして、霊夢と魔理沙、文…三人の攻撃がギュオーめがけて炸裂しようとした、その刹那…


ギュオー『遊びはもはや終わりだ…貴様ら、これでまとめて吹き飛ばしてくれる!!』

ギュオーが怒号とともに両手を胸の装甲に手をかけて左右に引きはがすと…そこには小さな太陽のように輝く『なにか』が2つ存在していた、そして…!!


ギュオー『コレを喰らって消え失せろ…【胸部粒子砲(メガスマッシャー)】!!』

咆哮とともに…猛烈な威力を秘めた閃光が、霊夢達を全員巻き込むように迸る!!


霊夢•魔理沙•文「「!?!?」」

アリス•椛「…!?!?」

アプトム『…いかん、ゼクトール…アレをやれ、急げ(エネルギー集中)!!』

ゼクトール『…チィっ…(エネルギー集中)!!』

ガイバー『(射線上に飛び出す)思い通りになんてさせるか…来い、【巨人殖装(ギガンティック)】!!』


彼女らに暴虐的な破壊の閃光が迫りくる刹那…地上のアプトムとゼクトール、空中にいたガイバーの雄叫びが重なり合う…!!

アリス•文•椛「「…!?」」

アプトム『貴様ら…死にたくないなら、そこから動くな(エネルギー全開)!!』

ゼクトール『ぬおぉぉぉ…(同じくエネルギー全開)!!』


霊夢「しまった(閃光に飲まれかける)…!?」

魔理沙「…な、なんだ…アレ(閃光に飲まれかける)!?」

霊夢「!?」


……そして、ギュオーの放った【胸部粒子砲(メガスマッシャー)】の閃光が収まると、辺りは地面が抉れ、そのあまりに強烈なエネルギーの余波により地面が溶解、沸騰しているという地獄絵図が広がっている…はずだった。

ギュオー『ククク…なるほど、これは使える。下手に【擬似ブラックホール】を展開するよりは使いやすい…!?』

この光景を見やってほくそ笑んだギュオーは、自身の頭部にあるレーダーからの情報を感知して仰天した。

「生命反応が存在する」…という、信じ難い情報に。


〜地上〜

椛「…い、生きてる…?」

アリス「魔理沙の【ファイナルマスタースパーク】以上の威力があったのに…どうし、て…!?」

文「…ま、まさか…!?」

アプトム『貴様ら…無事か(半身が焦げている)…』

ゼクトール『…なんとかなる、ものだ(同様)…』

言葉が聞こえて来た方を見た文達が見たのは…右半身が焦げて崩れているアプトムと、左半身が吹き飛んだ形のゼクトールが地面に転がっている、その姿だった…!

アリス「な…!?」

文「ふ…二人とも、どうして!?」

椛「まさか…私達を!?」

ゼクトール『…あたりまえだ。あの攻撃を凌ぐ手段は…コレしかなかったからな…』

アプトム『咄嗟のこととはいえ…良く持ち堪えたものだ。だが…』

アリス「む…無茶苦茶よ、貴方たち!?」

椛「なんで…なんでそんな…!?」

文「見捨ててくれてよかったのに…!?」

ゼクトール『ふざけるな…見捨てる、なんてのはごめん被る。俺は…俺は…もう、二度と…!』

アプトム『…そういうことだ、それに…こちらの【切り札】は切った、後は頼むぞ…晶!』

文•椛•アリス「「「え…!?」」」


〜空中〜

魔理沙「…お、収まった…のか?」

霊夢「あんな威力の攻撃、どうやって…!?」

魔理沙と霊夢が目を開いて辺りを見ると…彼女らの眼前には、見たことのない異様な…そして巨大な物体〜それは、昆虫の【(さなぎ)】に酷似していた〜が虚空に浮かんでいたからだ。

霊夢「…な、なに…あれ?」

魔理沙「…お、おい…落ちてくぞ!?」

魔理沙の叫びとほぼ同時に、その【蛹】は…自分の意思で落下、いや…急降下しているようにも見えた。


“ド…ずぅぅん…“

と、重い音を辺りに轟かせて【蛹】が落下…いや、着地する。その様を見ていた霊夢達は、同時にギュオーが硬直したまま、その【蛹】を凝視していることに気づいた直後…【蛹】に異変が生じた!!


音もなく、静かに…【蛹】が開いていく…そして、その中にある『モノ』が、ゆっくりと立ち上がるようにその姿を現した…!


ギュオー『げ、げぇッッ!?ま…まさか…!?』

魔理沙「な…なんだ、アレ…!?」

アリス「…お、大きい…!」

文「…(目を見開いて硬直)!?」

椛「…う、うそ…!?」

霊夢「…まさか…『がいばー』さん…なの!?」

ゼクトール『どうやら…間に合ったか!』

アプトム『いけ…晶、奴を…ギュオーを倒せ、その力…【巨人殖装(ギガンティック)】で!!』


??『ギュオー…今日こそ、ここで決着をつけてやる…行くぞ!!』


【蛹】の中から出てきた巨大な存在〜全体的にはガイバーⅠに似てはいるが、一回り以上巨大化しているうえ、肩に巨大な何かを装備していて…更にその圧倒的な力は、間違いなくギュオーを上回っている〜は、その瞳を輝かせながらギュオーめがけて叫び、同時に背中から猛烈なエネルギーを噴射させて空中のギュオーめがけ、物凄い速度で突撃した!!

ギュオー『!?!?』

ギガンティック『うおぉぉぉ…!!』

回避が遅れてしまい、咄嗟にバリアを全力で展開して防御しようとしたギュオーだったが…それは間違いなく悪手だった。

何故なら、【巨人殖装(ギガンティック)】はその質量と速度に加えて…バリアと同時に胸部から高周波ソードど同じ機能を持つ【衝角(ラム)】を伸長展開…【重力衝角(グラビティ•ラム)】状態で突撃したからだ!!


“バギィィィィ…ン“という猛烈な衝撃波と轟音が辺りに響いた刹那…凄まじい絶叫が轟いた!!

ギュオー『ウギャアぁぁぁ…(跳ね飛ばされて墜落)!!』


ギガンティック『まだだ…もう一撃、喰らえ!!』

空中へ駆け抜けた形のギガンティックは雄叫びとともに反転…そのまま、ギュオーを討たんとばかりに、猛烈な速度で突撃する!!

ギュオー『お…おのれ、おのれェェェ、ふざけるなぁ(全速で飛行、回避)!!』

絶叫しつつなんとか全速でギガンティックの迫る軌道から回避したギュオーだったが、よく見ればその左腕が肩のあたりから完全に消滅している!

…先ほどの衝突で左腕が消し飛んだらしいが、どうもそれ以上のダメージをも負ったようだ。

ギュオー(く…くそ、まさかここで【ガイバー•ギガンティック】だと!?今の状態では、流石に勝てん!)


ギュオーは内心猛烈に焦っていた。というのも…さしもの【超存在(オーバーロード)】たる自分でも、万全な状態ならば勝てる自信も力もある。が…ここまでの連戦による体力と【強殖装甲(ユニット)】のエネルギー回復には、多少の時間を要する。

そこに加えて【擬似ブラックホール】と【胸部粒子砲(メガスマッシャー)】という…自分の持つ最大出力の攻撃を連発してもなお相手にトドメを刺しきれなかった事実が、ここに来てかなり響いているのを肌で感じているからだ…。

ギュオー(…まさか、こんなことになるとは!?よりによって、このザマであのギガンティックを相手にしなくてはならんとなれば…どうする?)

ギガンティック『もらった!!』


が…ギュオーのその一瞬の思考がギガンティックに決定的なチャンスをもたらした…。ギガンティックは猛烈な速度で接近し、そのまま右拳にエネルギーを集中させ…ギュオーの額にある水晶体〜ゾア•クリスタル〜にエネルギーを込めた渾身の鉄拳【グラビティ•ナックル】による痛撃を加えたのだ!!


ギュオー『うぐわぁっ……!?』

ギガンティックの渾身の鉄拳(グラビティナックル)は、ギュオーの頭部に輝く水晶体【ゾアクリスタル】を直撃…それにヒビを入れた!

脳に直接響く凄まじい衝撃と痛みに襲われつつも、咄嗟にギガンティックを蹴り飛ばして距離を取ったギュオーだったが…ギガンティックの一撃が想定外のダメージであったことに加え、その影響か【強殖装甲(ユニット)】の【制御装置(コントロールメタル)】にも過負荷がかかり…一時的な機能不全を起こしたようである。


ギュオー『う…ウガァァァっ(頭を抱え、空中でのたうち回る)!?!?』

ギガンティック『…今だ!!』

蹴りをまともに食らって弾かれた形にはなったが…この好機を逃がす晶ではない!!

そのままギガンティックの胸部装甲を展開…必殺の【胸部粒子砲(ギガスマッシャー)】の発射態勢を取る!


アプトム『…よし…』

ゼクトール『……』



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