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呉の章〜戦場に顕現する、凄まじき闘神〜

魔理沙「そ…そんな、あの青いの、やられちゃったのか!?」

椛「それより…あのギュオーとか言う奴、右腕がもう生えてきてるんですが…なんなんですか、アイツ!?」

アリス「…冗談じゃ済まない相手なのは、間違いないか…」

文「…逃げる準備したほうが、良いですかねぇ…?」

ゼクトール『止めはせん…それも一つの選択だ。奴の…ギュオーの脅威を他に伝えて、対策を講じるには情報が必要だろうしな』

霊夢「…ゼクトール、そういう貴方は、どうするつもりなのよ…?」

霊夢の質問に、一瞬口籠ったゼクトールは…意を決したように答えた。


ゼクトール『アプトムはともかく…あのガイバーⅠ、いや…深町晶(ふかまちしょう)に協力するのはやぶさかじゃない。奴に協力してやるつもりだ…』

ゼクトール(それに…アイツがあの時の姿になっていないのは何故だ?アレならギュオーを粉砕できるはず…何かしら事情があるとすれば、せめて時間稼ぎくらいは協力してやるとするか…)

ゼクトールが黙考していると、静かな口調で霊夢が話しかける…。


霊夢「ゼクトール、あの…【がいばーわん】に【あぷとむ】って…どんな人たちなの?」

ゼクトール『説明が難しいな、ただ…ガイバーⅠがあの姿のままではギュオーに勝てんのは確実だ。それに…アプトムがあんな程度でくたばるなら、俺はそもそもこうなってはいない…』

アリス「いろいろ複雑そうね、けど…」

椛「細かいことは後回しにして…どうにか打開策を考えましょう!」

魔理沙「それしかないな…けど、あの二人…よくあれだけ食らいつけるよなぁ…凄いもんだぜ」

文「彼らに独占インタビューを申し込みたいですが…まずは、この状況を打開してからですね…」

霊夢(ガイバーⅠ、か…何か考えてるみたいな感じね。それに…あのアプトム、だったかな…なんか引っかかるわ…)


霊夢「…よし、霊薬のおかげでなんとかなったし…このまま撤退するのはなんか嫌だわ。だから…彼らの手伝いをしましょう!」

魔理沙「ああ…やられっ放しは癪に障る、やられたらやり返してやらないとな!」

アリス「…そうね、だとすればとびっきりの一撃で、あのギュオーとやらの度肝を抜いてやりましょう」

文「やる気まんまんですねぇ、皆さん…ま、私も賛成なんですけど。椛…貴女は山へ戻って、この顛末を大天狗様に伝えてください」

椛「…お断りします、やられっ放しが頭にきてるのは私も同じですから。それに…第六感、とでも言うんでしょうか…まだ、なにかありそうなので…見届けたいんですよ、自分の意思で」

椛の反論に一瞬ムッとした表情を浮かべた文だったが…冷静に考えて納得したようだ。

文「確かに、貴女の言う通りですね…それに、さっそく動きがあったみたいですよ!」


文の言葉に、その場にいた全員が戦場を見る…そして、そこに広がった光景を見て仰天した!!


〜戦場〜

ガイバー『く、コレが【超存在(オーバーロード)】…なんて力だ!』

ガイバー(村上さんが危惧していたのは…まさにこのことだったんだ。なんとしても、コイツを…ギュオーをここで倒さないと、取り返しのつかない事になる!!)

ギュオーの嵐の如き猛攻…【重力指弾(グラビティバレット)】と【ヘッドビーム】の連射に加えて、近づけば増幅された獣神将の身体能力に加えて【高周波ソード】が襲ってくる、それに未だ使用していないが、間違いなくアレもある…晶は懸命にギュオーの猛攻を回避しながら打開策を練っていた。

ギュオー『フフフ…かつて貴様とアギトにさんざん煮え湯を飲まされて来たが、その分もまとめて返してくれるわ、覚悟はいいか!!』

ガイバー『ギュオー…お前は、一体どこでその【強殖装甲(ユニット)】を手に入れたんだ!?あの時から…地球にはもう、俺と巻島さんしか【殖装体(ガイバー)】はいなくなったハズだ!?』

晶はギュオーに叫んでいたが…同時に、その脳裏に過ったのは…人類では完全に制御できない【強殖装甲(ユニット)】を何らかの理由で無理やり殖装し…結果的に悲劇を招いた、名前も知らない一人の女性のことだった。

ギュオー『それをお前に教える必要はない…そのまま死ね、ガイバーⅠ!!』

ギュオーの解答は…咆哮と共に襲い来る指弾と閃光、そして…【重圧砲(プレッシャーカノン)】。

辛うじてそれらを回避しながら、晶は考えを巡らせる…。

ガイバー(ギュオーの戦力は確かに高い…けど、まだ【強殖装甲(ユニット)】の性能をフルに発揮できていない今なら、まだ打つ手はある…!)

晶は必死に回避しつつ…アプトムの言葉を、策を信じて時間を稼いでいる。

恐らくはギュオーもそれに感づいてはいるが、自分を放置できないのは「強殖装甲(ユニット)の性能を知っている」からだろう…と、晶は推測していた。

ガイバー(アプトムの策がなんなのかは分からない…けど、もう少しのはずだ!)

…その時、ガイバーとギュオーの頭部にある金属球〜【3次元レーダー】〜が稼働した。

レーダーからもたらされた情報は…"ギュオーに向けて迫るエネルギー反応が複数"である!


ガイバー『!?』

ギュオー『ふん…小賢しい真似を…』

ガイバー達が乱入する前に、霊夢達が仕掛けたのと同じパターンの攻撃がギュオーに迫るが、ギュオーは余裕綽々でバリアを展開、それらを凌ぐ…が、爆発や閃光に紛れ…『それ』の反応に気付くのが一瞬遅れた…!


ゼクトール『チャージ完了、喰らえ…【ブラスター•テンペスト】!!』

霊夢達から少し離れた場所に移動、背中の翅を展開してエネルギーをチャージしていたゼクトールの咆哮が響くと…彼の腹部から猛烈な勢いの粒子ビーム〜地上で撃てば、ガイバーの必殺武装に匹敵すると言われているゼクトールの切り札〜【ブラスター•テンペスト】が解き放たれた!!

ギュオー『!?!?』

ガイバー『く…(回避)!?』


射線がギリギリで重ならない位置から放たれたせいで、ガイバーは光線の軌道からは逃げる事はできた…が、ギュオーはモロに射線の中心で直撃する形となった!!

アリス「ち…ちょっと、あのガイバーって人まで巻き込みかけてどうするのよ!?」

ゼクトール『…大したことじゃない、あれくらいは避ける。奴の感知能力なら、な』

ゼクトール(それに…こうでもしなければ直撃なぞできん。悪いが、当たったなら諦めてもらうだけだ)

ゼクトールの冷徹な反応に、アリスは顔をしかめて呻いた。

アリス「私が言うのもなんだけど…彼らになんか恨みつらみが有るにしても、助けてもらったのにそれは無いんじゃないかしら。仮に恨みを晴らすなら、まずはこの事態を片付けてからにしたら?」

ゼクトール『……』

アリスの言葉に、ゼクトールは無言を貫いた…。頭ではその事は理解している、むしろガイバーⅠには恨みなどなく、むしろ自分の方が恨まれても仕方ないことも、だが…。

ゼクトール(悪いが、奴がアプトムと組んでいる…その事だけでも疑うには十分だ。奴が…ガイバーが俺に恨みを持っているなら、後でこの首を賭けて戦うくらいはしなければならんだろうが…な)


ゼクトール『…ちぃ、最悪に近いな。アレを直撃させておいて、あの程度だと…』

アリス「…う、嘘でしょ…!?魔理沙のマスタースパークより威力ありそうだったのに、なんで…!?」

土煙が晴れ、ゼクトールとアリスの目に映っていたのは、先刻の【ブラスター•テンペスト】が直撃していたのに、全身を僅かに傷つけた程度のギュオーの姿だった。

ギュオー『おのれ、どこまでも邪魔をしてくれる!!面倒だ…ガイバーもろとも、貴様らもまとめて地獄へ送り込んでくれるわ!!』

ギュオーが憤怒の咆哮を挙げた瞬間…ギュオーの全身から光の玉が弾け飛び、そのまま空中で重なり合っていくと…周囲に異変が起き始めた。


椛「…え?」

文「これ…!?」

アリス「!?」

魔理沙「な…なんだこりゃ!?」

霊夢「な…!?」


ゼクトール『な…!?』

ガイバー『く…これは!?』


あの光の玉が重なり合った直後から…周囲の瓦礫や霊夢達の身体が、己の意に反して浮かび上がり始めたのだ。

これを直接目にした事のないゼクトールと晶だったが、これの正体には即座に感づいた。

ゼクトール『こ、これは…【獣神将(ゾアロード)】の切り札【擬似ブラックホール】!?』

ガイバー『まずい…!』

この中で事態を正確に把握できたのは2人…かつて組織に属し、噂などを聞いていたゼクトールと、かつて巻島と村上の戦闘記録を共有していた晶だけである。


ゼクトール『気をつけろ…引き込まれたら終わりだ!!』

ガイバー『く…!』

慌てた様子のゼクトールが叫び、ガイバーもどうにか距離を取ろうとした直後…

魔理沙&椛「「きゃあぁぁ!?」」

アリス「魔理沙!?」

文「椛…!?」


少し離れたあたりから悲鳴が響き、そちらを見ると…空中での姿勢制御をミスった魔理沙と、初見が故に反応が遅れた椛の二人が、空中に現れた黒い玉…【擬似ブラックホール】に吸い寄せられ始めていたのだ!

更に間が悪いのは…コレが魔力や呪力の類ではないため、なおさら反応しづらかった事もあるが、咄嗟に体勢を整えた魔理沙はともかく…椛が霊夢めがけて飛来してしまう形になってしまい、衝突してそのまま引き込まそうになる…!!

霊夢「し…しまった!?」

椛「わ…れ、霊夢さん、私を離して…このままじゃ共倒れになる!」

ガイバー「…大丈夫か、掴まれ!!」


間一髪、【擬似ブラックホール】に引き込まれかけた霊夢と椛を飛来したガイバーが掴み、そのまま叫ぶ。

ガイバー『このままじゃまずい…とにかくこの場から離れないと!?』

霊夢「あれ…一体なんなの?凄い力なのは分かるけど…!?」

椛「く…空気や岩までが凄い勢いで吸い込まれて行く…アレは一体…」

ガイバー『話はあとだ…とにかく離れるぞ、このまま掴まって(重力制御で距離を離すべく移動)!!』

ギュオー『バカめ…そのまま飲まれて去れ、【事象の地平】の彼方へ!!』

なんとか距離を取ろうとしたガイバー達に、自身の座標をバリアで固定したギュオーが吠える!


このまま展開しておけば直に奴らは押し切られ、ガイバー達は飲み込まれてしまうだろう…それまでは耐えれば良い、そうギュオーは確信していた。

だが…次の瞬間!!


“キィ……ン“


という甲高い音がしたかと思うと、ブラックホールが消えてしまったのだ。


ギュオー『な…なにぃ!?』

ガイバー『なんだ…?』

霊夢「え…?」

魔理沙「き…消えた?」

アリス「ど…どういうこと?」

文「…あの穴は、何処に…?」

椛「!?!?(混乱)」

ゼクトール『…な、誰だ…貴様!?』


ゼクトールが声を荒らげて見つめた先にいたのは…見たことのない異形の存在〜全体的な姿はアプトムに酷似しているが、身体の色が赤紫色になり、更に全身の各所に宝玉のようなものが埋まっている〜が宙に浮かんでいたのだ。

そして、その異形は静かに…そして、圧倒的な力と自信に満ちた声で呟いていた。

??『なるほど…こういうモノか。ぶっつけ本番だが、間に合ったようだな』

ギュオー『な…バカな、ここには俺以外の『獣神将(ゾアロード)』はいないハズ、いや…まさか貴様は!?』

ガイバー『まさか…その声、アプトムなのか?』

アプトム『そういうことだ…待たせたな晶、そして…ギュオー、お前には死んでもらう…覚悟(突撃)!!』


霊夢•魔理沙•アリス•文•椛「え…えぇ〜!?(×5)」

ゼクトール『ば…馬鹿な、アイツの力が【獣神将(ゾアロード)】並に上昇した、だと…!?』

ガイバー(そうか…あの時言ってた策が成功したのか!)


〜時は少し前に遡り、『紅魔館』〜


…突然、幻想郷に現れた『【超存在(オーバーロード)】ギュオー』に対抗する者として召喚された二人、『ガイバーⅠ』こと『深町晶(ふかまちしょう)』と『アプトム』の二人は、自分たちを召喚した『八雲紫(やくもゆかり)』と紅魔館の主『レミリア・スカーレット』から簡単な説明を受けていた。


(ゆかり)「…大体、こんな感じですね。あと、さっきの映像に映っていた娘達のなかでは、巫女装束の『博麗霊夢(はくれいれいむ)』か、白黒衣装の魔法使い『霧雨魔理沙(きりさめまりさ)』のどちらかなら話は通じるから、覚えておいてください」

レミリア「(紫の後ろからやってくる)…ちょうど揃ったわ、コレを彼女達に渡しておいて…『回復の霊薬』よ。体力や傷の回復に使える、と言えば伝わるわ」

(しょう)「わかりました(薬の入った袋を受け取る)…」

アプトム「…大体は分かった。あと、こちらからも幾つか聞きたいことがあるが、いいか?」

紫「どうぞ…」

アプトム「まず1つ目…事が済めば、俺達を確実に元の世界へ返してくれるんだな?そして2つ目…お前たちは、【降臨者(こうりんしゃ)】とは関係ない…それは間違いないな?」


レミリア「それについては、紅魔館の主である私『レミリア・スカーレット』の名において誓うわ、安心して。そして…【降臨者】なんて知らないわ、私を含めた、この幻想郷にいる者達のすべてが」

紫「私も…幻想郷の五大老の一人として誓いましょう、あなた方は必ず元の世界に還しますし、【降臨者】なる者達については…本当に私も含め、誰も知りません」

アプトム(二人とも、嘘をついている様子はない…間違いなく、知らんらしいな)

晶「あの…俺からもいいですか?」

レミリア「ええ…なにかしら?」

晶「なぜ…俺たちが呼ばれたんです?」


晶のその質問に答えたのは紫だった。

紫「恐らくは…あのギュオーという者に対する縁、でしょうね。あの召喚陣には召喚対象を細かく指定する機能はないので、貴方達が最も縁が強かった…という理由だと思います」

晶「……」

アプトム「まぁ、その辺りは後で考えれば良い。とすれば…今度こそキッチリとカタをつける、その機会が回ってきた…とでも考えておけ」

晶「…ああ、そうだな…」

紫の答えにしばし考え込んだ様子の晶に、アプトムは改めて声をかけ、晶も答える。


晶「となると…急いだ方がいいか。あのギュオーが相手なら、早めに仕掛けないと被害が大きくなるだけだろうし…」

アプトム「いや…少し待て、俺の方が準備に手間取るからな」

晶「あ、そうか…となると、アレをやるのか…」

アプトム「当然だ。相手がギュオー…しかも【強殖装甲(ユニット)】を殖装しているとなれば、できる限りの対策を打っておかなければ絶対に勝てん、油断するな」

晶「…わかった」


アプトムの言葉に晶は深く頷き、周囲を軽く見渡し…レミリアの後ろから近づいてきた三人のうち一人、長い髪の巫女〜『東風谷早苗(こちやさなえ)』〜に声をかける。

晶「あ…すいません、コレを少し預かってもらえませんか(霊薬の入った袋を差し出す)?」

早苗「はい、いいですけど…なぜです?」

晶「いや…俺も準備しないといけないんですが、もしかしたら壊すといけないので」

早苗「?…分かりました(袋を受け取る)…」

アプトム「晶…お前の『準備』をまず見せておけ。俺の方はお前の後で見せた方が、まだショックは抑えられるはずだ」

晶「そうだな…あ、すいません。俺達から離れてください。巻き込むと大怪我では済まないから」


紫•レミリア•咲夜•早苗•パチュリー「「…?(素直に距離を開ける)」」


晶「(距離を確認)よし…『ガイバー』!!」

5人「「!?(驚愕)」」

晶が大声で叫んだ瞬間…彼の背後に異形の鎧のようなモノが出現、同時に彼の周囲を不可視のエネルギーフィールドが包み、直後に衝撃波を放つ!

同時に…瞬く間に彼の身体を異形の装甲【強殖装甲(きょうしょくそうこう)】が覆っていき、彼の姿は青みがかった生物的な装甲に鎧われた、異形の姿〜【殖装体(ガイバー)】〜への『殖装』を完了する!!


パチュリー「な…!?」

咲夜「な…なんですか、あれは!?」

早苗「お…お化けみたいになっちゃった!?」

紫「…これは…!?」

レミリア「…凄いわね…彼、一瞬であんな姿に変わるなんて。しかも、ヘタをすれば私や紫でも不覚を取りかねないわ…なんて力、素敵よ(獣の如き笑顔)…!」


『殖装』を見た五人の反応は驚愕がほとんどだが…一人、レミリアのみが獣のような笑みを浮かべていた。

その理由を彼女自身が『ガイバーの圧倒的な戦力を理屈抜きで感じたため、己に比肩し得る存在とみなし…無意識に笑みが出た』と、後に述べている。


ガイバー『…よし、こっちは準備ができた。あ、ありがとうございました(早苗に近づき、手を伸ばす)』

早苗「……あ、ど、どうぞ」

唖然とした表情で硬直していた早苗は、一瞬遅れて気づき、預かった霊薬の袋をそのままガイバーに差し出し、ガイバーはそれを受け取った。


パチュリー「…貴方、いま纏ったその鎧…妖怪の作った武具か何か?」

ガイバー『この【強殖装甲(ユニット)】のことですか…話すと長くなりますけど、簡単に言って違います。これは…【降臨者】という宇宙人達の作った物です』

咲夜「まさか…とは言えませんね、目の前にその現実があるのですから(ため息)…」

紫(まさか…月の連中よりとんでもない存在がいるなんて、ね。この事を嫦娥や永琳が知ったら驚いて腰を抜かすかも…)

早苗「…す、凄い…!」

レミリア「ことが済んだら…一度、私と『月夜に踊って』貰おうかしら…深町晶(ふかまちしょう)さん?」

ガイバー『え、えぇと(困惑)…?』


各人の反応はまちまちだが…晶の予測をほぼ覆していたため、彼は困惑するしかできなかった。

特に、レミリアの反応が予想外過ぎて唖然としたが。

アプトム「よし…ならこちらも…!」

アプトムは晶達の様子を眺め、そのまま全身に力を込めて気合を入れる…と、彼の身体がみるみる膨れ、変型していき…一瞬にして蒼い異形の姿〜オメガブラスト形態〜に、変身を完了した!


早苗「え…!?あ、あの人…妖怪だったんですか?」

パチュリー「あんな妖怪はいないわ…けど、幻想郷の外はどうなっているのよ…」

レミリア「…ふふふ、貴方も、とても素敵よ(獣の笑顔)…!」

咲夜「お嬢様、落ち着いてください(ため息)…」

紫(なるほど…彼もまた異形、それも相当な力ね。レミリアがああなるのも分かるし…この場にフランがいたら、大騒ぎ確定ね…)


アプトム『…妖怪、か。よくわからんが…』

ガイバー『思ったより落ち着いてるな、この人たち…。まぁいいや、アプトム…急ごう』

アプトム『おう…!』

いささか拍子抜けした様子のアプトムにガイバーが声をかけると…アプトムは突然その身体を真っ二つに分裂させた!

五人「「!?」」

五人が驚いて固まっている目の前で、分裂したアプトムの半分は元のオメガブラスト形態に戻り…残る半分は黒い、甲虫を思わせる別の異形〜フルブラスト形態〜へと変身を完了する。

アプトム(フル)『…よし、こっちはこれでいい』

アプトム(オメガ)『晶…』

ガイバー『…(黙って頷き、オメガブラストに近づく)』


ガイバーがオメガブラストに近づくと…なんと、オメガブラストの身体が糸の塊のように解け…そのままガイバーの体に巻き付き、別の形態へと変貌していく!!

…僅かな時を置き、全身にアプトムが巻き付いたガイバーは全く別の姿〜ガイバー•アプティオン形態〜へ変貌を遂げた。

五人「「……(唖然呆然)」」


早苗「も…もう、流石に…」

咲夜「驚くのも疲れてきましたわ…」

紫「今の幻想郷の外、どうなってるのかしらね…」

レミリア「(黙って俯き、笑顔を隠している)」

パチュリー「…後で色々と話を聞きたいわね、本当に」


アプトム(フル)『待たせたな…こちらの準備はできたぞ』

ガイバー『ギュオーと彼女達の居る場所を教えて下さい、今すぐに向かいます…!』

紫「その必要はありません。彼女達への道は、ここに開きます(指を鳴らす)…」


紫が指を鳴らした刹那、空間が裂け…【スキマ】が二人の眼前に展開される。

ガイバー&アプトム「「な…!?」」

アプトム(コイツ、やはり【獣神将(ゾアロード)】に匹敵する能力持ちか…油断はならんな)

ガイバー『まさか…空間を操るなんて…!?』

紫「(微笑)私も、普通ではありませんので…。では御二方、彼女たちを…幻想郷を、どうかお守り下さい(頭を下げる)…!」

ガイバー『…分かりました、全力を尽くします!』

アプトム『…約束は、守れよ!』


頭を下げた紫の言葉に真実を感じた二人は、決意を新たにする…そして、開かれたスキマへ向けて飛び込んで行く!!


〜そして、時間と舞台はかの戦場へと戻る〜

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