転生 その2
「へぇー」
スゲーな!さて何がでるやら。
「ブルーオーブに触れてみて下さい」
「よっしゃ!」
ブルーオーブに触れた瞬間蒼い光が放たれる。
光は、やがて異世界の文字に変わるとオーブに光の文字を浮かばせた。
「そうですね…アレスさんが最初に成れる職業は、剣士、戦士、侍、シーフ、商人、遊び人、怠け者のようですね。どれにしますか?よかったらこちらを参考に決めて下さい」
後半はいったい…なんなんだ?
渡された用紙にはそれぞれの特徴が書かれていた。
剣士とは、剣全般を装備でき、剣を使った技を習得する。
戦士とは、重装備で技も力技を中心に習得する、か…。
「それと職業にはレベルがあり、職業によって色々な技を覚えたり、能力に影響を能えたりします」
「そうなのか、さてどれにするかな…」
「ちなみに勇者という職業はありません。勇者とは魔王を倒した者が得る称号のようなものですよ。フフフ」
「そうなんだ!全然知らんかった…ハハハハ、じゃ…剣士にしよっかな」
説明書読むの面倒になってきた。
やっぱ俺は、剣で戦って、その道を極めてみたいから剣士だな。
それにしても最後に書いてあったのは、いったいなんなんだ!?
極めれば極める程、戦闘中寝転がる時間が長くなってきて、段々と敵からの攻撃も気にならなくなってくると、永久の眠りにつく事が出来ますってぇ!
そりゃ怠け者じなくてただの自殺志願者じゃないか!!!
「剣士ですね。わかりました」
ミューネが奥くにいた事務の女性に書類を渡して、戻って来る。
「では、ギルドカードが出来るまで、カードについて説明しますね」
カードなんてあるのか。
「依頼で得た報酬は、これから渡すギルドカードに入金されます。それとお店等で現金の代わりに売買する事が出来ますので、取り扱いにはご注意下さい!万が一紛失しても、すぐに再発いたしますので、その時はお申し込み下さい」
「わかった」
へぇー便利なカードだな。なくさないように気をつけないと。
「次は、ギルドランクについて説明します───」
……ふむふむ、つまり。
ランクは下からF~A.S.SS.SSS.☆(マスター)の順になっていて、上にいく程受ける依頼の難易度も、得る報酬も上がっていく。
そしてランクを上げるには、ギルドの依頼をこなし、貢献度を表すGPを一定値まで上げる必要があるのか。
説明を終えた頃に事務の女性が来て、書類等をミューネに手渡した。
「それでは、こちらがギルドカードとなります」
白いギルドカードを受け取る。
「あっ!最初はFを表す白いカードからのスタートとなります。ランクごとに色が変わっていきますので、ちなみに次のEランクになると黄色になります」
そっか、白は初心者マークってところかな。
…えっと次のGPまで100か。
「では最後に、ビギナーハンターのアレスさんへ、ギルドからプレゼントがあります」
おっナイフが出てきた。
「このブロンズナイフで、魔物の解体や部分採取などに活用して下さい」
「そっか、ありがとう」
【アレスは、ギルドハンターCardとブロンズナイフ(ハンター用)を手に入れた】
なんだ!?突然無機質な女の声が聞こえたぞ!
これも仕様なのか?…女神様も説明してくれりゃいいのになー。
だが俺も男だ、美人だから許す!
「早速だけど何か依頼はある?」
「そうですね。これなんかどうです?」