おわりのはじまり アバン
「光よ」
暗闇の中生まれた創造主は、そう唱えた。
すると光が世界を照らした。
始まり、そこは純然たる白の世界だった。
見よ。
主は白き世界を懐かしみ。
再び世界を白く染めたのだ。
純然たる白き世界。
それは冷厳で無慈悲。
それは冷たく儚いもの。
白銀に染まったこの雪景色を。
「闇よ」
それは憂鬱な主からもれた嘆息だった。
主が“ふと”そう唱えると。
闇が世界を覆い白き世界を破壊した。
その勢いは主の想像を越えるほど残酷だった。
主は再び光を灯し、世界を照らした。が、
光と闇、相反する二つは激しくぶつかりあう。
やがて飛び散った一部は星となり、
ぶつかりあいくっついた星は巨大な星となった。
そして光は光の神となり。
闇は闇の神となった。
光の神は女神を創り。
闇の神は魔王を創りだす。
それは未来永劫終わりのない戦い、詩の始まりだった。
その種をつくった想像主は涙を流し闇に詫びた。
だが闇は、許さなかった。
涙は炎の星の火を消し、海を作り、蒸発し大気を作りだした。
想像主は闇を認め、闇の破片を集め、暗黒の星を作ると己の命を灯火にかえ、太陽にかえ、闇を照らし続けた。
やがて陽と水は命を産み出し、生命の星を作り出した。
破壊と再生、生と死。
女神はこの戦いに終止符を打つため。
対魔王兵器として勇者を作り出す。




