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狩りもの競争 その2
━━━いつの間にか酔って寝てしまったらしい。
翌日、村のためエリスと狩りをすることとなった。
なったのだが一緒に狩ると俺が弱いってことがバレてしまう。そこでどっちがたくさん狩れるか競争しようと持ちかけ、別々に狩ることにした。
「ふっなんとかごまかせたぜ」
と思ってたのもつかの間、結果は惨敗だった。
ちなみに石頭兎の弱点は目から脳への一突きだそうだ。それは彼女の腕と細身の剣がなせる技なので、俺には関係ないんだがな。
けど落ち込んでる暇などなかったよ。
突然空間が歪み、古びてぼろぼろの黒いローブを着た人型の闇が現れた。
そう、そいつは闇そのものだった。
空に浮かぶ顔のない闇は、腕を上げ人差し指をエリスに向けた。
ただそれだけで闇の指は剣のように伸び、エリスに襲いかかった。
彼女はそれを横に飛んで避けた。
だが闇は木のように枝分かれし、飛んでいるエリスの胸を突き刺した。
「エリス!」
そして闇は、彼女に駆け寄ろうとした俺に指を指した。
ただそれだけだった。




