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異世界転生勇者物語  作者: 照師
導かれし者の帰還
30/40

導かれし者の帰還 その17

…おも!…あとは小鹿を…。


「よいしょっと」


その小鹿は、運びやすいように両足を縛られていた為、なんとか一人で担げた。

気合いを入れて出口へと向かっていく。


「こっちよ?」


………間違っていたらしい、その後は、素直にエリスについていった。


…重てー…。


やがて体が暖かくなってきたと感じ始めた頃には、出口の穴近くまで来ていた。


「あっ!」


エリスが何か思い出したように立ち止まると屈み込んだ。


「村への入り口は、ここにトッキーの絵が掘られてるから、これを目安にするといいかもね」


穴の入り口の右下、足元付近の壁を指先で払うと土埃が舞った。

するとくちばしの長い鳥の絵が鮮明に見えてくる。


「へぇー、これトッキーって言うんだ?」

「そう、私のイヤリングもトッキーを元にデザインされてるのよ」


ちょんちょんと触り、揺らした勾玉のような形をしたイヤリングは、顔に当たる外側はシルバーで目には、ブルーオーブがはめらていた。


「さっ行きましょう?」

「ああ」

「フー」


彼女が指先についた土埃を吹き飛ばした瞬間、まるでロウソクの灯火を吹き消すかのようにして、幻想的に淡く輝いていた空間を一瞬で闇に染めた。


…暗!けどスゲーな!まるで魔法みたいだ!


…って魔法か…。


エリスを捜すと元々薄暗かったから、わりとすぐに彼女の背中が見えてくる。

後を追って進んで行くとやがて向こう側に光が見えてきた。


…おっ!出口だ!


…しっかしこれを担いで上らないといけないのか…。


先にエリスが上っていった。

続いてハシゴを掴み足をかける。


…おもいー!こいつは慎重にいかないと危険だな…。


一段一段気をつけて、ゆっくりと上っていった。


「ハァハァハァ」


なんとか上りきって部屋に出ると少し息切れしていた。


…さすがに疲れたな。


「大丈夫?」

「ああ、さっ解体屋に行こっか?」


深呼吸してから小屋を出ると解体屋へと向かっていった。


「やあ、いやっしゃい」


やがて解体屋につくと早速荷物を下ろした。


…ついたぜー!


「フー」

「お疲れ様」

「いやー、これくらいどうってことないよ」


…実際エリスの笑顔をみると疲れなんて吹っ飛んじまうからな。


「最後にこの袋をお爺さんにと鹿は、おばさんの所まで持っていってくれない?」

「わかった!」


…よいーしょっと。

大きな袋を持ち上げると鑑定所のカウンターの上に下ろした。


「おお!こいつは、大漁じゃな?」

「フフフ、じゃよろしくね?」

「おう!まかせんかい!」


大きな袋を鑑定所のじいさんに預けると鹿を持って、おばさんの所に持っていく。


…あの袋を持った後だと全然軽く感じるな。


「おばちゃん、これ」

「おっ?来たね、そこ置いといとくれ」


鹿を調理場の台の上に下ろした。


…よし!これで終わりだ!


「今日は、久々に腕がなるねぇ」


…ん?何かの用紙を持ってきたぞ。


「アレスの解体は、終わってるよ。カードと明細書はこれね」


…これか。

ギルドカードと明細書を渡された。


「ありがとう」


…いくら入ったんかな?

早速見てみよ!


~納品明細書~

アメーバーの液体×1 5

モッサーの肉×1   30(20)

歯×1      10

ラッシュウサギの肉×1 150(100)

骨×1      8(5)

頭蓋骨×1    30

毛皮×1     50

サセモ×1      15(10)

ガンソウ×1     30(20)

ウワバミソウ×12   276(180)

魔晶石 

魔力値 10×1  20

    20×1  40

    30×1  60

計        714

技術料      △71

合計       643ダレル


…へぇー、こん中ではウサギの肉が一番高いんか…。


全部で643ダレルか、いったいどん位の価値なんかな?


…買い物してみないとわからんか。

早速、防具買いに行こうかな。


「これからどうするの?」

「ん?何か防具を買いに行こうかと思ってたんだ。この格好じゃ、何も着てないのとたいして変わらないからね」

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